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 何年か前の新聞記事 070110

尖閣近海に中国調査船

2008-10-31 22:34:21 | 中国


'07/02/05の朝刊記事から

尖閣近海に中国調査船
EEZ内 外務省が強く抗議


4日午前9時半ごろ、尖閣諸島・魚釣島西北西約30キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「東方紅2号」(3,235トン)が海水採取の調査活動をしているのを第11管区海上保安本部(那覇市)の巡視船が発見、調査を中止するよう警告した。
調査船は応答せず4回の調査を実施後、同日午後10時8分に魚釣島の南西約70キロでEEZの外に出た。

外務省は同日夕、相互事前通報の枠組みに反するとして在日中国大使館に強く抗議、活動中止を申し入れた。
中国側は「至急事実関係を確認する」と返答した。

外務省などによると、2001年の日中間の取り決めに基づき、中国側は1月18日から2月15日にかけて鹿児島県西方の日中中間線付近の海域で調査すると事前通報していた。

しかし、調査線は通報海域を南西方向に大きく外れ、魚釣島近海の日本側EEZ内を航行。
11管本部は、調査船が網や筒状の器具を海中に投入し海水を採取するなど、午後9時15分ごろまで4回の科学的調査を行うのを確認した。

11管本部の巡視船は中国語で「直ちに調査を中止せよ」と再三呼び掛けたが、調査船は応答しなかった。

東方紅2号は昨年7月、事前通報なしで日本のEEZ内の入り、同様の調査活動を行った。


排他的経済水域(EEZ)
国連海洋法条約に基づき、石油調査や漁業など経済的な主権の及ぶ水域。
幅は海岸から200カイリ(約370キロ)以内。
重なり合う場合は海岸線から等距離に境界を設定する。
日本はこれに沿って、中国との間に中間線を引いた。
一方、尖閣諸島の領有権を主張する中国も、独自の中間線を設定。
海洋調査を実施するときは相手国に事前通報する枠組みを、日中間で取り決めている。