KODAK DC4800
’08/05/02の朝刊記事から
後期高齢者医療「制度改善へ無駄排除」
首相指示に広がる困惑
必要な財源は未知数/「増税へ布石」の声も
政府は1日、福田赳夫首相が表明した後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の改善に関し、低所得者層の負担軽減を中心に具体策の検討に着手した。
ただ新たな財源確保が課題となるほか、突然の首相指示に政府や地方には困惑も広がっている。
首相は1日配信の内閣メールマガジンで、同制度について「運用を集中的に点検し、きめ細かな手当を講じる」と強調。
財源は「まず道路会計などの行政の無駄を排除し、捻出する」との方針を示した。
厚生労働省は、6月中旬までに行う保険料などの実態調査をふまえ、①低所得者の負担軽減②被扶養者の減免措置延長③国民健康保険からの移行者への健康診断中止などのサービス低下対策―などを検討する方針。
抜本的な改正には踏み込まず、運用面で修正を図る考えだ。