’08/08/05の朝刊記事から
竹島抗議で一時帰国 駐日韓国大使きょう帰任
「誠意ある対応」促す意向
【ソウル4日井田哲一】韓国外交通商省の報道官は4日、日本の中学校社会科の新学習指導要領解説書に竹島(韓国名・独島)問題が明記されたことに抗議し一時帰国している権哲賢駐日韓国大使が、5日に帰任すると発表した。
報道官は、権大使がこの問題について、大統領府(青瓦台)や外交通商省、国会に対する報告を終え、「当初予定された業務が終わったので帰任する」と述べた。
一時帰国が約3週間と異例の長期にわたり、抗議の目的を一定程度、果たしたとの判断とみられる。
報道官は、帰任後に対しが「(指導要領解説書への)独島表記が納得しがたいことを改めて日本側に強調し、未来志向の関係のため、日本が誠意を持って対応するよう促す」と述べた。
ただ、柳明桓外交通商相の新書などを持って行く予定はないという。
竹島問題について李明博大統領はこれまで「感情的にならずに長期的、戦略的に対応する必要がある」と再三強調。
日本での日中韓首脳会談を9月に控えて、日韓関係改善の糸口を探る意向だ。
権大使は、文部科学省が竹島問題明記を公表した翌日の7月15日、「日本は大事なものを失う」と抗議し、一時帰国していた。
撮影機材
Kodak DC4800