’08/05/10の朝刊記事から
国連援助物資を押収
ミャンマー軍政「自ら届ける」
【バンコク9日共同】世界食糧計画(WFP)は9日、WFPによりヤンゴンに空輸されたサイクロン被災者への国連援助物資を、ミャンマー軍事政権が押収したことを明らかにした。
AP通信が伝えた。
WFPは同日、問題解決まで援助物資の空輸を中断すると発表したが、その後、10日の空輸については予定通り実施することを明らかにした。
押収された物資の取扱については、軍政との協議を継続するとしている。
APによると、軍政はWFPの主張は「根拠のない非難」と反論するとともに、援助物資はあくまでも軍政の手で被災地に届けると強調、救援活動への国際機関や外国の関与を拒絶する姿勢を示した。
被災地に援助物資が十分に行き届いていない中、救援がさらに遅れるのは必至だ。
押収されたのは、ヤンゴンの空港に運び込まれたビスケット38トンなど。
WFPは、8日からミャンマーへの物資輸送を始めているが、申請している国外職員10人の入国査証(ビザ)は発給されていないという。