'07/01/29の朝刊記事から
スケソウ漁の安全操業断念
羅臼漁協 漁具被害相次ぎ
【羅臼】根室管内羅臼町の羅臼漁協は、ロシアのトロール船によると見られる漁具被害が相次いだことから、国後島周辺のロシア主張領海内で行う安全操業スケソウ刺し網漁を中断し、29日から羅臼前浜での操業に切り替えることを決めた。
気象以外の理由による中断は安全操業が始まった1998年以来、初めて。
安全操業は、同漁協所属の刺し網漁船20隻が10日に出漁したが、同じ海域では昨年11月から700-4000トン級のトロール船が操業している。
同漁協によると、23日までに漁具が破れるなどで千五十万円の被害が出た。
23日までの水揚げも昨年の半分の約240トンで、同漁協の田中勝博組合長は「赤字になる」として27日、中断を決めた。
'07/01/29の朝刊記事から
民家で親子殺される
胸に刺し傷、物色跡 東京・杉並
28日午後3時5分ごろ、東京都杉並区桃井2、無職野元富恵さん(85)宅で、富恵さんと長男新一郎さん(61)が死亡しているのを訪問した警察官が発見した。
2人とも刃物で胸を刺されており、室内が物色されていた。
警視庁捜査1課は何者かが2人を刺殺し金品を奪ったとみて、強盗殺人事件として荻窪署に捜査本部を設置、本格的な捜査を始めた。
調べでは、富恵さんはパジャマ姿で1階寝室のベッドの上で、新一郎さんはセーターにもも引姿で2階寝室の布団の上で死亡。
寝ているところを殺害されたとみられる。
2人とも死後数日が経過。
遺体にはいずれも布団が掛けられていた。
Kodak DC4800
'07/01/28の朝刊記事から
「イラク開戦は間違い」 久間発言 米が抗議
2プラス2 開催にも影響
ブッシュ米大統領のイラク開戦判断を批判した久間章生防衛相の発言に対し、米政府側が外交ルートを通じて日本政府に「同盟関係に悪影響が出てくる可能性を危惧する」と強く抗議していたことが分かった。
複数の日米外交筋が27日、明らかにした。
イラクへの米軍増派を決めた大統領が国内外で批判にさらされている時期だけに、同盟国である日本の防衛相発言を深刻に受け止めたとみられる。
日米外交筋によると、久間氏が24日の会見で「イラクに核兵器がさもあるかのような状況で、ブッシュ大統領は(開戦に)踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と発言した後、国務省のズムワルト日本部長がワシントンで在米日本大使館員と会談。
「大統領の一般教書演説の直後でもあり、米政府として久間防衛相の発言を重く受け止めざるを得ない」と伝達した。
その上で、同盟関係への悪影響に加え「大統領を批判するような発言が繰り返されれば、日米安全保障協議委員会(2プラス2)の日程設定が困難になりかねない」と指摘。
ゲーツ米国防長官の就任などを受け、日本側が望んでいる外務、防衛担当閣僚による2プラス2の早期開催は厳しくなるとの認識も示した。
ズムワルト日本部長は、イラクへの開戦や新政策に対する日本政府の見解をあらためて早急に示すよう要求。
'07/01/27の朝刊記事から
F15訓練移転 苫小牧市も国と協定
騒音や地域振興策
【苫小牧】米軍再編に伴い、F15戦闘機訓練などの一部が空自千歳基地に移転する問題で、苫小牧市は26日、騒音や安全対策、地域振興策などについての協定を札幌防衛施設局と締結した。
同日に協定を締結した千歳市に続くもので、同様の内容。
千歳基地を米軍基地化しないことや訓練日数の制限を明文化したほか、事件事故には国が責任を持って対応することなど5項目が盛り込まれている。
Kodak DC4800 サイゴングエン・フエ通り
'07/01/26の朝刊記事から
イラク派遣 自衛官の自殺7件に
イラク復興支援特別措置法に基づく人道復興支援で、2004年から昨年7月までイラク・クウェートに派遣された陸上と航空の両自衛隊員のうち、帰国後に自殺した隊員は7人に上り、昨年3月初めの時点より2人増えていたことが分かった。
防衛省は「原因特定は難しい」としている。
イラク派遣経験者は、陸自が約5千5百人。空自は延約2千2百人に上る。
防衛省によると、このうち帰国後に自殺した隊員は陸自6人、空自1人。
同省は「派遣時のストレスなどと自殺との関係を突き止めるのは難しい」として自殺原因の究明は行わない方針だが、「ケアの効果については今後検証していく」としている。