古新聞

 何年か前の新聞記事 070110

080208 プーチン氏 原則を保持

2012-08-29 21:56:30 | ロシア

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’08/02/08の朝刊記事から

プーチン氏 原則を保持

【モスクワ7日藤盛一朗】ロシアが日本との平和条約交渉に前向きな姿勢を見せているのは、プーチン大統領が就任以来、領土問題解決に強い意欲を示してきたためだ。ロシアは、四島返還要求に全面的には応じないとの原則を崩さないが、日本の主張にも配慮し日ソ共同宣言に基づく歯舞、色丹両島の引き渡し問題と、国後、択捉両島の帰属問題を並行して話し合う並行協議に応じる可能性を示唆している。

プーチン大統領は昨年末の森喜朗元首相との会談で、日ロ経済関係の発展を高く評価。「経済交流の進展は(領土問題を)解決する基礎となる。問題は解決できると確信している」と語った。3月の大統領選では後継のメドベージェフ第一副首相の当選が確実視されており、同市はプーチン氏を新首相に起用する意向だ。

ロシュコフ外務次官は、並行協議について「交渉のカバンに入っている」と述べ、ロシア側が2002年春に拒否した交渉に立ち戻るのは可能との認識を示した。
同次官ら知日派は、歯舞、色丹を引き渡しても、国後、択捉のロシアへの帰属については譲らず、日本国民の訪問自由化、日ロ共同開発などを実施する「2+α(アルファ)」方式の解決を図りたい考えとみられる。

ただ、ロシア側は、福田政権の安定度を注視しており、領土問題の本格的な交渉相手になりうるか、慎重に見極めようとしている。




080208 北方領土問題打開 首相が意欲

2012-08-29 21:16:21 | 政治

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’08/02/08の朝刊記事から

北方領土問題打開 首相が意欲

福田康夫首相が停滞する北方領土問題打開に向け、対ロシア外交に本格的に動き出した。北方領土の日の7日の返還要求全国大会で交渉進展に意欲をみせ、これとタイミングを合わせたように5月にも初の訪ロを行う方向で検討に入ったことが明らかになった。ロシアのプーチン大統領が領土問題解決に意欲を示していることに呼応したものだが両国が目指すゴールには開きがあり、本格交渉に向かうかどうかはまだ予断を許さない。




080207 首相が国防相兼務

2012-08-24 21:48:23 | 海外

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’08/02/07の朝刊記事から

首相が国防相兼務
タイ新内閣発足 旧政権色濃く


【シンガポール6日勝木晃之郎】タイのサマック新首相は6日、プミポン国王の承認を得て、新しい内閣を発足させた。一昨年秋にクーデターを起こした軍部ににらみを利かすため、サマック首相自らが国防相を兼務。また、副首相兼教育相にタクシン元首相の義弟ソムチャイ氏を起用するなど、かねてより公言していた旧タクシン政権の路線復活を印象付けた。

新しい財務相にはタクシン氏の元側近で、国民の力党幹事長のスラポン氏を起用したほか、外相にはタクシン氏の顧問弁護士を務めたノパドン氏が就くなど、主要閣僚の多くをタクシン氏に近い人物が占めた。

クーデター後,国外に滞在するタクシン氏は自らの汚職疑惑を晴らすため、5月中に帰国する意向を示しており、今後、新内閣の対応が注目される。サマック新政権は、昨年末の総選挙でタクシン路線の継承を掲げて第一党になった国民の力党を中心に、6党による連立で発足した。



080207 ギョーザ中毒 故意犯の可能性も

2012-08-23 21:35:43 | 中国

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’08/02/07の朝刊記事から

ギョーザ中毒 故意犯の可能性も
中国側言及 工場従業員を捜査


【北京6日佐々木学】中国製ギョーザによる中毒事件で、輸出食品の安全性を担当する中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副局長は6日、訪中した日本政府調査団との会談で「中日友好の発展を望まない少数の極端分子(過激派)がやったのかもしれない」と述べ、政治的意図を持つ故意犯の可能性に初めて言及した。

魏副局長の発言は日中どちらの過激派を指すのかは不明。これに関連し、同総局の王大寧・輸出入食品安全局長は会談後、記者団に対して「中日双方で可能性がある」と説明した。しかし中国側は具体的根拠を示さなかった。

同調査団によると、中国河北省公安局が製造元の天洋食品から人事管理簿などを押収、問題のギョーザの製造日に出勤した従業員を捜査しているという。

日本政府調査団団長の原嶋耐治・内閣府消費者企画課長は中国側との会談で「原因はまだ究明されていない。調査を継続し、場合によっては工場の再調査も検討したい」との意向を表明した。

一方、日本で回収されたギョーザから新たに有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出されたことについて、中国側は「同じ製造日(昨年6月3日)のサンプルを検査した結果、ジクロルボスは検出されなかった」と述べた。

現地工場を調査した日本政府調査団は6日、石家荘市で河北省公安局と会談した後、北京に戻り、国家品質監督検査検疫総局を訪れた。7日に帰国し、中国側から提供された資料の分析などを進める。



080206 別の殺虫剤 生協連、昨年11月苦情受理

2012-08-20 21:31:03 | 社会

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’08/02/06の朝刊記事から

別の殺虫剤 生協連、昨年11月苦情受理
「流通で汚れ」と軽視


日本生活協同組合連合会が5日、新たに冷凍ギョーザから殺虫剤「ジクロルボス」を検出したことを明らかにした。昨年11月に「オイルのようなにおい」と苦情を受け、袋からはベンゼンなどの化学物質も検出されていたが、生協は「流通過程で汚れがついた」単発的トラブルと軽視。その後の中毒事件を防ぐことはできなかった。

日本生協連の説明では、福島県のコープあいづの店舗にあった「CO・OP手作り餃子」の異臭が報告されたのは11月10日。10日後には袋からベンゼンを検出した。中毒を起こした千葉県の2家族が同じ種類の冷凍ギョーザを買ったのはいずれもその約1カ月後の12月下旬だ。

生協側が全商品に網を掛けて調べるなどしていれば「メタミドホス」を発見、商品の撤去に結び付いた可能性もある。

生協連によると、これより前の昨年10月5日と31日には宮城県の組合員からギョーザに「アルコール系のにおいがする」との訴えもあった。

輸入元のジェイティフーズは、中国の天洋食品を訪れ調査。異臭がしたギョーザと同じ日に製造された保管サンプルを調べたが問題はなく、包装材メーカーも含めベンゼンなどは使っていなかったことを確認したという。

ギョーザが詰めてあった段ボールに「油染みがあった」との情報もあり、生協連やジェイティフーズは、輸送途中などで汚れがたまたま付着し、袋から浸透したものと判断したという。

実際に輸送中に付着した汚れだった可能性もあるが、主婦連合会の和田正江参与は「消費者の苦情や異常の訴えをきちんと吸い上げ、一元化された情報に早急に対応する体制がないから後手に回ってしまった」と指摘している。