’08/10/02の新聞記事から
EU「デイライト」義務付け 2011年から 新車に装備
LED使用で省エネ
【ウィーン1日石井群也】欧州連合(EU)欧州委員会は交通事故と地球温暖化の防止策として、2011年2月以降に域内で販売される新車の乗用車に、光量の少ない「昼用ヘッドライト」を標準装備することを義務付ける。
12年8月からバスやトラックも対象となり、全新車に適用される。
EU指定のライトは、発光ダイオード(LED)を使い、夜間用の一般的なライトに比べ、エネルギー消費量は70ー80%少ない。
光量は夜間用の30分の1程度だが、光の特性から、歩行者が遠方からでも車を認識しやすいという。
エンジン点火と同時にライトも点灯する仕組みにする。
昼間のライト点灯は「デイライト」と呼ばれ、世界各地で運動が展開されてきたが、オーストリア交通技術省の実証試験で、ドライパーの注意力を対向車に過度に集中させ事故を引き起こしかねないとの結果がまとまり、同国は今年からデイライトの義務付けを廃止。
EU内で、その是非が論議になっていた。
同委員会は、「LEDは二酸化炭素の排出量を4分の1に抑え、光量もドライバーの注意力をそがない最小限のレベルに設定した」と説明。
オーストリアを含め、EU加盟27カ国がLED装備を受け入れた。