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080526 「救援」「再建」認識にズレ ミャンマーと各国

2015-01-31 20:55:43 | 災害
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’08/05/26の朝刊記事から

「救援」「再建」認識にズレ
ミャンマーと各国


【ヤンゴン25日共同】ミャンマーのサイクロン被災者支援は25日の国際支援会議を機に、ようやく本格化することになった。
だが「既に再建の段階に移った」と主張する軍事政権に対し、米国などは「緊急の救援活動はまだ必要」と強調、支援のあり方をめぐる認識のずれは大きい。

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約240万人に上る被災者の多くは今も食料不足や感染症の脅威に苦しんでいる。
国際支援が被災者へきちんと届くかどうか、資金がどう使われているのか、長期的に検証していくことが必要だ。

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会議で、軍事政権のテイン・セイン首相は「救援や救済といった第一段階を実行できたことに伴い、第二段階として今は、生活再建を助けるための措置の履行を進めている」と述べ、被災対応は再建に重心が移っているとの認識を示した。

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しかし、米国代表団は会議で「被災地の4分の3が支援物資を受け取っていない可能性がある」と指摘、救援から再建への移行は「時期尚早」と訴えた。

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また、潘基文(バン・キムン)国連事務総長も22日の同首相との会談で「救援と再建は同時並行で進めるべきだ」と指摘し、軍政側の協力を要請している。

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ミャンマー軍事政権に対しては、昨年9月の反政府デモ弾圧を受けて、民主化を求める国際的な圧力が一時強まったが、大きな進展がなく、その後関心も薄れた。
サイクロン被災地の復興には長い時間がかかる。
国際社会は粘り強い関与を続ける必要がある。



080526 陸自施設部隊派遣へ スーダンPKO 数百人規模検討

2015-01-31 19:58:17 | 政治
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’08/05/26の朝刊記事から

陸自施設部隊派遣へ
スーダンPKO 数百人規模検討


政府は25日、スーダン南部で展開中の国連平和維持活動(PKO)スーダン派遣団(UNMIS)へ、道路整備などに当たる陸上自衛隊施設部隊を参加させる方向で調整に入った。
国連からの要請を受けたもので、新たな人的貢献により「平和協力国家」の実績づくりを図る。
7月か8月にUNMIS司令部に自衛官4、5人を先行派遣した上で最終的に決定する。
政府関係者が明らかにした。

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福田康夫首相は7月の北海道洞爺湖サミットで、日本がUNMISへ積極関与していく方針を表明する。
1回の派遣は数百人規模になる可能性が有り、2002年から約2年間、施設部隊が参加した東チモールPKO以来の本格的な部隊派遣になりそうだ。

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関係者によると、これまで慎重姿勢だった防衛省が、スーダン南部の比較的安定した治安情勢などから、部隊派遣が可能との判断に転換。
6月にも外務、防衛両省と内閣府国際平和協力本部による現地調査団がスーダンの首都ハルツームにあるUNMIS司令部などを視察することになった。

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陸自施設部隊の派遣に関し、国連側は①道路整備②地雷除去③施設建設ーの三つの活動が可能か否かを日本に打診してきている。
カンボジアPKOでの実績などから道路整備が中心になる見通しだ。



080525 四川大地震 核の街 住民に不安

2015-01-29 13:48:42 | 中国
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’08/05/25の朝刊記事から

四川大地震 核の街 住民に不安
コンクリ1200トン搬入「何かが起きた」


中国・四川大地震の被災地で、核関連施設「821工場」がある四川省広元こうげん三堆さんたいに24日までに入った。
「ここの取材は一切だめだ」と警官。
「地震で工場が壊れたと聞いた。その後、大量のコンクリートを運び込んだ。何か問題が起きたのは間違いない」と不安がる住民。
中国メディアの記者の姿もなく、ほかの被災地とは異質の緊張感が漂っていた。



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三堆は成都から北東へ約300キロ。
高速道路を下り、山間部に約30キロ入った人口約3万4千人の辺鄙な街には「核工業技術学校」「四川核工業」など核関連施設の看板が目立つ。
「821」の標識のある入り口では、軍人と警官が道を封鎖していた。
理由を聞いても「安全に問題があり、誰も入れることはできない」と繰り返し、一切説明しなかった。


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中国の軍事動向に詳しい民間軍事研究機関「漢和情報センター」(本部・カナダ)によると、「821」は主に大陸間弾道ミサイル「東風5号」などの核弾頭に使うプルトニウムの製造を行う施設だが、国際原子力機関(IAEA)に登録されていないという。

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「地震発生の後、821工場に運び込んだコンクリートは1200トンに上る」。
まゆをひそめてこう語る付近の建材業の男性は、コンクリート搬入の手伝いをした。
工場の作業員も避難したという。
事実とすれば、コンクリートによる放射能漏れ封じ込めの作業が行われている可能性もある。


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中国政府は被災地で核関連施設が壊れ、未回収の放射性物質が15個あることを認めているが、場所などは一切明らかにしておらず、三堆の住民にも不安が広がる。
街の建物被害は比較的軽度だが、警備だけが厳しい。


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被災地一帯は中国の核研究・開発・貯蔵の基地でもあるが、中国政府は公表しておらず実態はベールに包まれている。
震災により、図らずもその一端が明らかになった。
中国筋によると、政府は地震発生当日の12日、四川省入りした温家宝首相に核の専門家を同行させ、ただちに安全確認を行った。
指導部は相当緊張したようだ。


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中国は1960年代、故毛沢東が米国やソ連との戦争などに備え、重工業基地を沿岸部から内陸部に移す「三線建設」を行った。
この歴史的経緯から、核関連施設はいまも四川省などの辺鄙な地域に点在している。
広元市当局者は工場の放射能汚染などの可能性について「この地区は軍が管理しており、われわれは何も知らない」と話した。 (中国四川省広元市、共同)



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080525 米産牛輸入に抗議 機動隊ともみ合い ソウル

2015-01-26 19:56:34 | 韓国
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’08/05/25の朝刊記事から

米産牛輸入に抗議 機動隊ともみ合い ソウル

【ソウル24日共同】韓国の首都ソウルの清渓川広場で24日夜、牛海綿状脳症(BSE)を理由にした米国産牛肉輸入制限の解除決定に抗議する集会が開かれ、数千人が参加した。
集会後、多数が青瓦台(大統領官邸)に向けデモ行進を始め、機動隊ともみ合いになる騒ぎになった。


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5月に入り、週末を中心に抗議集会が続いているが、参加者が無許可のデモ行進を強行したのは初めて。
中心部の車道に座り込むなどし、交通がまひした。
警察当局が今後、強い対応に出る可能性もある。


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デモの参加者らはシュプレヒコールを上げながら、李明博イミョンバク政権に制限解除撤回と米国との交渉やり直しを要求した。

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韓国政府は14日、世論の反発を受け、15日に予定していた制限撤廃を延期。
韓国メディアによると、週明けにも制限撤廃に踏み切る見通しだが、混乱は収まりそうもない。


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080525 ミサイル430基爆発 ロ弾薬施設火災

2015-01-26 19:23:16 | ロシア
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’08/05/25の朝刊記事から

ミサイル430基爆発
ロ弾薬施設火災


【モスクワ23日中島健二】ロシア北西部レニンクラード州にある空軍爆撃機部隊の弾薬保管施設で23日、火災が起き、中にあった爆撃機搭載用ミサイル約430基すべてが爆発した。

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現地からの報道によると、火災は約4時間続き、複数のミサイルが暴発して施設から飛び出した。
約5キロ離れた川に落下したとの情報もあるが、部隊の関係者は暴発を否定、けが人などもなかったとしている。


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ロシアのコメルサント紙によると、保管施設は約2500平方メートルのエリアに複数のコンテナがあり、その中にミサイルが保管されていた。
国防省が特別委員会を設置して調査している。
タバコの火が原因との見方もある。



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