ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

食の安全価格

2008年12月01日 | 業界
生活防衛や消費者応援、そして昨今は円高差益還元の名のもとに、小売りでますます売価の凍結宣言やさらに引き下げのアピールが盛んに行われています。
今日もとある量販店で買った豆腐は一丁53円でした。

しかし、これで製造者はしっかりとした原材料を使って品質を保ち商売として成り立つかというと甚だ疑問です。
同じメーカーの立場としてその安い商品を買っていながら言うのはなんですが、その安さ自体にちょっと不安になります。

昨年来、産地偽装や偽装表示といった問題が出る度に食の安全が問題になります。
でも、表示通りにやったら同じ値段では商売としてまともには合わないから不正に手を染めてしまった一面はあると思います。
だからといって決して許されることではありませんが、現実に今の安い値段は製販どこかで無理をして面はあります。
それが力関係から言っても、往々にして中小規模のメーカーにそのしわ寄せが来ているのが事実でしょう。

その一方で切迫感は進歩を呼びますから、一定のコストダウン圧力があることは必要です。ただ、現実の環境を踏まえてその度合いを計らないとまともな商売が成立しないレベルになっては意味がありません。
消費者は我儘です。だからといって何でも消費者が求めるからだけの理由で商売を進めることは必ずしも良い結果に結びつかないと思います。
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