やっぱりです。
政府が今更指示を出しても、打ち出の小槌のようにはいかないのです。
何事も無かった日常では問題にならなかったことが、今や必要性を満たすためのボトルネックになっています。
この違いは本当に必要な違いだったのか。これからも必要なのか、違いが無くなることで競合環境が何か変わっていくのか。
オヤジも何が正しいのか、今は解りません。
先日触れた缶ブタもビール4社で全て同じではありません。
コストや環境負荷など様々な理由はあります。でも、これが今は生産上の制約になってしまっていることも事実です。
また、自動車産業に限らずほとんど全ての産業でトヨタのカンバン方式が導入されていた結果として、生産プロセスのどこかが止まるとそのまま最終製品の生産の影響へと拡がっています。
コストダウンとリスクヘッジ。
今回をきっかけとして、効率への価値観が変わっていくかもしれません。

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<キャップ不足、ミネラル水の増産ピンチ 工場が被災>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2011年3月26日
品薄のミネラルウオーターの増産が、ペットボトル容器のキャップ不足で危うくなっている。大手のキャップ工場が東日本大震災で被災し、生産量が激減。キャップの色や形が飲料メーカー各社で違うことも、生産量が上がらない要因になっている。
ペットボトルのキャップメーカー大手、日本クラウンコルクは、主力2工場のうち茨城県石岡市の工場が被災した。大手メーカーの日本山村硝子も、主力2工場のうち宇都宮市の工場が被災。両工場とも、再開のめどは立っていない。業界関係者は、全国で通常時の4分の3の量しか生産できていないとみる。
キャップメーカー各社は、被災しなかった西日本の工場をフル稼働させ、飲料メーカーからの発注増に対応している。その足かせになるのが、キャップの形が飲料メーカー各社で微妙に違うことだ。
サントリーの主力商品「天然水 南アルプス」のキャップは、直径30ミリ、高さ17ミリの水色。日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」は直径28ミリで、厚みが薄い黄緑色。アサヒ飲料の「富士山のバナジウム天然水」は直径28ミリで白色だ。各社は軽量化や差別化を狙ってキャップに工夫をこらしてきた。
各社のキャップは、同じ工場で作り分けている。別の社のキャップの生産に切り替える際は、生産ラインをいったん止めるため、作るキャップの種類が増えると、生産効率が落ちる。キャップメーカー幹部は「各社がキャップの色と形を統一してくれれば、もっと作れるのに」と嘆く。
飲料メーカー側も、キャップ不足を心配する。担当者は「工場にはもっと増産する余裕はあるが、キャップが足りず、できない」と明かす。
業界誌「飲料ビジネス」を出す飲料総研の宮下和浩編集長は、「工場が震災前に戻るには2~3カ月かかるだろう。各社でキャップを統一してもいいのではないか」と話している。(南日慶子)
政府が今更指示を出しても、打ち出の小槌のようにはいかないのです。
何事も無かった日常では問題にならなかったことが、今や必要性を満たすためのボトルネックになっています。
この違いは本当に必要な違いだったのか。これからも必要なのか、違いが無くなることで競合環境が何か変わっていくのか。
オヤジも何が正しいのか、今は解りません。
先日触れた缶ブタもビール4社で全て同じではありません。
コストや環境負荷など様々な理由はあります。でも、これが今は生産上の制約になってしまっていることも事実です。
また、自動車産業に限らずほとんど全ての産業でトヨタのカンバン方式が導入されていた結果として、生産プロセスのどこかが止まるとそのまま最終製品の生産の影響へと拡がっています。
コストダウンとリスクヘッジ。
今回をきっかけとして、効率への価値観が変わっていくかもしれません。

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<キャップ不足、ミネラル水の増産ピンチ 工場が被災>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2011年3月26日
品薄のミネラルウオーターの増産が、ペットボトル容器のキャップ不足で危うくなっている。大手のキャップ工場が東日本大震災で被災し、生産量が激減。キャップの色や形が飲料メーカー各社で違うことも、生産量が上がらない要因になっている。
ペットボトルのキャップメーカー大手、日本クラウンコルクは、主力2工場のうち茨城県石岡市の工場が被災した。大手メーカーの日本山村硝子も、主力2工場のうち宇都宮市の工場が被災。両工場とも、再開のめどは立っていない。業界関係者は、全国で通常時の4分の3の量しか生産できていないとみる。
キャップメーカー各社は、被災しなかった西日本の工場をフル稼働させ、飲料メーカーからの発注増に対応している。その足かせになるのが、キャップの形が飲料メーカー各社で微妙に違うことだ。
サントリーの主力商品「天然水 南アルプス」のキャップは、直径30ミリ、高さ17ミリの水色。日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」は直径28ミリで、厚みが薄い黄緑色。アサヒ飲料の「富士山のバナジウム天然水」は直径28ミリで白色だ。各社は軽量化や差別化を狙ってキャップに工夫をこらしてきた。
各社のキャップは、同じ工場で作り分けている。別の社のキャップの生産に切り替える際は、生産ラインをいったん止めるため、作るキャップの種類が増えると、生産効率が落ちる。キャップメーカー幹部は「各社がキャップの色と形を統一してくれれば、もっと作れるのに」と嘆く。
飲料メーカー側も、キャップ不足を心配する。担当者は「工場にはもっと増産する余裕はあるが、キャップが足りず、できない」と明かす。
業界誌「飲料ビジネス」を出す飲料総研の宮下和浩編集長は、「工場が震災前に戻るには2~3カ月かかるだろう。各社でキャップを統一してもいいのではないか」と話している。(南日慶子)