ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

節電が美徳?

2012年05月25日 | 戯言
今日、某電力会社の人と話しをする機会がありました。

今や電力会社というとイコール悪者のようなイメージになってしまっていますが、一人ひとりはインフラを担っているという自負をもって真摯に業務に向き合ってます。

今、日本の原発は全て運転を停止していて、再稼働に関しての議論が活発ですが、再稼働慎重派、原発廃止論者の声の大きさが目立ちます。
そしていかに節電をするかに目が向きがち、まさに「欲しがりません勝つまでは。」、あるいは「節電は美徳」的な空気が拡がっています。
しかし、本当にそれで安全が保障され、国として必要なエネルギーが確保されるのか、ちょっと疑問です。

本当に原発の安全性に疑義があるなら、何故運転中の原発全てを直ちに止めなかったのか。
再稼働慎重派、原発廃止論者も主張はしていたでしょうが、それを声高に叫んでいたとは言えません。

一方で日本で原発を止めていても、中国や韓国の原発は今も稼働しています。
ここで万が一事故があったら、日本に影響は無いのか。いやいや、九州では黄砂に光化学スモッグ、どれも中国が発信源で起こっています。当然、中国の原発で何かがあれば偏西風に乗って深刻な影響が及ぶことは間違いありません。

今日話しをした方は、発電のための燃料関係の調達をされている方でした。
原発を動かせず、当面は化石燃料による発電に頼らざるを得ない日本の状況に、国際ビジネスはシビアに足許をみて高くふっかける強気な取引に出てきているそうです。
当然、ある程度の量の確保が優先される現状では割高であってもその取引をせざるを得ません。
これも安全のために甘受し、その割高な負担は今まで地域独占で甘えてきた電力会社の自助努力で解決すべきということでいいのでしょうか。

今のオヤジにスカっとした解決策はありません。
ただ、安全は大事ですが、マスコミが垂れ流す何となくの空気に流されない冷静な状況判断が必要な時期ではないかと思いました。
現実的な安全対策をしっかりとクリアする前提で、期間限定ではあっても、目の前で必要な電力は節電を美徳とするのではなく、きちっと確保すべきではないでしょうか。





コメント (1)
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