ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

風化

2013年04月25日 | 時事
六本木ヒルズが今日で10年だそうですが、オヤジにとっては8年目となったこの日を忘れることはできません。

今さら遡ること8年前の日々雑感。
オヤジは、発生日から3日間にわたってこのことについて綴っています。そう、最初は確か踏切事故と報じられ、次第にコトの大きさが明らかになっていったのでした。

身近で起きた大惨事。
遺族の方、怪我をされた方の多くは8年前から時計は動いていないのかもしれません。

安全がいかに大事なものであるか。
鉄道に限らず、様々な事故、事件が起こる度に安全の重要性が取り上げられながら、いつの間にかおざなりになっていまう。
この負の連鎖を断ち切ることはできないのでしょうか。

システムやルールが整備されればされるほど、人間自身の主体的な危険予知能力が退化しているように思えてなりません。

改めて事故でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。

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<尼崎JR脱線8年 追悼と安全のつどいに150人>
神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/ 2013年4月25日

 尼崎JR脱線事故から丸8年となった25日、遺族らによる「追悼と安全のつどい」が尼崎市内で開かれ、約150人が参加した。事故につながったとされる人為的ミス(ヒューマンエラー)と組織の安全対策などについて専門家が講演した。

 遺族や負傷者らでつくる「4・25ネットワーク」などが主催。

 冒頭、妻と妹を失い、次女が重傷を負った浅野弥三一さん(71)=宝塚市=が「なぜ事故が起きたのかという疑問は解決していない」と強調。その上で「鉄道会社にとって安全とは最高の目的ではなく、一義的な責任。これからも真相解明を求めたい」と力を込めた。

 続いて、事故調査を担当した国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現運輸安全委員会)元委員の垣本由紀子・日本ヒューマンファクター研究所顧問が登壇。ミスに対する懲罰的な「日勤教育」が運転士の精神的重圧となり、事故につながったと分析し、「処罰は安全につながらない」と指摘した。

 また、遺族とJR西幹部、有識者でつくる「安全フォローアップ会議」の座長を務める西川栄一・神戸商船大名誉教授は「安全対策を担う経営組織に関する分析がまだ少ない。事故に至る組織の意思決定過程の問題点を洗い出す必要がある」と語った。(黒田耕司)
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