ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

3連覇の夢、途絶えるのか・・・

2016年02月04日 | 時事
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本県)が、イコモスからの指摘を受けて世界遺産登録の政府推薦の一旦取り下げの報には驚きました。

ただ、何が起こったのか?を確認すると、イコモスの指摘もあながち無茶な言いがかりではなく、「日本におけるキリスト教」という視点からはなるほどと、不良クリスチャンのオヤジでも肯いてしまいました。
日本ならではとは、やはり外来宗教のキリスト教が禁教、弾圧の中でも信仰心が保たれ、信者の中で受け継がれて、日本ならではの変化を遂げてきたところなのかなと思います。

この夏の登録を目指して取り組んでこられた長崎、熊本の方々は落胆されている方もいらっしゃるでしょうが、地域によってはこのまま遺産登録になった時に受け入れ態勢に不安のある場所もあったと聞きます。
これで歴史的価値が減じるものでは決してありません。

むしろその価値を正しく伝え、守り、後世に引き継いでいくために、「日本におけるキリスト教」としての遺産群に改めて目を向ける好機として活かして欲しいと願います。

とはいえ、世界遺産登録九州3連覇の夢が途絶えたのは、九州で生活し、世界遺産登録応援に間接的とはいえ関わってきたオヤジとしてはやはり残念です。
😣
----------------------------------------------------
<長崎教会群の世界遺産登録延期 イコモスが不備指摘 政府推薦見直し>
ヤフーニュース 西日本新聞配信 http://headlines.yahoo.co.jp/ 2016年2月4日

 政府が今年夏の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎、熊本県)について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)から不備を指摘されていることが4日、分かった。政府は教会群の推薦をいったん取り下げて構成資産を再検討する方向で調整しており、登録は延期される見通しになった。

 2017年は「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡)の世界文化遺産登録が控えているため、教会群は18年以降の登録を目指すことになる。
 関係者によると、キリスト教関連の世界遺産は既に多く、イコモスから1月中旬にあった中間報告では、長崎の教会群が構成する「伝来」「弾圧」「復活」の内容に疑義を示し、弾圧や禁教の歴史に特化した内容への修正を促してきたという。イコモスが疑義を示したことから、政府は今回の登録は難しいと判断。政府関係者は「今年は取り下げる」と話した。
 長崎の教会群は日本最古のキリスト教会の大浦天主堂(長崎市、国宝)や、島原の乱の舞台となった原城跡(長崎県南島原市)など長崎県と熊本県に点在する14件の資産で構成する。キリスト教の伝来から普及、禁教下での信仰継承、禁教が解けてからの発展まで、4世紀にわたるキリスト教受容の歴史を伝える。
 政府は昨年1月、ユネスコ本部に正式な推薦書を提出した。イコモスが昨年9~10月、専門家による現地調査を実施、今年5月ごろに評価結果をユネスコに勧告し、7月の世界遺産委員会で登録の可否が審査される予定だった。
.
■「非常に残念」「我慢し待つ」 地元関係者 落胆や不安

 「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」のユネスコへの推薦を政府がいったん取り下げることで調整していることに、構成資産がある長崎県内の関係者からは驚きや落胆の声が広がった。
 市民団体「長崎の教会群を世界遺産にする会」の柿森和年事務局長=五島市=は「登録に向け、市民と喜びを共有しようと考えていただけにショックだ」と声を落とした。ただ「苦難の道を歩んだキリシタンと同じ気持ちで我慢しながら時を待ち、世界遺産になるよう後押ししていきたい」と今後の登録手続きには前向きな姿勢も示した。

地元は準備万端で進めていたのに・・・

 田平天主堂や平戸の聖地と集落(2件)の計三つの構成資産がある平戸市。平戸観光協会前会長で、NPO法人平戸観光ウェルカムガイドの籠手田恵夫(こてだよしお)理事長は「不登録が決議されると再挑戦できないから取り下げは仕方ない。構成資産の見直しも必要かもしれず大変だ」と不安を漏らした。
 構成資産の一つ、黒島天主堂がある佐世保市の離島、黒島では世界遺産登録を見据え、昨年1月にNPO法人黒島観光協会が発足。協会の山内一成理事長(60)は「今夏の登録を見込んでガイドの養成や土産の準備も順調に進んでいた。地元は準備万端で進めていたのに、突然の話でただただ驚いている。非常に残念」と語った。
 自治体関係者も対応に追われた。佐世保市の藤川正樹世界遺産活用推進室長は「登録を前提に、黒島へのアクセスや観光案内などを充実させる事業を進めている。登録が遅れるのは驚きだ」。二つの構成資産がある南島原市の担当者も「申請取り下げなんて初めて聞いた。今から事実関係の確認を急ぎたい」と話し、情報確認に追われた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする