ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

昭和9年初演

2019年09月01日 | 音楽
いよいよこの演奏会も本番2週間前となり、久々の練習となった本日は曲を思い出すところから細かなところを確認する本格的な練習になってまいりました。

交響曲「仏陀」、この曲の初演が1934年、昭和9年です。
明治維新以来、日本が本格的に西洋音楽に触れるようになってまだ70年弱の頃、滝廉太郎、近衛秀麿、山田耕作の次の世代と言えます。

スコアは極めてシンプルな風景ですが、西洋に学んだ仕掛けが随所に仕掛けられています。

同じ年に初演された曲をネットで調べてみると・・・
ヒンデミットの交響曲「画家マチス」、ウォルトンの交響曲第1番、ブリテンのシンプルシンフォニー、プロコフィエフの交響組曲「キージェ中尉」、ショスタコーヴィチの歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」等など。

一方でマーラーが亡くなって23年、ドビュッシーが亡くなって16年、プッチーニが亡くなって10年。

当時の自分と生きた時代が重なる現代の西洋音楽の影響が随所に窺え、聞こえる音楽は西洋音楽もどきなのですが、曲に込められた思いは日本人だからこそのもの。
西洋文化を自らの表現手段の一つとすべく、どん欲に吸収し消化しようとしていた当時の若者の気概をひしひしと感じます。

ちなみに初演が作曲者自らの指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。
今から考えても凄い・・・。

果たして再来週の芦響は85年前のベルリンフィルを超えられるでしょうか?(笑)

コメント
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