オヤジと同じ年の「識者」にオヤジは面識はありませんが、オヤジが一方的に親近感を抱いてお世話になっています。
で、「識者」が8月23日(金)の欄で言及された「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍(大木毅:著、岩波新書)」が面白いという言葉に釣られて購入して読んだのです。
期待は裏切られませんでした。
今まではどうしても我が日本が絡む戦争ばかりに目がいきがちでしたが、第2次世界大戦ですから同じ時期にあちこちで戦争がされていたわけです。
冒頭に日本の先の大戦での死者の推計数が示されます。
日本の当時の総人口が約7138万人、動員された戦闘員のうち210~230万人が死亡し、非戦闘員の死者が55~80万人と推計されているそうです。
独ソ戦におけるソ連は、1億8879万3千人の人口で戦闘員の死者が866万8千人~1140万人、民間人の死者が450万~1000万人、他に疫病や飢饉により800万~900万人の民間人が死亡したそうです。
ドイツも当時の総人口が6930万人で、戦闘員の死者は444万~531万8千人、民間人の死者も150万~300万人に及ぶと推計されているそうです。
桁が違いました。
加えて戦争の性格が通常の戦争とは違う、相手の民族をこの世から抹殺せよという世界観戦争(絶滅戦争)の性格を伴っていて、国際法違反の数々の略奪、虐殺、捕虜の虐待などが双方で行われていたそうです。
日本軍の情に流された決断、兵站を無視した精神論的強行軍など名著「失敗の本質」で紐解かれましたが、大局を見ずに目先の判断をしていたり、個人的な思い込みや感情によって有益な情報が無視され精神論で突っ走っていた内情は、日本軍並みかあるいはそれ以上のお粗末さで驚きました。
独ソとも独裁者に率いられた国家だっただけに、国家間の対立は独裁者間のイデオロギーと面子の対立でもあったのでしょう。
日本軍ばかりが全てではありません。
知らないことは恐ろしい、知った上でさらに知っていることを紐解いて考えることが大事だと思いました。
で、「識者」が8月23日(金)の欄で言及された「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍(大木毅:著、岩波新書)」が面白いという言葉に釣られて購入して読んだのです。
期待は裏切られませんでした。
今まではどうしても我が日本が絡む戦争ばかりに目がいきがちでしたが、第2次世界大戦ですから同じ時期にあちこちで戦争がされていたわけです。
冒頭に日本の先の大戦での死者の推計数が示されます。
日本の当時の総人口が約7138万人、動員された戦闘員のうち210~230万人が死亡し、非戦闘員の死者が55~80万人と推計されているそうです。
独ソ戦におけるソ連は、1億8879万3千人の人口で戦闘員の死者が866万8千人~1140万人、民間人の死者が450万~1000万人、他に疫病や飢饉により800万~900万人の民間人が死亡したそうです。
ドイツも当時の総人口が6930万人で、戦闘員の死者は444万~531万8千人、民間人の死者も150万~300万人に及ぶと推計されているそうです。
桁が違いました。
加えて戦争の性格が通常の戦争とは違う、相手の民族をこの世から抹殺せよという世界観戦争(絶滅戦争)の性格を伴っていて、国際法違反の数々の略奪、虐殺、捕虜の虐待などが双方で行われていたそうです。
日本軍の情に流された決断、兵站を無視した精神論的強行軍など名著「失敗の本質」で紐解かれましたが、大局を見ずに目先の判断をしていたり、個人的な思い込みや感情によって有益な情報が無視され精神論で突っ走っていた内情は、日本軍並みかあるいはそれ以上のお粗末さで驚きました。
独ソとも独裁者に率いられた国家だっただけに、国家間の対立は独裁者間のイデオロギーと面子の対立でもあったのでしょう。
日本軍ばかりが全てではありません。
知らないことは恐ろしい、知った上でさらに知っていることを紐解いて考えることが大事だと思いました。