「特別」演奏会

無聴衆というか、非公開の特別演奏会。
それでも「本番」という意識でゲネプロから集中力を高め、演奏会衣装を身に着け舞台で演奏すると音が違ってくるから不思議です。
今回は前半が降り番だったので、前半は客席で聴いていたら違いがハッキリと判りました。
必ずしも違うことが良いこととは言い切れませんが・・・

それにしても、久しぶりの本番なのに次々と粗相をしました。
事実上１年半ぶりながら、長年慣れてきたことだと舐めていたのが落とし穴でした。

その兆しはいざ出かけようとして衣装ケースには肩掛けひもがあったはず、はてどこに仕舞ったかと衣装ケースのポケットをあちこちとあさって見つけたこと。

そして、駅に向かって歩いていると蒸し暑い・・・
あっ・・・扇子を忘れた。
ま、いいか・・・

そして極めつけは行程の半分まで来たところで今日は譜面台が要るんだよな・・・あっ？忘れた。

これは取りに帰るしかありません。
集合時間には遅刻しましたが、会場が自宅から遠くで無かったことが幸い、何とかゲネプロ開始には間に合いました。
但し、タクシー代が予定外の出費でした。

その後も衣装ケースに付けていたキーホルダーを落としていることに気付かず、拾ってくれた団員に言われて初めて無いことに気付いたり、着替えの時に演奏会用のスボンのポケットに万歩計も移したことを忘れていて、演奏会終了後に普段着に着替えてから万歩計が無いとあちこち探しまくってみたり。。。
我ながら情けなくなるぐらい粗相の連続でした。

それでもたとえ聴衆がいなくても、「本番」という意識で気合を入れて弾ける機会がまた来ようとは・・・
思わず弾きながら涙腺が緩みかけそうになり、必死に堪えました。
演奏の粗相は・・・そりゃ久しぶりの本番ですからそれなりに。

次の本番は１１月です。いよいよ２年ぶりに定期演奏会です。
その時にコロナ禍がスッキリ解決しているとはとても思えませんが、何かしら制約があるにせよお客様に聴いていただける演奏会にしたいものです。
勿論、粗相なく準備万端で。