この記事を読んで、激しく同意です。
確かに惜しかったし、ミスさえ出なければ、勝っても不思議ではありませんでした。
それでも、負けは負け。
「最強U-18」は本当に最強なのか。
夏の甲子園は確かに日本最大級の勝ち抜き日本一決定戦かもしれません。
間違いなく、日本中の高校生は春と夏の甲子園で優勝することを究極の目標に日々頑張っていて、その中で全国大会の上位に残った学校は強豪だし、そこの選手は一人一人が優秀なプレーヤーであることは事実です。
だからといって、日本の高校野球について高野連は「世界で勝つ」などといった発想があるとは思えません。
例年行なわれている韓国やアメリカへの遠征もどちらかというと甲子園で実績を上げた選手へのご褒美くらいの意識だったはず。
オヤジだってこの時期に野球のU-18の世界選手権が、しかも日本であるなんて知りませんでした。
あれっ?!「U-××」というのはサッカーだけの話しじゃないんだ・・・くらいの知識レベル。
多くの人がそうだったんじゃないでしょうか。
甲子園の大会の最中にはそんな話題は一切出なかったと記憶しています。
夏の甲子園は日本最大の勝ち抜き戦の一方で郷土の代表でもあり、勝つことが全てではなく、正々堂々と立派に戦うことが重んじられます。
何しろ高野連にとって高校野球は「教育の一環」ですから、「勝つ」ことを唯一の目的とすることは教育上好ましくないとされてしまいます。
日本のプロ野球はワールドベースボールクラシックのおかげで世界標準(と言ってもアメリカスタンダードですが)を意識するようになりましたが、高校野球はまさに甲子園大会を頂点とした「野球道」で、世界の野球界から見れば独自進化のガラパゴスなのだと思います。
道を究めるために確かに基礎はしっかりしていますが、どうも相手をどうするよりも自分自身がどうなのかに重きが偏っていて、あまり勝負の結果に拘り過ぎると「教育上好ましくない」とか「郷土の代表として相応しいか」となってしまっているような。。。
さて、今回の結果を受けて高野連は将来に向けて方向性舵を切るのか、はたまた独自路線を深化しようとするのか。
今年の特に夏の甲子園の動員力、人気から邪推すると、高野連はワールドスタンダードにして結果的に今までの自己を否定しなければならないリスクが高まるより、後者の「道」の方向に進みそうな気がしています。
それでも抜群の能力のある選手はプロでも通用するとは思います。
ただ、「道」から「勝負」への転換のハードルは間違いなく高く、結果として潜在性のある選手がオミットされているように思えてなりません。
全くのシロト考えなので的外れかもしれません。そうであれば、読み流してください。<(_ _)>
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<【野球】日本の最強U-18は、なぜ世界一を逃したか>
ヤフーニュース THE PAGE配信 http://headlines.yahoo.co.jp/ 9月7日(月)13時0分
今秋ドラフトでプロからの指名が予想されるプロ予備軍を10人以上も揃えて臨んだU-18が6日、甲子園で行われた決勝戦でアメリカに1-2で敗れ、悲願の世界一はならなかった。最強U-18の戦いには、一体、何が足りなかったのか。
北京五輪代表チームのスコアラーを務め、国際野球にも詳しい、現、岡山商科大野球部の特別コーチの三宅博氏は、「ミスが命取りになるのが国際試合。でも、勝負には負けたが内容では勝っていた。まだ海外チームが本来持つパワーを発揮できないこの年代においては、スピード、技術、試合運びなど、すべてにおいて日本は、世界最高のレベルにあることを示した。だが、審判への対応も含めて、国際野球への適応力には欠けていた。日本の高校生が、どこを目指すのかという高野連のビジョンにも問題があるのではないか」とシビアな意見を言う。
三宅氏が指摘した敗因のひとつが審判への対応だ。
2点を追う5回、先頭打者だった関東第一のオコエ瑠偉が中前打で出塁。その足で掻き回すことに期待されたが、アメリカの先発左腕、パレットのけん制につり出され、二塁ベース手前で憤死した。オコエが「え?」と、思わず塁審の顔を見たのも無理はない。パレットの右足は、一塁方向に正しく踏み出されておらず、日本のルールならば、完全にボーク。同じようなケースは8回にも。一死二塁からアメリカ3番手の長身右腕のジェファーソン・ローソンが、セカンドへの偽投を試みたが、これも日本の審判なら間違いなくボークを宣告するような動きだったが、そのまま試合は流された。
またキューバ人の球審のストライクゾーンも明らかに広かった。特に低めと外のボールを甘く見るため、落差のある変化球で揺さぶってくるアメリカの左腕、パレットにとっては有利な判定が続き、日本のバッターには戸惑いも見えた。
だが、三宅氏は「国際試合でのボークの判定と、ストライクゾーンが極端に日本のそれと違うのは常識。それに対する準備と、頭の切り替えが重要になってくる。ストライクゾーンに関しては、日本では、“ボールを振らない”ことを教えられるので、簡単には切り替えは難しいが、決勝までに試合数をこなしたのだから、その中で、切り替え、適応していくことは可能だったし、できているようにも見えた。決勝戦のような緊迫した試合の中では、本当の意味での準備と適応ができていたかどうかが、出てきてしまうもの」と苦言を呈した。第1回のWBCで世界一を経験している里崎智也氏は、金属バットから木製バットへの適応ができていなかったことを指摘した。
「逆方向を意識してバッティングをしていた平沢や津田あたりは、木製バットに適応していたが、清宮らは、最後まで木製バットへの適応ができなかった。打球が飛ばないので、ポイントを前にして振ろうとしていたが、詰まることを嫌がるため、ポイントがどんどん前へ出ていったため、チェンジアップなどの変化球を見極めることができずにバットに当たらなくなった。僕は高校時代、試合と夏の大会の1週間くらい前くらいしか金属バットを使わせてもらえず竹バットで打っていたので、大学へ進んでも違和感はなかったけれど、清宮は、芯を外しても簡単に飛んでいく金属バットでプレーしてきた弊害がモロに出たと思う」
清宮は、この日、「4番・DH」で先発出場したが、2回先頭で迎えた第1打席、4回二死二塁のチャンスで迎えた第2打席は、いずれも縦に割れる大きな変化球のまったくタイミングが合わずに連続三振。6回二死一、二塁で巡ってきた第3打席も、変化球をひっかけてのボテボテのゴロ。グラウンド状態が悪く、あまりに打球が力弱かったため、内野安打となったが、快音は聞かれなかった。
左膝を痛めたことなども手伝って、大会を通じて成績は8試合27打数6安打で、打率.222、本塁打はゼロ。木製バットに対応するために、グリップの位置を変えたり、右足の上げ方を工夫したりしていたが、結果につながらなかった。
大会終了後、「チームに貢献できなかった。足を引っ張ってしまった」と、反省を口にした。まだ成長途上の1年生だが、将来的にプロで成功するためには、早くも体に染み込みつつある“金属バット病”を払拭しておかねばならないだろう。
三宅氏は、世界一を逃した大会の総括として、こんな提言をした。
「高野連がどこを目指すのかということでしょう。世界で通用する野球、戦いを考えているのならば、甲子園でのストライクゾーンも、国際規格に変えていく必要があるし、バットにしても、反発の低い金属バットをメーカーに作らせて、義務つけるような工夫もいるでしょう。それとも、高校野球とU-18のワールドカップは、別のものなのか。今大会の位置付についても、非常に曖昧な気がします」
国際大会で敗れる度に繰り返される国際基準の野球とは何かという議論。そもそもプロ野球の統一球の導入の大前提も、その理念がスタートだったはずなのだ……。2020年の東京五輪で野球・ソフトボールが復活するのならば、国際基準の野球というものを、この世代の選手から意識して取り組んでおかねばなないだろう。
確かに惜しかったし、ミスさえ出なければ、勝っても不思議ではありませんでした。
それでも、負けは負け。
「最強U-18」は本当に最強なのか。
夏の甲子園は確かに日本最大級の勝ち抜き日本一決定戦かもしれません。
間違いなく、日本中の高校生は春と夏の甲子園で優勝することを究極の目標に日々頑張っていて、その中で全国大会の上位に残った学校は強豪だし、そこの選手は一人一人が優秀なプレーヤーであることは事実です。
だからといって、日本の高校野球について高野連は「世界で勝つ」などといった発想があるとは思えません。
例年行なわれている韓国やアメリカへの遠征もどちらかというと甲子園で実績を上げた選手へのご褒美くらいの意識だったはず。
オヤジだってこの時期に野球のU-18の世界選手権が、しかも日本であるなんて知りませんでした。
あれっ?!「U-××」というのはサッカーだけの話しじゃないんだ・・・くらいの知識レベル。
多くの人がそうだったんじゃないでしょうか。
甲子園の大会の最中にはそんな話題は一切出なかったと記憶しています。
夏の甲子園は日本最大の勝ち抜き戦の一方で郷土の代表でもあり、勝つことが全てではなく、正々堂々と立派に戦うことが重んじられます。
何しろ高野連にとって高校野球は「教育の一環」ですから、「勝つ」ことを唯一の目的とすることは教育上好ましくないとされてしまいます。
日本のプロ野球はワールドベースボールクラシックのおかげで世界標準(と言ってもアメリカスタンダードですが)を意識するようになりましたが、高校野球はまさに甲子園大会を頂点とした「野球道」で、世界の野球界から見れば独自進化のガラパゴスなのだと思います。
道を究めるために確かに基礎はしっかりしていますが、どうも相手をどうするよりも自分自身がどうなのかに重きが偏っていて、あまり勝負の結果に拘り過ぎると「教育上好ましくない」とか「郷土の代表として相応しいか」となってしまっているような。。。
さて、今回の結果を受けて高野連は将来に向けて方向性舵を切るのか、はたまた独自路線を深化しようとするのか。
今年の特に夏の甲子園の動員力、人気から邪推すると、高野連はワールドスタンダードにして結果的に今までの自己を否定しなければならないリスクが高まるより、後者の「道」の方向に進みそうな気がしています。
それでも抜群の能力のある選手はプロでも通用するとは思います。
ただ、「道」から「勝負」への転換のハードルは間違いなく高く、結果として潜在性のある選手がオミットされているように思えてなりません。
全くのシロト考えなので的外れかもしれません。そうであれば、読み流してください。<(_ _)>
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<【野球】日本の最強U-18は、なぜ世界一を逃したか>
ヤフーニュース THE PAGE配信 http://headlines.yahoo.co.jp/ 9月7日(月)13時0分
今秋ドラフトでプロからの指名が予想されるプロ予備軍を10人以上も揃えて臨んだU-18が6日、甲子園で行われた決勝戦でアメリカに1-2で敗れ、悲願の世界一はならなかった。最強U-18の戦いには、一体、何が足りなかったのか。
北京五輪代表チームのスコアラーを務め、国際野球にも詳しい、現、岡山商科大野球部の特別コーチの三宅博氏は、「ミスが命取りになるのが国際試合。でも、勝負には負けたが内容では勝っていた。まだ海外チームが本来持つパワーを発揮できないこの年代においては、スピード、技術、試合運びなど、すべてにおいて日本は、世界最高のレベルにあることを示した。だが、審判への対応も含めて、国際野球への適応力には欠けていた。日本の高校生が、どこを目指すのかという高野連のビジョンにも問題があるのではないか」とシビアな意見を言う。
三宅氏が指摘した敗因のひとつが審判への対応だ。
2点を追う5回、先頭打者だった関東第一のオコエ瑠偉が中前打で出塁。その足で掻き回すことに期待されたが、アメリカの先発左腕、パレットのけん制につり出され、二塁ベース手前で憤死した。オコエが「え?」と、思わず塁審の顔を見たのも無理はない。パレットの右足は、一塁方向に正しく踏み出されておらず、日本のルールならば、完全にボーク。同じようなケースは8回にも。一死二塁からアメリカ3番手の長身右腕のジェファーソン・ローソンが、セカンドへの偽投を試みたが、これも日本の審判なら間違いなくボークを宣告するような動きだったが、そのまま試合は流された。
またキューバ人の球審のストライクゾーンも明らかに広かった。特に低めと外のボールを甘く見るため、落差のある変化球で揺さぶってくるアメリカの左腕、パレットにとっては有利な判定が続き、日本のバッターには戸惑いも見えた。
だが、三宅氏は「国際試合でのボークの判定と、ストライクゾーンが極端に日本のそれと違うのは常識。それに対する準備と、頭の切り替えが重要になってくる。ストライクゾーンに関しては、日本では、“ボールを振らない”ことを教えられるので、簡単には切り替えは難しいが、決勝までに試合数をこなしたのだから、その中で、切り替え、適応していくことは可能だったし、できているようにも見えた。決勝戦のような緊迫した試合の中では、本当の意味での準備と適応ができていたかどうかが、出てきてしまうもの」と苦言を呈した。第1回のWBCで世界一を経験している里崎智也氏は、金属バットから木製バットへの適応ができていなかったことを指摘した。
「逆方向を意識してバッティングをしていた平沢や津田あたりは、木製バットに適応していたが、清宮らは、最後まで木製バットへの適応ができなかった。打球が飛ばないので、ポイントを前にして振ろうとしていたが、詰まることを嫌がるため、ポイントがどんどん前へ出ていったため、チェンジアップなどの変化球を見極めることができずにバットに当たらなくなった。僕は高校時代、試合と夏の大会の1週間くらい前くらいしか金属バットを使わせてもらえず竹バットで打っていたので、大学へ進んでも違和感はなかったけれど、清宮は、芯を外しても簡単に飛んでいく金属バットでプレーしてきた弊害がモロに出たと思う」
清宮は、この日、「4番・DH」で先発出場したが、2回先頭で迎えた第1打席、4回二死二塁のチャンスで迎えた第2打席は、いずれも縦に割れる大きな変化球のまったくタイミングが合わずに連続三振。6回二死一、二塁で巡ってきた第3打席も、変化球をひっかけてのボテボテのゴロ。グラウンド状態が悪く、あまりに打球が力弱かったため、内野安打となったが、快音は聞かれなかった。
左膝を痛めたことなども手伝って、大会を通じて成績は8試合27打数6安打で、打率.222、本塁打はゼロ。木製バットに対応するために、グリップの位置を変えたり、右足の上げ方を工夫したりしていたが、結果につながらなかった。
大会終了後、「チームに貢献できなかった。足を引っ張ってしまった」と、反省を口にした。まだ成長途上の1年生だが、将来的にプロで成功するためには、早くも体に染み込みつつある“金属バット病”を払拭しておかねばならないだろう。
三宅氏は、世界一を逃した大会の総括として、こんな提言をした。
「高野連がどこを目指すのかということでしょう。世界で通用する野球、戦いを考えているのならば、甲子園でのストライクゾーンも、国際規格に変えていく必要があるし、バットにしても、反発の低い金属バットをメーカーに作らせて、義務つけるような工夫もいるでしょう。それとも、高校野球とU-18のワールドカップは、別のものなのか。今大会の位置付についても、非常に曖昧な気がします」
国際大会で敗れる度に繰り返される国際基準の野球とは何かという議論。そもそもプロ野球の統一球の導入の大前提も、その理念がスタートだったはずなのだ……。2020年の東京五輪で野球・ソフトボールが復活するのならば、国際基準の野球というものを、この世代の選手から意識して取り組んでおかねばなないだろう。