俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

水温む

2019-03-14 | 俳句・春・地理




水温む軒の床几に呈茶受け




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寒さがゆるむと、春の日差しに沼や池の水がようやく少し

温まってきた感じをいう。







沼や池に水草や藻が生えてきたり、水底に沈んでいた魚が

動き始め、春らしくなったのが感じられる。







「鮒の巣離れ」「乗込鮒」「水草生う」などの生物界の現象に

水のぬるみを感じるのが「水温む」である。







〈水ぬるむ頃や女のわたし守 蕪村〉のように、そこはかと

ない春の情感を詠うものである。







池の水も温んできた。

軒下の床几に腰をかけ、その池を眺めながら差し出された

抹茶をいただいた。






午後の日を眩しく返し水温む




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