俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

藺の花

2018-06-15 | 俳句・夏・植物




藺の花に軽き重さのありにけり



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イグサ科の多年生水草。







湿地に自生するが、「藺草」を畳表にするために多くは「藺田」

という水田に栽培する。







六月頃、真っ直ぐに伸びた緑色の茎の上部に、淡褐色の細

かい花を固まってつける。







藺の花がついている茎は皆頭を垂れていた。

軽そうに見える花にも少しの重さがあった。






雨催ひ藺の花風に靡きゐて



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睡蓮

2018-06-14 | 俳句・夏・植物




モネの絵の如き睡蓮目交ひに



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スイレン科の多年生水草。

温帯から熱帯に広く分布し、世界では約四十種ほどある。

花が美しいので、観賞用に池や水鉢で栽培される。







花が蓮に似ていて、夕方閉じて翌朝また開くところからこの

名があるが、実際は日中開いて夕方に閉じる昼咲きと、夕方

開いて朝閉じる夜咲きのものがある。







在来種の「未草」は、未の刻(午後二時)に白い花をつける

ところからこの名がある。







六~七月頃、細長い花柄の先に蓮に似た花を水面上に開く。

明治初期に渡来した外国種が多く、花色は白、黄、桃など

様々。







モネの睡蓮は本物の絵をいくつも観てきたが、それと同じ

ような睡蓮が目の前に咲いていた。






睡蓮を映す水面のありにけり



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菖蒲園

2018-06-13 | 俳句・夏・植物




集合写真撮る声のして菖蒲園



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様々な種類の花菖蒲を植え、多くの人々の観賞に供する園

をいう。







花菖蒲には大きく分けて、江戸系、伊勢系、肥後系の三系

統があり、菖蒲園ではそれぞれを分けて、更に花の種類に

より雅な名を記した札を立てている。







人々は、菖蒲田の間の細い道をゆっくりと歩きながら観賞し、

写真を撮ったりしている。







狭い菖蒲園の道に十数人の一団が並び、菖蒲田の向こうで

大きなタブレットを持った女性が「はい、撮りますよー」と大き

な声を上げていた。






携帯椅子に絵を描くひとや菖蒲園



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花菖蒲

2018-06-12 | 俳句・夏・植物




雨欲しと思へど晴れて花菖蒲



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アヤメ科の多年草。







ノハナショウブを園芸用に改良した種で、日本独特の園芸

植物。







観賞用に水辺や湿地で栽培され、鉢植え、切り花に用いら

れて種類も多い。







六月頃、鋭い葉の中に長い花茎を立て、その頂に紫、白、

水色、桃色、絞りなどの大きな花をつける。







花菖蒲が見事に咲いていた。

こんなときは雨に濡れた花菖蒲が見たいのに、よく晴れて

しまった。






八つ橋をゆつくり渡り花菖蒲



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未央柳(びようやなぎ)

2018-06-11 | 俳句・夏・植物




二人連れ多くて未央柳かな



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オトギリソウ科の半落葉低木。

中国原産。







日本には江戸中期、宝永五年(1708)に渡来した。







観賞用として庭園に植栽される。







六~七月頃、枝先に濃い黄色の五弁花をつけ、多数の長い

金糸のような雄しべが伸びる。







未央柳が黄色い花を多数つけていた。

その前を若きも老いも、多くの二人連れが通って行った。






木洩れ日の未央柳を愛でにけり



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