俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

椎の花

2018-06-20 | 俳句・夏・植物




風あればわさわさと揺れ椎の花



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ブナ科の常緑高木。

すだ椎、円椎の総称。







五~六月頃、雌雄の花序をつけ、一斉に淡紅色や黄色の

小花をつける。







雄花序は枝の下部に上向きに出て、青臭い強烈な匂いが

する。







椎の花が木全体に咲いていた。

風が吹くと、わさわさと音を立てて揺れていた。






竹刀打つ音洩れゐたり椎の花



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夏萩

2018-06-19 | 俳句・夏・植物




夏萩や水車の音の絶えずして



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マメ科ハギ属のうちで夏に走り咲く萩をいう。







野萩、犬萩、藪萩など種類が多いが、中でも特に宮城野萩

を指していうことがある。







淡紅、紅紫、白など秋のものと同じ色に咲くが、花はやや

小ぶりで楚々とした感じがある。

花をまだつけず青々と茂っているものを「青萩」という。







夏萩が咲いていた。

その傍では水車の回る水音が絶えずしていた。






青萩や寺門に残る弾の跡



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虫取撫子

2018-06-18 | 俳句・夏・植物




なぞへにも群生したり小町草



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ナデシコ科の一年草。

ヨーロッパ南部原産。

日本には江戸時代末期に渡来し、観賞用に栽培されたが、

現在は野生化しているものが多い帰化植物。

別名「蠅取撫子」「小町草」ともいう。







五~八月頃、茎の先に淡紅色の小さな五弁花を密につけ

る。

茎の上方の節の間から粘液が出て小虫が付着するため、

虫を捕ると想像されてこの名がついたが、食虫植物では

ない。







上から斜面にかけて虫取撫子が群生していた。

こんなに群生しているのを見たのは初めてであった。






蝶二三固まつて舞ひ小町草



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さびたの花

2018-06-17 | 俳句・夏・植物




麗しき声の鳥なり花さびた



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ユキノシタ科の落葉低木。

北海道、本州東北部、四国、九州の日当たりのよい山地に

自生し、庭木ともされる。







夏、大型の円錐花序に白色の花を多数つけ、周囲に数個の

装飾花をつける。







「さびたの花」は「のりうつぎの花」の北海道の地方名。







額紫陽花に似たさびたの花が地味に咲いていた。

見ていると、どこかで鳥が美しい声で鳴いていた。






川沿ひの細道をきて花さびた



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2018-06-16 | 俳句・夏・植物




その下に媼ゐさうや立葵



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アオイ科の多年草。

古くは中国から渡来した冬葵を指したが、現在は一般的に

中国原産の立葵を指す。







観賞用に庭などで栽培される。







六~七月頃、濃紅、淡紅、白、紫などの大形の五弁花または

重弁花を下から順に開く。







二メートル余りに直立した立葵が花をつけていた。

その下には何故か媼がいそうな気がした。






立葵日差し強きをよしとして



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