今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

やはり最近映画見てないなぁ>日本アカデミー賞授賞式を見て

2022年03月13日 | 映画

 金曜は日本アカデミー賞の授賞式でした。この1年で映画館で見た記憶があるのは「騙し絵の牙」と「燃えよ剣」のみ。「燃えよ剣」は監督とか役者さんは絡んでおらず、「騙し絵の牙」は松岡茉優さんが優秀主演女優賞に入ってました。

 「本物のアカデミー賞が貰えないからといって『日本アカデミー賞』という名前は情けない」という批判の声を聞いたのは、まだこの賞ができたばかりの頃だったかと思います。それなら「鶴ヶ島アカデミー賞」を作って、毎年松岡茉優さんと富田靖子さんに賞をあげるという力業も考えたのですが、授賞式に呼べるお金がないのでまだ実現しておりません。

 ただ、今年は「ドライブ・マイ・カー」が本家アカデミー賞の作品賞にノミネートされてるので、その点を考えると「日本アカデミー賞」の権威も向上するかもしれませんね。

 我が家は徒歩圏内にシネコンがあるのですが、よほどの話題作しか見に行っておらず。ということは、そもそも映画を見るという習慣がないということになるのでしょうが、そんな私が過去の最優秀作品賞受賞作で一番好きなのは「八日目の蝉」。

 過去44作のうち、映画館で見たのは「八日目の蝉」「万引き家族」「三度目の殺人」「永遠の0」「フラガール」「ALWAYS 三丁目の夕日」「マルサの女」「お葬式」くらい。洋画はさらに見ないので、見る本数全体が少ないです。

 日本アカデミー賞の思い出というと、第42回の授賞式で「万引き家族の皆さん、ステージにどうぞ!」と聞いて、「えっ、犯罪者が集団で来てるの?」と驚いたというのはネタです。すいません。

 なお、本日は「映画見てないなぁ」というタイトルにしようと思ったら、1年前に同じタイトルでブログを書いてたことが発覚。いや、本当に見てないんですわ。映画館で見るのは好きなんですけどね。


今月も無料放送ごっつぁんです>東映チャンネル「ボディーガード牙」

2022年02月14日 | 映画

 

 東映チャンネルで映画「ボディーガード牙」を見ました。タイトルだけ見覚えあったのですが、いつ頃の映画かは知らず。調べてみたら、原作は週刊サンケイに連載していた梶原一騎先生原作の劇画、映画は千葉真一主演で1973年の公開ですと。当時私は小4なので、こういうバイオレンスシーン炸裂で女性がお洋服脱ぐシーン満載の映画は、見たいと言っても親が連れていってくれなかった事でしょう。

 原作がどういうストーリーかというと、Wikipediaによると「空手道連盟「徹心会」の門下生で、総帥“ゴッドハンド”の大東徹源が選んだ唯一の後継者・牙直人を主人公に、その凄まじい空手の技で依頼者を必ず素手で守り通す活躍が、様々なストーリーで展開される。」というもの。この大東徹源を大山倍達先生が演じていて、セリフはないのですが空手の稽古をしている姿のみ出てきます。

 映画の方は、主役の牙が帰国する機中でハイジャック犯グループを一人で叩きのめし、空港での記者会見で徹心会空手を広めるために、ボディーガードをやるということを宣言します。

 それで早速仕事を依頼してきた謎の美女とか、海外マフィアとか、麻薬取引とか、そういうのが色々絡んできて、まあキーハンターだとよくありそうな流れです。(大雑把な感想。) 面白かったかというと、ストーリー自体はあんまり…。格闘シーンはさすがに見ごたえありましたが。

 出演者では、牙の妹役を演じたのが渡辺やよいさん。いきなりお洋服お脱ぎになる演技でしたが、この方はのちに元力士の蔵間さんと結婚したのですね。そしてWikipediaで出演者を見てたら、「志穂美悦子 : 渡辺やよいの吹き替え ※ノンクレジット」という記載あり。が、映画のクレジットを見てたら「塩見悦子」というのがありました。これがそうなんでしょうね。

 …と思ったら、志穂美悦子さんのWikipediaにはちゃんと「本名の塩見悦子でデビューを果たした」書いてありました。ビジンダーのちょっと前だったのですね。

 ということで、公開時に見れば盛り上がったかもと思う映画ではありました。今回も無料で見せていただいて、東映チャンネルさんには足を向けて寝られません。


映画「漂流」(原作:吉村昭)

2022年02月07日 | 映画

 「漂流」は吉村昭先生の長編小説ですが、私は10年くらい前に読みました。Wikipediaによると「天明年間に船の難破で伊豆諸島の鳥島へ漂着し、12年に及ぶ無人島生活の後に故郷へ帰還した土佐の船乗り・長平の史実を基にした物語」とのこと。基本的に実話なのですね。

 天明年間というと1780年くらいですから、もちろん江戸時代で鎖国の頃。漂流して無人島に流れ着く話はあれこれありますが、この時代の事ですので生活はかなり悲惨です。仲間と一緒に流れ着いたものの、恐らく壊血病と思われる病気でみんなバタバタ倒れ、一人だけ生き残って…ということで読んでいる間はかなり気分も暗くなりました。食料は基本的に鳥で、冬場も保存食とした鳥肉の干物で生き延びたり。

 この作品が映画になっていたのは今回見て初めて知りました。1981年6月公開で配給は東宝だったそうですが、当時私は高3。世間では石川ひとみさんの「まちぶせ」がヒットの兆しを見せ始めた頃です。(すいません、そういう事でしか時代を語れませんので。)

 その映画ですが、主演は北大路欣也。共演は坂上二郎、高橋長英、水島涼太、岸田森、渡瀬恒彦…って本当に男ばっかり。最初に流れ着いた時の仲間と、数年後にまた流れ着いた別の船の人たちが全員男なので。

 しかも、何しろ漂流の果ての生活ですので衣装はほとんど褌のみ。髪も伸び放題なので、まあこれだけ色気のない映画も珍しい。一応、故郷にいた頃を回想するシーンで女性は出てきますが、そうでもしないと女優の出番はありません。

 高校生の頃にこの映画を知っていたとしても、半裸のむさ苦しい男ばっか出てくる作品を見ようとは思わなかったでしょう。今回は小説で読んだ世界を結構イメージできたという事は良かったのですが、さすがに過酷な生活なので見てて辛いですね。幸か不幸か、主人公の長平は土佐にいた頃も身分が低く、妻や子を待たせてたという事はなかったので、帰国してから洋画の「キャスト・アウェイ」のようなエピソードはなかったようです。

 吉村昭作品では、他に「海の祭礼」「アメリカ彦蔵」「大黒屋光太夫」など漂流ものがありますが、文章だけであれだけハラハラさせるのはさすが。この映画も力作ではありますが、彼女をデートに誘うのに「北大路欣也が漂流して、ふんどしいっちょで鳥ばっかり食う映画を見に行かないか。」と言っても誰もついてこないでしょうから、そこはマイナスですね。


ふ~む、ウエスト・サイド・ストーリーですか

2022年02月01日 | 映画

 今日のTBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび」にて、映画評論家の町山智浩さんが「ウエスト・サイド物語」と今度公開される「ウエスト・サイド・ストーリー」の話をしてました。要するにリメイクなわけですが、私は旧作の「ウエスト・サイド物語」も見た事なし。

 そもそもミュージカルが好きじゃないのと、単純にニューヨークのヤンチャな若者が喧嘩したり踊ったりワッチコンしたりする映画だと思って「そんなの、面白いかなあ。」と。

 で、今日の町山さんの解説。非行グループの片方がポーランド系アメリカ人で、それと対立する方はプエルトリコ系アメリカ人グループで、そういう背景も注目すべきというか、そもそもプエルトリコ系アメリカ人の若者が映画でそんなに主要な役で出てくるのは当時珍しかったとか聞いて「ほほ~」と。

 まあ町山さんは大体そういう話に持って行きがちではありますが、実際そうであってちょっと興味が出ました。しかも、旧作の「ウエスト・サイド物語」では、プエルトリコ系グループのリーダーを演じたジョージ・チャキリスは実際ギリシャ系アメリカ人で、その妹役でヒロインだったナタリー・ウッドに至ってはなんとロシア移民だそうです。彼女は完全に白人なので、プエルトリコ系アメリカ人を演じるに当たっては顔を黒めに塗ってたのだとか。シャネルズの技だったのですね(?)。

 おまけに、そのジョージ・チャキリスもナタリー・ウッドも演技と踊りはできても歌えなかったそうで、旧作に出てる主な俳優の歌は当て振りが多かったんですって。それが今回の主演陣は本当に歌えるそうで(全員がそうかはわかりませんが)、そこも注目だそうです。

 それで、どっちの作品がいいかと聞かれた町山さんは「ん~まぁ、両方見比べてみて下さい。」という事だったので、やはりオリジナル作品のインパクトは強いようですね。

 ということで、私もかなり興味が湧いてきました。新作は近所のシネコンでもやると思うので見ます。旧作の方はというと、WOWOWで今月の放送予定を発見。しかし28日。かなり先ですね。

 ただ、ミュージカル映画の話題作というと、「ラ・ラ・ランド」も録画しただけでまだ見てないのですが。


理不尽な!>映画「赤穂城断絶」

2021年09月11日 | 映画

 タイトルからわかる通り忠臣蔵ものの映画で公開は1978年。深作欣二監督作品ですが、大石内蔵助が萬屋錦之介なので、一般的な忠臣蔵のイメージを大きく変えるものではありません。

 当時劇場では見ておりませんが、テレビのCMで萬屋さんが「理不尽な! このまま黙ってはすまされません!」と怒ってたのをよく見ました。その映画宣伝のおかげで、当時中学生だった私も「理不尽」という言葉を知りました。

 映画としては、不破数右衛門を演じた千葉真一が妙に出番が多くてかっこいいことと、脱落してしまった家臣の事も取り上げたりして話を膨らませてますが、なにしろ160分の大作なので当時映画館で見た人は大変だったでしょう。

 色々名場面がありますが、剣道二段(?)の元千葉県知事森田健作が演じる間十次郎が、討ち入りの際に「早く支度をしろ!」と言われて「もうできてます!」と着物を脱ぐと下が討ち入りの衣装で「どんなコスプレやねん?」と思ったりしました。

 忠臣蔵は小学生から中学生くらいの頃は結構面白がって本を読んだりしましたが、大人になってみるとなかなかはまりにくい話ではあります。というのも、赤穂藩忠臣の行いとしてみればいいのですが、吉良家の家臣の立場になって考えると主君同士の争いごとのおかげで、大勢に寝込みをいきなり襲われて大変だっただろうと。赤穂浪士全員が切腹というのも、残された家族の事を考えるとえらいこっちゃと。

 おまけに物語としても、討ち入りの際に赤穂浪士側には一人の死者も出てないので、あまりと言えばあまりの圧勝。うちの父などはそこは気に入らなかったらしく、「これが赤穂浪士がほとんど返り討ちにされて、最後に残った大石内蔵助と吉良上野介が一騎打ちする話なら盛り上がるやろ!」と勝手に空想して喜んでました。

 そういう意味で忠臣蔵は色んなところでネタにされています。「元気が出るテレビ」でもドラマにしてましたが、大石役の松方弘樹が真面目にやろうとしてるのに吉良役の泉谷しげるが最後には「おれはマルコスだ~!」とか大暴れして、まともな話にはならなかった記憶があります。

 また、セイヤングの「天才秀才バカ」でもネタがありました。討ち入りを終えて帰ろうとした大石内蔵助が「おや、息子の主税がいないぞ?」と思ったら、その頃主税は吉良の妾を押し倒しながら「童貞のまま死んでたまるか!」と言ってたとか。

 鶴光師匠は落語でこれをやってましたが、討ち入りを果たした大石が疲れからガクッと倒れると家臣が「大丈夫ですか?」と聞くと、大石が「わしゃ前からカロウじゃった」というのがオチでした。そこはあんまり面白くないですけど。

 ちなみにこの映画での吉良役は山守組長こと金子信雄だったので、どうせならもっと悪役色を出して欲しかったですね。赤穂浪士に狙われてる事がわかった段階で、「善良な市民を守るのが警察の役目じゃろうが!」と逆切れするとか、討ち入りに来た浪士に「頼もしいのお、頼もしいのお。うちの若いのにあんたらのチ〇ボの垢でも煎じて飲ませてやりたいわ。」と言って懐柔するとかそういうシーンがあれば大ヒットしたことでしょう。

 なお、「忠臣蔵」というと歌舞伎とかそっち方面の演目の話であって、実際にこの件を取り上げる史実としては「赤穂事件」と呼ばれるそうです。ふ~む、どこまで史実としてわかってるのかが気になりますが、調べてもあまり面白くなさそうなのが残念。


田宮梅安を初めて見ました>必殺仕掛人

2021年07月15日 | 映画
 帰ってきてテレビを点けたら、BS日テレで「木曜は特選時代劇」ということでやってたのは映画「必殺仕掛人」。私はドラマの方は大ファンで(もちろん再放送にて)、のちに「田宮梅安の映画はノーヒット」と書いてある記事を見て、「え、田宮二郎が?」と驚きました。

 それで今日初めて見て、見始めた時にはもう半分くらい過ぎてたのですが、元締めの山村聡とか千蔵の津坂匡章などのキャストが同じだったのでびっくり。おまけに音楽まで一緒だったし。どうせなら、オープニングのナレーションも聞いてみたかったです。

 違うのは梅安と西村佐内の仕掛人二人で、なぜわざわざキャストを変えたのかは知りません。Wikipediaによると、第一作のヒットを受けて二作、三作と作られ、そこでは緒形拳、林与一というドラマのキャストが起用されたそうで、なんか大人の事情があったのでしょうか。

 今日見た感じだと、やはり設定とか話の内容は面白いので、あれは原作がいいのでしょうね。田宮梅安も悪くないような気はしますが、さすがに緒形拳のイメージが強いのでそこは損してるかも。

 ちなみに、私は中三の夏休みに参考書を買いに行った書店で「梅安蟻地獄」を見つけて買って帰り、原作にもはまってしまった馬鹿者です。幸い高校は合格したからよかったものの、勉強しなきゃならんときに別の事に手を染めるのはよくあることです。原作の仕掛人は、梅安と吹き矢の彦次郎なのですが、その辺の話はまた別の機会に。(って、もうよく覚えてなかったり。)

 それにしてもBS日テレの「特選時代劇」は、来週が映画「銭形平次」、再来週がドラマ「柳生武芸帳 十兵衛五十人斬り」ですって。見ねば!

アイドル映画もいろいろで

2021年05月23日 | 映画
 なにしろ当方50代一般男性なので、「ケッ、いまさらアイドル映画なんて見られるか!」と思ってたのですが、何年か前にマッチと明菜ちゃんの「愛旅立ち」を見て、あのそこはかとない風情に感銘を受けたものであります。あれは純愛ロマンスではなく、抱腹絶倒オカルト映画なのですが、そのレビューはこちら

 そんな私のニーズに応えようと日本映画専門チャンネルで昨年暮れから「プレイバック!アイドル黄金時代~80年代アイドル映画Collection~」というのをやってました。松田聖子の「野菊の墓」とか、セイントフォーの「ザ・オーディション」は既にレビューしましたが、今回見たのは畠田理恵主演の「この胸のときめきを」、パンジーの三人が主演の「夏の秘密」の二本。

 「この胸のときめきを」は、1988年の作品でWikiによると「高校生たちが修学旅行先の京都で活躍する青春映画」というもの。どうせつまらないと思って、5分くらい辛抱したらやめようと思ってたのですが、ついつい最後まで見てしまいました。

 実際ストーリーはたいしたことないのですが、田中邦衛、室田日出男、本田博太郎、宍戸錠、宇崎竜童などの方々が出てて、「仕事選びなはれ」とは思ったのですが、何より畠田理恵が素晴らしく可愛くて最後まで見てしまいました。

 話がバカバカしいといえばそうですが、中高年となった今では「高校の修学旅行って楽しそう」と思いました。自分がいま高校生であれば「ケッ」とか思ったかもしれないですが、男は女子高生の事しか考えず、女の子はどうやって彼氏を作るかしか頭にないというのも平和の象徴で極めてよろしい。

 で、畠田理恵って名前は知ってたけどそんなにスターになった記憶はなく、今は武豊の奥さんだっけ?と思ったら、この人は将棋の羽生名人と結婚したのでした。

 そしてアイドル映画鑑賞の仕上げとして見たのが「夏の秘密」。1982年の公開でした。主演のパンジーという三人組をご記憶の方はどれくらいいるでしょうか。アイドルグループではなく、「たのきんトリオ」のように単独のアイドル三人組にそういう名前をつけてたので、今でいうユニットということになりましょうか。

 パンジーの三人組は北原佐和子、真鍋ちえみ、三井比佐子です。何も見ずにこの方々のフルネームを言える人は上級者でしょう。私はほとんどテレビで見た事はありません。

 そのあまりいけてない三人(失礼…)が主演で、タイトルが「夏の秘密」ですので想像するには「夏休みに沖縄に旅行に行った女子高生三人が、同じく旅行に来てた男子学生を好きになって誰が彼を射止めるかでもめる」てな内容だと思ってました。

 が、オープニングのシーンは、花札が散らばってる座敷で全身入れ墨のヤクザが血まみれで倒れているというもの。「おや?」と思ったのは、「愛旅立ち」の序盤以上の衝撃でした。

 なんの事前情報もなく見始めたのですが、あらためてあらすじを見ると「二人の女子高生が、突然自殺した級友の謎をさぐるうちに、教師殺人事件を解決する」というものでした。そして「東京オリンピックが華やかに開催されていた時、逃亡中のヤクザ・北林佐吉が真山刑事に射殺され、北林の妻は間もなく女の子を産み病院から姿を消した。」というストーリーが絡むわけです。

 この真山刑事を演じるのが若山富三郎先生で、かなりのアウトローで武闘派。他の出演者も、松尾嘉代、橋爪功、阿藤海、岡本富士太、丘みつ子、宮内洋、ビートたけしなどで、およそアイドル映画の雰囲気は無し。前述のヤクザ北林佐吉はもちろん阿藤海です。

 ストーリー上では、その姿を消した女の行方を追うことになるわけですが、当然風俗関係が出てくるわけで、若山先生は「ト〇コ嬢」というセリフを連発し、パンジーのファンの男子中学生がこれを見に行った際には刺激が強かったことでしょう。

 主演のパンジーの三人の演技はというと、「ふ~む」としか言えず(この辺マイルド)、救いはというと舞台が高校の水泳部なので、水着女子がやたらと出てくることだけでした。こちらは最後まで見るのは苦痛でありましたが、若山富三郎先生に免じてということで。

 それにしても、アイドル映画は本当に奥が深いです。大人になった今では、制作側の苦労や苦悩ばかりに思いを巡らせてしまうのでいけませんね。アイドルには夢を見せて欲しいものです。(って、どんな結論?)

ドラゴンとタイガーの映画を見ました>武闘拳 猛虎激殺!

2021年05月09日 | 映画
 
 東映チャンネルで「武闘拳 猛虎激殺!」という映画を見ました。これは和製ドラゴンとしてお馴染みの倉田保昭さんの主演作。1976年8月の公開なので、「闘えドラゴン」とか「バーディー大作戦」などよりもあとですね。

 その「闘えドラゴン」とか「バーディー大作戦」で倉田さんは結構好きだったので、ちょっと見てみようと思ったのですが、まあ物凄い映画でした。多分にブルースリー作品を意識した作りではありますが、とにかく格闘シーンが凄いので見ごたえあります。

 劇中に登場する格闘家も、その肩書が、騎馬民族直伝拳法の使い手、カトマンズ拳法紅河流の使い手、南辰一刀流師範、沖縄古武道鎖鎌の使い手、東シナ海釵術の使い手、法蔵院流棒術の使い手、背骨折りの怪腕力士、などなど。どんな話や?と思いますよね。

 そしてクライマックスシーンは、ドラゴン倉田保昭と本物のベンガル虎の対決シーン。この虎は本当に人間を殺傷した事もある虎だそうで、1日のギャラは20万円だったとか。その虎と倉田さんがマジで格闘するので、まあ凄いシーンだと。Wikipediaによると、倉田さんの手にはこの時の虎の爪によって付けられた傷がまだ残ってるとか。驚きです。「タイガー&ドラゴン」ではなく、ドラゴンと虎の格闘シーンがあるなんて知りませんでした。

 ちなみにこの映画は、同時上映が「トラック野郎・望郷一番星」だったそうです。結構ヒットしたのでしょうね。当時話題になったとは思うのですが、知らなかったなあ。ちなみに無料放送だったのでこれを見られました。東映チャンネルに感謝です。まだ契約してなくてすいませ~ん。

映画「スパイの妻」見ました

2021年04月18日 | 映画
 昨年話題になっていた映画「スパイの妻」を見ました。何やらややこしいのですが、元々NHKのドラマだったのが映画になった様子。ただ、調べてみたらNHKとはいえ昨年6月にBS8Kでの放送だったそうで、そりゃ見られない人がほとんどだったでしょうと。今回はBSPで放送されたので録画しました。

 舞台は1940年の神戸で、貿易会社を営む高橋一生とその妻である蒼井優の物語。1940年という事は昭和15年なので、大体どういう時代だったかは想像がつくかと。そこに憲兵隊の東出昌大が絡んでくるわけで、スリルありサスペンスあり謀略あり裏切りありワッチコン無しという展開で、楽しくはないけれど面白かったです。

 セリフ回しが新劇の舞台を見ている感じもあったのですが、制作側もそこは狙ってたようです。海外の映画祭で賞を獲ったという以外は事前知識無しで見たので、「もしや実在の人物がモデル?」と思ったのですが、そういうわけでもなさそうですね。当時はこういう感じの人もきっといたのでしょうが。

 今後の再放送は、またBS8Kが予定されているようですが、見てない人には一度ご覧になることをお勧めします。こういう雰囲気は結構好きです。楽しくはないけど。(と、何度もいう)

映画「犬神の悪霊(たたり)」

2021年02月25日 | 映画
 「たたりじゃー!」は八つ墓村のセリフで犬神家じゃないでしょ!というツッコミが全国から聞こえてきます。が、「犬神の悪霊(いぬがみのたたり)」という映画はあります。CSのチャンネルNECOで録画しました。

 番組サイトの解説によると「“女囚さそり”シリーズの鬼才・伊藤俊也監督、大和田伸也主演による怪奇映画。ウラン鉱探査のため久賀村を訪れた加納竜次は、村の娘・麗子と結婚した。しかし披露宴の日から、竜次と一緒に久賀村を訪れた仲間が相次いで死亡する。麗子は、竜次たちが村を訪れた時の様子を詳しく聞く。そして、それはまさしく“犬神の悪霊”によるものと直感し…。」というもの。日本初のオカルト映画だそうです。

 全然予備知識無しで見たのですが、結構色んな人が出てます。最初に出てくる大和田伸也の同僚役が小野進也で、ダブルシンヤなわけですが、ワイルド7の飛葉ちゃんなら悪霊に勝てるかと思ったら、こちらはあっさりやられてしまいます。

 他には泉じゅん、小山明子、長谷川真砂美、室田日出男、岸田今日子、山内恵美子、白石加代子、小林稔侍などなど。白石加代子という人を知ったのはここ数年の事ですが、当時からキャラは変わってないですね。さらに長谷川真砂美という人は、この映画のオーディションで2000人の中から選ばれたのだとか。その後「多羅尾伴内 鬼面村の惨劇(1978年、東映)」にも出てて、映画版の「ねらわれた学園」では高見沢みちる役だったそうです。どっちも見てますし「鬼面村の惨劇」は映画館で見てます。が、記憶にないなあ。

 それにしても、この映画は1977年公開の作品。あらすじと出演者を見て興味を持ったのですが、てっきり70年代前半の作品かテレビの2時間ドラマだと思ってました。77年というと、映画館で公開される話題作はテレビでも話題になってそうなものですが、まったく記憶になし。

 Wikipediaによると、前年に公開された「オーメン」でオカルトブームがあり、同じく前年に「犬神家の一族」が公開されており、その両方にあやかった感じだった様子。そんな安易な企画で通用するかと思ったら、これが結構なヒットだったとか。同時期の公開作品は「八甲田山」。ん~、そちらは世間では相当話題になってましたが。

 見た感想としては、結構力が入ってるのはわかりますが、なんでたたりなのかがわかりにくかったり、ウラン鉱探査の話もよくわからんので、その辺を深く考えるよりはホラー場面を楽しむ方がいいですね。大和田伸也が襲われて格闘するシーンは結構怖いです。ただ、出演者に泉じゅんがある時点で「おや?」と思う人も多いと思いますが、実際女性がお洋服をお脱ぎになるシーンとかワッチコンの場面は結構あります。

 レアな映画かと思ったら、今はDVDも普通に買えますので、「ジャパニーズホラーの名作だ」という名目で、お洋服脱ぐお嬢さんたちを合法的(?)に見られる作品としてお茶の間のお父さんたちにはお勧め。ただし、amazonでこれを検索すると「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というDVDに、泉じゅんの「感じるんです」がもれなく表示されます。どーですか、お客さん。