今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

映画「ザ・オーディション」

2021年02月24日 | 映画
 CSの日本映画専門チャンネルにて「1-5月 5ヶ月連続 プレイバック!アイドル黄金時代~80年代アイドル映画Collection part2~」という企画をやってます。松田聖子の「野菊の墓」、中森明菜とマッチの「愛・旅立ち」などが放送されましたが、いよいよネタが切れてきたか、セイントフォー主演の「ザ・オーディション」が放送されました。

 もちろんセイントフォーは知ってますが、この映画は初めて見ました。タイトルからして、素人の女子が歌手デビューのオーディションを受けてセイントフォーが結成されるという単純な物語を想像してたら大違い。

 セイントフォーが出るという事以外まったく予備知識無しで見たのですが、主演は世良公則さんに見えるし、芸能界の闇やら途中から男同士のバイオレンスシーンもあって、世良さんは血まみれで重傷を負うし「なんじゃこりゃ?」と。

 日本映画専門チャンネルの解説によるストーリーを要約すると「明日のスターをめざす4人の少女とマネージャーの戦いを描く青春ムービー。かつて芸能界を席捲したロックグループのリーダー北森(世良公則)。彼はある陰謀によるスキャンダルで失墜、今は名門プロダクションでマネージャー稼業に専念。ある日北森はあるアイドルの売り出しで社長と対立し飛びだしてしまう。しかしもう一人別のアイドルとの出会いが北森の一度は捨てた人生に火をつけた。」というもの。

 なので世良さんがやたらと熱いんですね。その世良さんの元妻の役が志穂美悦子さん。この辺の甘酸っぱい関係と、志穂美悦子さんにアプローチする硬派の平田満さん、悪役の中尾彬さんとか渋い社長役の池辺良さんあたりはいい感じなのですが、なにしろその世良さんが売り出そうとするアイドルがアイドルがセイントフォーなので…。

 セイントフォーについては、その存在はよく記憶してます。ただし、売り出しに何十億かけたとかそういう話ばっかり聞こえてきて、実際テレビで見た記憶はありません。デビューシングルの「不思議Tokyoシンデレラ」は1984年11月の発売。これはレコード屋さんでよくポスター見かけました。

 というのも、この年の9月に尾崎亜美様の「プラスティックガーデン」というLPが発売されており、私はそれが欲しくてたまらなかったのですが、何しろ貧乏学生だったので発売されてもなかなか買えず、レコード屋さんに通ってはジャケットだけ眺めてたという日々。

 一応バイトもしてたはずですが、なんであんなに金がなかったのかは不明。「プラスティックガーデンを買うぞ」と思って、貯金箱を作って小銭を貯めて買った記憶があります。果たしてLPが買えたのが11月だったので、その時にはレコード屋はセイントフォーのポスターだらけだったと。それにしても3千円貯めるのになんでそんなにかかったのかはいまも不思議。多分、部活の関係の呑み会が多かったのではないかと思いますが。

 今になって考えると、セイントフォーという存在は京都の隅々の小さなレコード屋さんにもあれだけポスター貼りまくってたあたりで宣伝費がかかってたのでしょうが、広告代理店の中抜きも半端なかったと思われ、お金かけてもスターにはなれないという実例かも。

 と、思って調べてみたら、Wikipediaによるとセイントフォーのデビュー曲はオリコン最高35位、第二弾シングルは15位だったんですって。結構売れてたんですね。あの人たちはどこで道を間違えたのでしょうか。虚しいなあ。

 ということで、5分だけ見ようと思った映画は最後まで見てしまいました。その点は、世良さんと志穂美悦子さんにアッパレです。セイントフォーは、これを見ても残念という感覚しかなく。(意見には個人差があります。)

「もどり川」かと思ったら「しなの川」だったという

2021年02月19日 | 映画
 CSで映画録画して「もどり川ってショーケンだっけ?」と思ったら、実際録画してあったのは「しなの川」という映画。まったく予備知識なしで見たけど、まず昭和48年芸術祭参加作品という文字がバーンと出たので、「あんまりゲージツ的なのはなあ」と思ったのですが、なんと主演は由美かおる。

 この人が主演という事は、やっぱり風呂入ったりするんでしょうか?と思ったら、案の定お脱ぎになってました。これが舞台は昭和5年ということで、老舗の奔放なお嬢様はいきなり川で全裸になって水浴びをするのでした。

 若いころは水浴びできたのが、熟女になったら冷たいのには耐えられなくて、お風呂で脱ぐようになったということでしょう。由美かおるさんは当時23歳ということですが、水戸黄門の入浴シーンでもあまりイメージが変わらないのはお見事。

 それにしても、この「しなの川」が昭和48年で、翌年夏は「ノストラダムスの大予言」があって、その暮れには「エスパイ」に出てたので、この方は当時お洋服を着る暇がなかったのではないかというほどお脱ぎになってて、なおかつ売れっ子だったのですね。

 なお「しなの川」はあまりゲージツ的とは思わなかったのですが、岡田裕介と石坂浩二は区別しにくいというのはわかりました。

映画「日本侠客伝」

2021年02月16日 | 映画
 日本映画専門チャンネルでやってました。ご存じ高倉健主演の人気シリーズだそうですが、私は初めて見ました。ヤクザ映画というと私は「仁義なき戦い」を思い出しますので、これは任侠ものということでしょう。「仁義なき戦い」の登場人物は、自分では任侠に生きると口ではいうかもしれませんが、まったくそうではありませんし。

 今回の映画では、健さんはやっぱりかっこいいし、長門裕之と津川雅彦の両方が出てたり、ミヤコ蝶々がいい味を出してたり、長門裕之の恋人役が南田洋子だったりで、色々楽しめました。この映画は1964年の作品ですが、このお二人が結婚したのは1961年だそうで当時も「夫婦で出てる」と話題になったのでしょうね。

 今ではお二人とも亡くなってしまったので、「南田ヨーコは長門の嫁さん~♪」という替え歌は若い人には通じなくなってしまいました。映画としてはまずまず面白かったのですが、シリーズは11作あるそうです。相当な人気だったのですね。私は1作だけでお腹いっぱいです。もっと楽しいのがいいなあ。

映画見てないなぁ

2021年01月27日 | 映画
 今年の日本アカデミー賞の優秀賞が発表されました。その中から最優秀賞が選ばれるわけですが、なんと見たのは1本も無し。考えてみれば、映画館で最後に映画を見たのは一昨年でした。

 最後に見たのが「マチネの終わりに」で、その前が「蜜蜂と遠雷」。どちらもよかったのですが、昨年はどちらも優秀作品賞には入ってなかったですね。「蜜蜂と遠雷」の松岡茉優さんは主演女優賞の優秀賞になってましたが。

 それで、今年は第44回だそうですが過去の最優秀賞一覧を見ると、見てないのが結構あります。見たことないのは「事件」「復讐するは我にあり」「花いちもんめ」「火宅の人」「敦煌」「少年時代」「息子」「学校」「忠臣蔵外伝 四谷怪談」「午後の遺言状」「愛を乞うひと」「鉄道員(ぽっぽや)」「雨あがる」「たそがれ清兵衛」「東京タワー」「告白」など。44回中16作を見てないので、知らないの多いですね。特に「花いちもんめ」「午後の遺言状」などは誰が出てたとかどういう映画だったとかまったくわかりません。

 過去の最優秀作品で一番好きなのはなんといっても「八日目の蝉」。あと好きなのは、「蒲田行進曲」「お葬式」「黒い雨」「桐島、部活やめるってよ」など。

 今年は見た映画がないので、最優秀主演女優賞も誰がとってほしいとかないし、新人俳優賞は6人いて森七菜しか知らず。元々映画はそんなに見る方ではないのですが、今は徒歩圏内にシネコンがあるところに住んでるので今年は行かなくちゃ!

映画「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」

2021年01月25日 | 映画
 土曜日にCSでやってました。1968年の映画で、ザ・タイガースというのはご存じジュリーのいたあのグループサウンズです。以前、やはりGSのスパイダースの「ゴー・ゴー・向こう見ず作戦」という映画を見た時にはあんまりにもつまらなかったので今回も躊躇する気持ちもあったのですが、タイガースの演奏シーンも多いという情報だったので見た次第。

 結論としては、つまらん…。もっとも、つまらないのは話の筋が適当なのであって、当時大人気グループだった彼らが真面目に演技に取り組んで映画を撮影するなんてのは無理だったのでしょう。

 ただ、やたらとステージでの演奏シーンが多かったので、私としてはそこは満足でした。あとは、小松政夫さんが当時から変わらぬ芸風で出てたり、先代の圓楽師匠が宇宙人役(それも殿下という)だったり、その辺も楽しめました。

 話の流れから行くと、当時は映画館でも「キャー!」という声援が飛んでただろうし、スクリーンからジュリーがそれを煽るシーンもあったので、世のおじさんたちは「バカな」と顔をしかめてたでしょうね。

 それで、この映画の中でも演奏された「銀河のロマンス」は「花の首飾り」と両A面だったとか。「シルヴィー・マイ・ラヴ」の「シルヴィーってなに?」と長年疑問だったのですが、この映画のヒロインであるアンドロメダ星の王女シルビイの名前だったんですね。

 ふ~む、色々勉強になりました。まぁ大人の一般男性が見る映画としては、もうちょっとスリルとかサスペンスとかバイオレンスとかお色気が無いといけません。特にお色気が!

映画「ゴキブリ刑事」

2021年01月18日 | 映画
 WOWOWにて録画しました。刑事もので主演は渡哲也。犯人検挙率は凄く高いけど、やり方が強引過ぎて懲戒や謹慎頻発という刑事を渡哲也が演じます。1973年の作品。

 私はこれを全然知らず、「あれ? 大都会の黒岩刑事ってここに原点があったの?」と思ったのですが、WOWOWの解説でも「渡哲也が悪に容赦しない刑事役を激演。後に渡がTVの各ヒットドラマで演じたようなハードヒーロー像を先駆けて構築したファン必見編。」ということです。やっぱり。

 これの原作は漫画だそうですが、「週刊漫画TIMES増刊」に連載されてたそうで「増刊で連載ってなんやねん?」と思ったのですが、私はこの雑誌自体まったく知らないので、知る人ぞ知るという事でしょうか。

 テレビドラマ「大都会」のパート1は1976年1月の開始だそうで、当時私は小6。うちの田舎は日テレ系のネットがなかったので、数週間遅れで夕方の4時くらいに放送されたと記憶してます。

 ただ、その時の番宣でも「あのゴキブリ刑事が!」とかいう話はなかったような。実際「大都会」のWikipediaを見ても、「ゴキブリ刑事」のゴの字も出てこないので、なんか知らない事が多いなぁと。まぁなんでもWikipediaで調べようとする方が悪いかもしれないのですが。

 それで実際この映画が面白いかというと、ちょっと辛口過ぎて私はあんまり…。カーチェイスが凄いのと、アクションシーンが「ひえッ!」と思うところはあるのですが、もうちょっと温かみが欲しいですね。

 ということで、私は「大都会Part2」あたりが一番好みです。実は西部警察はヒーロー物を見てるような感じであまり好きでなかったり。テーマ曲がゴージャスでアメリカンな雰囲気だから好みじゃないということもあるのですが。やはり刑事もののテーマ曲はマイナー調でなけりゃ。

映画「ヲタクに恋は難しい」

2021年01月17日 | 映画
 劇場では見てません。WOWOWで録画しました。原作はコミックだそうで、もちろん読んでませんが映画の公開は昨年の2月。ちょうどコロナが流行し始めた頃の映画だったのですね。

 原作は「隠れ腐女子と重度のゲームオタクの男性というオタク同士の不器用な恋愛模様を、笑いを交えて描く」という内容だそうで、映画の方はそこにミュージカルシーンを多用して、歌ありダンスありの娯楽作品となっています。

 これの好き嫌いはかなり極端に分かれると思いますが、私は高畑充希の歌と踊りを見ていれば満足できるので許します。楽しめました。なによりも、ミュージカル部分の作曲と編曲が鷺巣詩郎の担当で、演奏もすごく充実してます。そこに高畑充希の歌が乗ってくるので、無駄に豪華な印象はありました。

 ヲタクはヲタクとはいえ、私の場合は昭和の女性アイドルヲタクですから、ここに出てくるゲームオタクの生態は「へぇ~、世の中にはそんな人がおるんや」と客観視できますが、実際のそういう人からすると「甘い」とか「そうじゃない」という声が上がるのかもしれませんね。

 これの世間一般の評価はどうだったのでしょう? 私は普段はミュージカルというと拒絶反応なのですが、これはそもそもの話がばかげているのでかえって楽しめました。ただし、保存版にしようとかDVD買おうという気はまったくありません。それにしても高畑充希は芸達者です。そこは評価します。

アイドル映画がなかなか楽しくて>「野菊の墓」

2021年01月09日 | 映画
 若い頃であればアイドル映画なんていうと「ケッ!」と思って見もしなかったのですが、一般男性となった今では楽しめるようになりました。きっかけは、何年か前に見たマッチと明菜ちゃんの「愛旅立ち」ですが、そのときのレビューはこちら。これが純愛路線ではなく、抱腹絶倒のオカルト映画だというのは一般男性としては知っておきたい基本知識です。

 そうしたそんな私の好みを見透かしたように、日本映画専門チャンネルで12月に「プレイバック!アイドル黄金時代~80年代アイドル映画Collection~」というのをやってました。もちろん「愛旅立ち」もあったのですが、今回見たのは松田聖子主演「野菊の墓」。

 原作はご存じ伊藤左千夫の同名小説ですが、原作が発表されたのは明治39年。映画は昭和56年公開で、この映画の主題歌「花一色~野菊のささやき」は「白いパラソル」のB面。時代としてはそういう頃でした。もちろん彼女はアイドルとして歌番組に引っ張りだった時期です。

 舞台は農村なので、主演の松田聖子もそういう衣装でそういう髪型。あの聖子ちゃんカットではなく、もともと美人ではないので(失礼)、映画の予告編をテレビで見た私は「ウプッ」と思ってしまいました。漫才の春やすこけいこも当時相当ディスってて、「野菊の墓ってあるやんか」「え、なに? 野ブタのクソ?」とかいうネタを覚えてます。

 松田聖子は映画初主演ですが、売れっ子アイドルなので撮影は2週間くらいで終わった様子。それでも、脇を固めるのが加藤治子、村井国夫、赤座美代子、樹木希林などで、その部分だけを見てるとちゃんとした映画なのですが、松田聖子と相手役男性のシーンはセリフもやたらと現代的だし棒読みだし、かなり違和感があります。

 これを見てると「絶対に笑ってはいけない」的な雰囲気で、「いや、これはちょっと…」と思う反面、周りで真面目に取り組んでいる役者さんの事を思うと笑っちゃいかんなぁとか思ってしまいました。

 なお、松田聖子は入浴シーンはなく、相手役男優とのワッチコンのシーンもないのでその方面を期待する人は楽しめません。どうにもモヤモヤする違和感を楽しみたい人にはお勧めです。この映画は一体誰が喜ぶのでしょうと思ったとともに、共演の男性はどこへ行ってしまったのでしょう???

映画「星屑の町」見ました

2021年01月08日 | 映画
 これは昨年の日本映画。のんさん主演で、舞台は東北、他の出演者にでんでん、菅原大吉もいるので、結構「あまちゃん」の匂いがします。

 売れない昭和歌謡グループを中心とした話で、元々舞台で上演されていたものをベースに映画にしたようで、今回はそこにのんさんが絡んでくると。

 実際ストーリーは特にどうだということはないのですが(失礼)、歌唱シーンは結構楽しめました。歌謡グループのメンバーが、大平サブロー、ラサール石井、小宮孝泰、渡辺哲、でんでん、有薗芳記という面々で、なんか本当にそういうグループがいそうで面白いのですが、そこにのんさんが加入するとかいうことで実際に歌うシーンが出てくると。

 のんさんも、ギターの弾き語りで演歌を歌ったり、ムードコーラスの女性ボーカルとしてそれっぽい衣装で歌ったり、大活躍でした。そして、あの甲高い歌声が結構安定してきたというか、そこが持ち味になって、「恋の季節」とか歌ってるとなかなかいいような気がしました。

 サントラも出てるのでちょっとそそられるのですが、そこには劇中で歌ったカバー曲は入ってないのかな? ということで、私は楽しめました。昨年春からの公開だったようで、劇場で見た人は少ないかもしれませんね。のんさんに興味のある人はお勧めです。

モスラ対ゴジラでエキサイトしました

2020年12月21日 | 映画
 BSPで「モスラ対ゴジラ」をやってたので、途中からだったのですが見ました。もちろん何回か見た事ありますし、映画館でも見たような気がします。私の子供の頃は、ナイター中継が雨で中止になると雨傘番組として怪獣映画とか若大将シリーズとか放送してたことがあって、野球よりは怪獣映画が見たいので「雨降ればいいのになぁ」とか思ってたものです。

 昭和40年代では一般家庭用のビデオデッキは無く、機会を逃すとなかなか見られないというスリリングな(?)時代でもありました。この映画は、そういう時にも見たような気がします。

 調べてみたら、これは1964年春の公開なので私は生まれてたものの当時0歳。ということは、映画館で見たのはリバイバル上映だったのか、テレビで見たのを映画館で見たように勘違いしてしまったのか。

 ちなみに私はモスラは結構好きで、変態するところが面白い事、怪獣なのにベビーフェイス的なところと、美人のセコンドが二人もついてるところがポイント高いです。モスラの歌をあのお二人がアカペラで歌うと、ハモリのところでゾクッとするほどかっこいいですね。

 ラストはもちろん知ってたのですが、それでも結構エキサイトしました。特撮技術などは現代の方が発達してるのは当然ですが、なんか生々しさがあるのはなんなのでしょうね。ゴジラが近づいてきて逃げ惑う人の表情も結構切迫してて、実際そういう現場のニュースを見てるような感じもあって。古い映画ではありますが、いいものを見せて貰いました。

 そういえば、前に知り合いの父親がカブトムシの幼虫を見つけたと喜んでて、それを庭で育ててサナギになったまではよかったけど、その後立派なモスラになって飛び立って行ったという話を思い出しました。どうして間違いますかねぇ…。