今日のひとネタ

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高田みづえとか木之内みどりとか

2005年07月29日 | 昭和歌謡・アイドル歌謡

 またまた古い話ですいません。最近見てる「夜のヒットスタジオ」の再放送は昭和53年夏ごろのものですが、高田みづえが「パープルシャドウ」を歌ってました。高田みづえは歌手として結構好きでデビュー以後注目してたのですが、私的に良かったのはこの「パープルシャドウ」まで。デビュー曲が「硝子坂」で、次が「だけど…」、第三弾が「ビードロ恋細工」、次が「花しぐれ」でその次が「パープルシャドウ」になります、たしか。

 ちょっと演歌チックだけど一応ポップスで歌は結構上手いというイメージで捉えてましたが、最初の3曲は私のツボにバッチリはまりました。曲全体として好きだったのは「だけど…」で、サウンド的には「ビードロ恋細工」がすごくかっこよかったです。が、「花しぐれ」の歌詞(雨にもいろいろあるけど…)というあたりで「はて?」と思い、「パープルシャドウ」はまぁいいにしても、次の「女ともだち」の「ねぇ真知子」ですっかり引いてしまいました。

 高田みづえをアイドルというかどうかは別の議論に譲るとして、ああいう歌の上手いアイドルはファンにとって応援しがいがあったかもしれませんね。(私はファンとは言えませんが) 結構ヒット曲ありましたけど、この後で割と好きだったのは「愛のイマジネーション」かな? ヒット曲の割には入手できるベストアルバムの種類が少ないような気がしますが、世間一般では私が思うほど評価されてなかったのでしょうか?

 で、高田みづえのデビュー曲は「硝子坂」ですが、これは元々木之内みどりのアルバム収録曲であったというのは40歳以上の人なら常識でしょう。(本当か?) それも「硝子坂」というアルバムのタイトルチューンだったわけですが、あの「東京めるへん」が入ってるアルバムです。(私ですか? もちろん持ってます。アイドルオタクとしては必携品です。)

 このアルバムの面白いのは、B面が全部「作詞:島武実 作曲:宇崎竜童」で、アレンジと演奏がラストショウである点。ラストショウは、Dr.Kことギターの徳武さんとかドラムの島村英二さんとかハーモニカの松田幸一さんで有名ですが、皆さんご存知でしょうから詳しい説明は省きます。ボーカルは別として、曲は全部かっこいいです。アイドルのアルバムとしてはかなりレベルの高いものだとは思いますが、現在CDにはなっていない様子。残念。

 で、そのアルバムに収録されてる「硝子坂」は、全然アレンジが違いますので別物です。ささやくようにというかつぶやくようにというか、まぁ木之内みどりの芸風ですね。なので、高田みづえがこの曲でデビューしたときには「ああ、あのみどりちゃんの曲を演歌にしやがって!」などという声も多かったはずですが、そこはそれ悲しいかな歌唱力の差は歴然で、すっかり高田みづえのヒット曲として定着してしまいました。

 ということで、そんなこんなの思い出が「パープルシャドウ」を聞いただけで脳味噌から噴き出して来たのでした。当時はこんな事ばっかり脳味噌に詰め込んでたので、数学の公式が入り込む余地が無かったものと思われます。人間の脳味噌にはそれぞれ容量が決められてるようですが、私のはサイズが小さいようですね。まぁいいんです、別に困ってません。

 ところで、この当時の夜ヒットにやたらと出てたのが、郷ひろみ&樹木希林。「林檎殺人事件」という曲は、ヒットした当時大嫌いでした。音楽を馬鹿にしてると思って。ですが、今は結構面白いと思って見てます。これはなんなのでしょうね。人間が丸くなったのか、馬鹿になったのか。もしや「アントニオ猪木詩集 馬鹿になれ」を立ち読みした影響でしょうか? むぅ~。