今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

逸話はいつ作られる?

2009年02月28日 | こんなの考えました
 私なんぞは何事も信じやすいので、「北斗晶はソフトボールを続けていればオリンピック級の選手になれた」、「前田日明VSアンドレの試合はあまりにも危険な雰囲気のためにTV放送が見送られた」、「アントニオ猪木は二重関節と言われるほど体が柔らかく彼には関節技がきまらない」「スタン・ザ・マンはボクシングの世界に進んでいればチャンピオンになれた」、「正道会館の石井館長は極真の大会に出場すれば優勝できるだけの実力があったが様々な事情でかなわなかった」、「ヒクソングレーシーは400戦無敗である」などという話を聞くと無条件に受け入れてました。

 ほとんど格闘技&プロレスの世界の話ですが、考えてみれば陸上とか水泳とか自己ベストが世界のどのレベルかハッキリわかる競技ではこういう逸話は生まれないわけです。さらに、柔道だとかボクシングになればオリンピックや世界選手権、さらに世界的な団体が確立されているわけで、こちらも通用しません。

 ただし特に日本の格闘技メディアの世界だけではなく、海外でも同様の事象はあって、正道会館の佐竹選手はスタン・ザ・マンの地元では「身長2メートルのヤクザファイター」という前評判になってたとか。昔、「エリオグレーシーが熊のような男である」という情報が流れていたのは日本が悪いのかブラジルが悪いのか…というのは日本の方ですね、きっと。

 なんでこんな話を思い出したかというと、ゴルフの石川遼選手の話を聞いたので。先日アメリカでのデビューを果たした試合でのこと。練習ラウンドでのドライバーショットを見て、他国の選手たちが「あれが本当に高校生か?」と驚いていたというニュースがあったんですね。

 思わず「ほぉ~」と感心したものの、「まぁマスコミのいうことですから」と思い直しました。アメリカなんてドライバー飛ばすだけの若者ならいくらでもいそうですし、なんか無理やりニュースを作らなければいけないという苦労は思い知れます。

 それにしても格闘技の世界は本当にこういう話が多いです。ブラジルの格闘家なんて「路上の王」だの「400戦無敗」だのと地球の裏側の日本では誰も見たことないからって、やたらと想像だけ膨らんでましたから。

 なお、噂で言われてることと実物が違ったという経験は私もあります。とある女性シンガーソングライターは漫才のネタで「妖怪人間ベラ」とか言われてたのですが、八戸の小料理屋で偶然すれ違ったときに「はれ? 今の人がそう? 全然普通じゃないの。割ときれいだし。」と思ったりしたものです。

 ということで、最後は五輪さんの逸話でした。おあとがよろしいようで…。