今日のひとネタ

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そこに「必殺」があるだけで

2009年02月20日 | TV番組レビュー
 当方必殺シリーズは大好きです。現在放送中の必殺仕事人の評価はおいといて、毎週金曜日に必殺があるというだけでなんとなく安心します。これは一種の「水戸黄門」効果でしょうか。

 必殺シリーズの魅力はというと、ある意味「勧善懲悪」であり、また「正義が勝つとは限らない」という現実を表してることもあるのでしょう。

 シリーズ中で好きな作品というと、一番好きなのが「新・必殺仕置人」で、次が「助け人走る」かな? 他にも「必殺仕掛人」「必殺仕置人」「暗闇仕留人」「必殺必中仕事屋稼業」「必殺からくり人」「必殺仕舞人」も好きです。仕事人については、一つにくくりにくいのですが結構好きです。

 好きなキャラはなんといっても中村主水ですが、サラリーマンから見ると一種の憧れですね。最初に登場したときの設定としては、「一時は正義感に燃えて仕事に打ち込んでたこともあったが、奉行所の腐敗した体質に嫌気が差して昼行灯を決め込んでいる」というスタイルでありながら、なんとか流免許皆伝(忘れました…)の凄腕で、法では裁けない悪人を金で仕置きするという裏の顔を持つというものだったので、かっこいいじゃないですか。

 サラリーマンなんて最初はみんな出世するために頑張りますが、やはりコネだとか派閥だとかエコヒイキなどの裏事情を見るにつけ醒めていってしまうもの。そういう意味で金で請け負っているとはいえ実はすごい実力を持っていて、悪人を始末して世の中のためになっているかもしれないという中村主水は憧れる部分は多いです。

 中村主水以外に好きなキャラというと、まずは念仏の鉄。あとは辻平内もいい味出してましたし、中山文十郎もかっこいいと。いちいちあげるとキリがないですが、最近は仕舞人の晋松のようなアダルトキャラが出てこないのが現在のシリーズで若干不満の残るところ。

 別にジャニーズタレントを使って視聴率が上がるのならそれはそれでいいのですが、大人が見ても「かっこいい」と思える役どころが欲しいわけです。最近は必殺=仕事人ですけど、からくり人とか仕舞人とかうらごろしのように旅を続けながら仕置きをするシリーズがあってもいいんですね。

 さらにいうなら仕事人は仕事人としてシリーズを続けてもいいですが、その合間に違うシリーズも入れてみるのもいいかと。そうなると新しいキャラの開拓も必要で、笹野高史とか谷原章介とか伊藤淳史とか松山ケンイチとかいう俳優を起用してもいいと思うのですが。女優だと、若村麻由美あたりを元締にするシリーズを作っても面白いかと。

 うちの田舎ではテレ朝系のネット局がなかったので、TBS系の地方局が深夜に必殺を放送してました。なので高校の部活をやってた頃は疲れて寝てしまって見逃した事も多かったです。(当時はまだうちにはビデオがなかったので…)

 そんなとき、大学受験で京都に行ったときのこと。試験が土曜だったので前泊したところ番組欄を見て「あ、必殺がある」と思ってうきうきしました。今になって調べてみると、この時見たのは「新・必殺仕事人」の第28話「主水ねこばばする」だったようです。

 そんな思い出もあって「金曜の夜に必殺があると楽しい」と思うようになったのではないかと…。甲斐バンドが健在の頃に、スタッフの間で「毎週土曜の夜は必ずどこかで甲斐バンドがライブをやっているという風にできたらいい」という声もあったとか。年に何回かしかライブやらないバンドだと、社会人からすると「見られない」という声も多いかと。そういう意味で、「金曜の夜は必殺がある」と思うと私は楽しいです。

 で、最後に現在のシリーズについてですが、特に面白いと思って見ているわけではありません。いちゃもんつけるところはいろいろありますが、あまり細かいことは言いません。ただ、中村主水がいるのに東山のやってる同心のキャラまではいらんなぁと。あとはTOKIO松岡は敵を押さえつけてから仕留めるまでが長すぎてちょっと…。

 必殺の音楽とかナレーションについては語りだすとまた長くなるので今日はこの辺で。ちなみに私の兄は必殺のファンクラブである「寅の会」の会員であったので、相当詳しいです。何年か前に貰ったナレーションを集めてカセットと、主題歌を集めたカセットを久しぶりに聞いたのでちょっと自分の中でブームが再燃したり。