今日のひとネタ

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テレビ朝日「伝説のスポーツ名勝負」

2009年02月07日 | TV番組レビュー

 先週から始まった50時間テレビのプログラムですが、いいもの見せてもらいました。今回の番組で取り上げたのは「中山律子 TV初のパーフェクト」「猪木VSアリ 異種格闘技戦」「10・19 ロッテ対近鉄死闘」の三つ。

 とくに猪木VSアリについては、TVで試合の内容が放送されるのはすごく珍しいのではないでしょうか? 私は猪木信者ではありませんで普通よりはちょっと濃いくらいの格闘技&プロレスファンなので、この試合についてはこういう記事を書いたこともあります。この試合当日は私は中学の部活でテレビ中継を見られず、家に帰ったら兄がすごくつまらなさそうな顔で「猪木が寝てばっかりだった」と言ってたのを鮮明に記憶してます。

 格闘技ファンなら避けて通れない話なのですが一般の人から見た認識と実際の試合の評価が違いすぎるという思いだったので、今回の番組での取り上げ方は評価します。バラエティタレントをスタジオに並べて「すごーい」「信じられな~い」というコメントで時間稼ぎする作りではなかったので見ごたえありましたし。

 欲を言えばこの試合に至る経緯だけで2時間番組を1本作って欲しいくらいなのですがどんなもんでしょう? うちの子供たち(高二女子、中一女子)も相当興味を持って見ていたので面白いと思います。

 私が一番好きだった格闘技団体は前田日明氏の「RINGS」ですが、「リングスルール」という言葉があったようにスポーツとしての格闘技の試合はルールが鍵なんですね。プロレスチックな試合でありながらロープブレイクをポイントに数えたり(ロープに逃げた場合はロープエスケイプという名称でした)、ダウンカウントを数えたりするスタイルは斬新でした。ロープエスケイプ3回=ダウン1回と換算し、なおかつダウン5回でTKOとするというルールもありましたが、実際にロープエスケイプを15回繰り返してTKO負けとなった空手の選手もいましたし、ルールの実験としてはすごく有意義な場だったと思うんですね。

 昨今の柔道の国際試合を見ていればよくわかりますが、ルールによって勝敗がどちらに転ぶかわからないというところがあります。その点で「ルール」というものに焦点が当たった今回の放送は評価できると。

 それにしてもあらためて見れば見るほどモハメド・アリという人物がスポーツ界では20世紀最大のエンターテイナーだったという感を強くしました。一般にいうプロレスラーよりプロレスラーらしいというのは彼のことでしょう。

 それを考えると朝青龍なんてまだまだですね。場所前の稽古総見に松葉杖持ってきて「俺と対戦する奴はみんな用意しとけよ」と言えるくらいになりませんと。あるいは「あらかじめ救急車呼んどけよ」とか。

 いやそれにしても「スポーツは筋書きのないドラマ」と言われますがロッテ対近鉄戦も面白かったです。それに対応したテレビ朝日のスタッフもたいしたものですし、やっぱりヤラセじゃないのがいいんですね。

 なお、この野球の試合があった10・19に自分がどうしてたかというのは結構覚えてます。というのも、青森県の弘前に行ってて仕事が終わってからビジネスホテル近くの居酒屋でスポーツニュースを見た記憶があるんですね。「お~有藤監督が頑張ったんだ」ということで。ちなみに当時は青森県は民放TV局が2つしかなく(日テレ系とTBS系)、当然ニュースステーションはやっておらず生中継はされてなかったと思います。

 そのとき宿泊してたのは弘前プリンスホテルというところですが、ここのプリンスは一般にイメージする西武系のプリンスホテルとは無関係で地元の地味なビジネスホテルなので、うちの会社では本社から出張で来た人が入り口で絶句する姿をよく見かけました。

 そんなこんなで楽しめる番組でした。今回に関してはテレ朝を評価します。これまでの数々の屁タレは一応許してあげましょう。今度だけは。