朝ドラ「ブギウギ」は半藤一利先生の「B面昭和史」を片手に見てたのですが、今回の「虎に翼」は本編の「昭和史」を読んでみねばと思わせるドラマです。なにしろドラマの展開では現在昭和13年。数年後にはかなり国内、国外とも緊迫してきますし。
「B面昭和史 1926-1945」というのはこちらですが、そもそも半藤先生の著書には「昭和史 1926-1945」というのがあって、こちらはわざわざB面というくらいですから「ごく一般の日々の生活にあった話だけで昭和史を語ってみよう。」というものです。
「民草の日常の生活のすぐそこにころがっている『こぼれ話』を拾いだし、それらをつなげていくことで、かえって動きゆく時代というもののほんとうの姿がみえてくることになるかもしれない。」という考えで書かれたのが「B面昭和史」。
私は幕末維新オタクを自称しておりますが、昭和史の特に戦前がまったく疎いです。威張って言える話じゃないですが、維新の話と違って新しい時代に向かうワクワク感など皆無ですし。
自分の読書記録によると「昭和史」は2016年の初めに1か月かけて読んでるのですが、こういうのは一度読んだだけではなかなか理解できないですね。あんまり覚えてないし。そして、なぜか「昭和史 戦後篇」は2回読んでるので、何か思うところがあったのでしょう。
「虎に翼」は現在昭和13年ですが、今後主人公たちの身に起こることだけじゃなく、世の中がどういう流れになっていくのか、その辺を理解しながらドラマも楽しみたいと思います。実在の人物をモデルにしてるので、寅子が戦争を乗り越えるのはわかってますが、一体家族や友人などどれだけの人が犠牲になるか。辛い話だけれども目をそらしてはならんと思いながら。
ちなみにあとからB面が出たのであって、「昭和史 1926-1945」の方にはわざわざ「A面」とはついておりません。あしからず。