Fit in fits

たまに富士山を撮影しています。「富士山と乗り物のコラボ」を撮ることが多いです。他のネタはほんの少し。

大幅に影響が出た真相は・・

2006-12-01 00:46:43 | ニュースから
 つい先日、東海道本線の六合駅付近で人身事故があった。その翌日あたりに、今度は同じ東海道線の清水-草薙間の七ツ新屋で人身事故があった(寝台急行銀河が人をはねた)。そして今日18時46分頃、御殿場線の岩波駅~裾野駅間にて、人身事故があった。
 飛行機事故とかは1つ起きると続いて起きるとよく言われるが、鉄道の人身事故(自殺?事故?酔って線路内に入った?)も静岡県内でこのところ続いている。気味が悪い。


 このところの事故の発端なのかどうかわからないが、先月25日の東海道新幹線静岡駅での人身事故、線路に入って通過する「のぞみ」にはねられて死亡したのはJR東海静岡支社の男性社員(31)だった。この事故で、上下計38本が運休。205本が3時間50分~10分遅れ、16万4000人に影響が出たのだが、静岡中央署とJR東海によると、男性は静岡支社営業課の社員。通過直前にホームから下り線路におり、約7メートル先の通過用の線路まで歩いて行ったという。同署は自殺とみて調べているとのこと。
 この事故の影響は凄く大きかったのだが、原因が社内の人間の仕業だったとはJR東海も困ったことだろう。でも利用客はもっと困った。いい迷惑である。

 新聞では・・、

“衝突場所と列車の停車位置が離れていて復旧作業が長引いたことや、事故発生が列車本数が多い8時台だったことから、東京での折り返し作業に手間取り、影響が広がったという。”

 ・・・と書いてあるが、復旧が遅れた原因は実はそれだけではない。

 私は先日、いつものバーで飲んでいたら、ちょうど隣りになった方が消防のレスキューの方で、当日事故現場へと救出へ出向いた人だったのだ(一応出動時にはダメだと思っていても助ける方向で動き出すので「救出」)。そこで、当日の話を詳しく聞くことができた。気の弱い方はこの先は読まないほうがいい。


 処理が遅れた一番の原因は、「現場で遺体が見つからなかったこと」。もちろん250km/h以上出ている「のぞみ」にはねられたのだから相当飛ばされていることは想像に難くないのだが、現場では腕の一部を除きほとんど形を留めていなかったのだそう。人間が当たってのぞみの先頭部があれだけへこむのだから当然か?
 それで、どこで、どのように当たって、どうなったか? “飛び散った”遺体はどの状態だったかをキチンと調べないといけないために手間取ったのだ。
 レスキューが作業を終えて・・というより作業できずに改札口へ下りて来た時に、居合わせた人と報道陣が、「タンカに遺体がない」ことに不思議がっていたらしいが、在来線とはスピードがぜんぜん違うので実際は「救出すべき対象がもう形を留めていなかった」ということだったのだ。最終的に“それを集める”ために相当の時間を取られたとのこと。1つ見つけたら写真撮って位置を確認、記録したのだから当然だろう。

 もうちょっと詳しく書こう。

 自殺したJR東海の社員はスーツ姿だった。三島駅からこだまに乗り、静岡駅で下りた直後の通過列車にホームを降り、通過線へと歩いて飛び込んだ。その瞬間は、こだまを降車した客はみなホームを下りた頃で、下り線のホームにはほとんど人がいなかったとのこと。衝突したのは通過線なので、幸いなことに肉片はホームには付着していなかったとのこと(リアルすぎる~!)。
 でも、衝突地点が下りホームの14号車停止位置付近だった。つまり、列車がホームに入ってきてすぐのところなので当たる角度などが悪かったら、そして「ひかり」を降車して後続の「こだま」の乗り換える人がもっといたら、ホームにいた人に“いろんなモノ”がぶつかっていたかもしれない。東海道新幹線は皆16両編成。その14号車停止位置ということはまだ13両ぶんは前方だったということ。ホームは長いのだ。「こだま」の直後でまだ幸いだった。


 一番ツイていなかったのは、上りホームの、衝突地点の反対側にいた遠足にいくはずだった幼稚園の団体(!!)。あまりに一瞬だったためほとんどの幼児は気がつかなかったとのことだが、見てしまった子供は・・・。それと、その瞬間から新幹線は半日止まってしまったので遠足はパー。踏んだり蹴ったりであった。


 いろいろあって自殺するんだろうけど、死ぬときぐらい社会に迷惑をかけずに静かに死んでほしいものである。予告手紙を出して自殺するヤツも相談窓口があることをこれだけマスコミで言っているのだから、そっちへ相談しろよ。税金使って大騒ぎしていろんな人が動くんだ。そこを考えろ。厳しい言い方かもしれないが「そんなんだからいじめられんじゃないの?」・・と書くと非難轟々か?それでもこっちはイヤなこともいっぱいあっても頑張って生きてるんだ。騒ぎを起こして死ぬな。
 ただ、アメリカでは少年の予告自殺のようなのはマスコミで報道を自主規制するんだそう。以前より心理学者の指摘もあって、「社会的に連鎖反応を起こすのでかなり時間がたってから静かに事実を伝える程度」にするそうである。マスコミがやたらと騒ぐから続くヤツが出てくるんだな。「予告して自殺するのが、なんだかみんなが騒いでカッコいいこと」と、思いつめている人が勘違いするそうなのだ。怖いね。


 昨年、静鉄ストア入江店の横の踏切で起きた事故現場では、機関車の断末魔のような警笛を聞き、近くで止まっていた貨物列車の後方へ回ってみて(それが静鉄ストア駐車場)、そこから線路のほうを見たら自分の目の前に頭のない遺体が・・・。うへぇ思い出しちゃった・・・
コメント (8)
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