いなくなるのはディープインパクトだけじゃない。12月22日にJR東海から発表された「平成19年3月在来線ダイヤ改正及び平成19年7月新幹線ダイヤ改正について」のリリースには、私にとってちょっと深い衝撃的な (ディープ・インパクトな・・・と、ここでシャレてる場合じゃない) 内容が載っていた。
特に今回発表されたダイヤ改正は、静岡地区の在来線ではJR発足後初の大規模改正で、従来のダイヤを一旦白紙に戻し、日中の運行を大きく見直すこととなった。新幹線の話題はここではちょっと置くこととして、在来線の概要をまず見てみると(静岡地区関連のみ)・・・
1)静岡地区を中心に、313系新製車両を投入します。
2)静岡地区の東海道線で列車を増発し、利便性を高めます。
・ご利用の多い区間で昼間時間帯の列車を増発します。
・浜松~静岡間のホームライナーを増発します。
3)快速「ムーンライトながら」の時刻を、ご利用いただきやすい時間帯に変更します。
4)特急「東海」を廃止します。
8)その他
・特急、ホームライナーの禁煙車を増やします。
・・・というのが主なところ。このうち一番ショックだったのがやはり太字にした(4)の特急東海号の廃止である。
確かにいつもすいていた。近年、小田原を過ぎるとだんだんと乗客が増えるなぁと思ったのはJR東日本が特急料金を値下げしたからで、JR東海は下げていないから静岡県内では実は相当高いと思う。その代わりに速かったけど・・。
なんとなくダイヤ改正のたびに廃止がウワサになっていたので、いよいよという感じなのだが、この特急「東海」は清水駅利用者にとってとても便利な列車だった。
朝の上りは9:02清水発で東京駅着が11:10。2時間8分で乗換えナシで着く。東京で午前中の用事でないかぎりはこのあまり朝早くない時間帯がいい。これで自由席で¥5,040.-。
同じぐらいの時間帯で静岡経由でひかりに乗っても、ひかりは1時間に1本でその時刻がちょうどよくなく東京着が11:13であまり変わらない(ただし、清水発を9:50まで遅らせられる)それで¥5,670.-と「東海」のほうがちょっとお得でしかも乗換えナシ。
さらに時間に余裕があれば小田原で小田急のロマンスカーに乗り換えればもう千円ぐらい安くなる。急がないけど鈍行はいやだという人にはとてもよかった。
そして、鎌倉あたりの観光と横浜への足としては新幹線だと新横浜経由になるのでこちらのほうが便利だった。
ただ、逆にいえば、この朝の東海2号以外はあまり使えるダイヤではなく、下り東海1号・3号も上りの4号もだいたいガラガラであった。下りの3号は16:00ちょうど東京発とちょっと出発が早く、東京での用事を早く切り上げないといけなかった。それと、これ以降の東海道線在来線の特急は寝台特急しかなく、その点でも不便で、まして横浜から帰ってくるときなどはどうしても新幹線利用になってしまっていた。熱海以東のダイヤが詰まっていて、なかなかいいダイヤにできなかったのも利用が少なかった理由だろう。夕方の3号・4号を東京発、静岡発はそれぞれ19:00ごろにすればビジネス出張客も東京発16:00じゃ会議はまだ真っ最中だし、静岡発も17:23じゃ17:00に会議や打ち合わせが終わって出張先を出ても駅での乗車に間に合わないから。
それでも急行「東海」から続く国鉄時代からの名列車。113系等は、側面まで回りこんだ運転台の窓・貫通扉とそれによりフレキシブルな連結が可能になったことなどで後の私鉄まで含んだ近郊型電車の代表格で「東海型」とも呼ばれていた。その「東海」も「113・115系」もまさか同時になくなるとは(↓参照)・・。
それにしても東京行きの選択肢が狭まるのがイヤだねぇ~。在来線だと沼津から鈍行グリーンか「あさぎり」、小田原までじっとガマンでロマンスカーってところですかね?
その他では、ホームライナーの増発は静岡-浜松間のことなので関係なし。ムーンライトながらもほとんど関係なし。ただし、下りは豊橋まで全席指定になるのはいいと思う。特急「ふじかわ」・「あさぎり」・「踊り子」が全車両禁煙車になるのは大賛成!興津-富士間で本数を減らされるのは残念。
あと、113系115系など国鉄時代の車両が全廃されるそうで・・“今回の車両投入により、
静岡地区では全ての車両が当社発足以降に製造された車両に統一されます。”とリリースに書いてあったが、それは211系5000番代もなくなる・・ってこと??
113・115系は211系を比較対照にしても乗り心地の悪さとモーター音のデカさは酷かったのでさすがに交替となるのはいいのけれど、1つだけ・・・113系ってたしか1963年生まれで私と同じ。同い年の仲間が引退となるのがちょっと残念かな・・。