アリを飼うのがはやっているという。
飼育セットまで販売され、大人気らしい――
今朝、出かける寸前に見たニュースであった。
子どもの頃に、アリを飼ったことがあるという方は
けっこういるかもしれない。
普通に土を入れて飼うと、
巣は作るが、中の様子がまったくわからない。
しかし、この飼育セットでは
巣の様子が見えるようになっている上、
餌をやる必要がないよう、工夫もされているという。
これが人気の理由だろう。
毎日毎日、巣が大きくなっていく様には
大人も嵌ってしまうみたいだ。
ところで、普通に歩いているアリ(働きアリ)だけを連れてきても
長くて数ヶ月しか生きない。
何年にも渡って続けたい場合には、
女王アリが不可欠である。
女王アリと会うには、初夏の蒸し暑い夕方、がポイント(クロオオアリの場合)
そんな夕方に、巨大な羽アリを見つけたら、
それは、交尾直後の女王アリである可能性が高い。
飼ってみて、すぐに羽を落としたらビンゴ!
やがて巣を作り始め、
どんどん卵を産み始める。
アリの大家族への道、まっしぐらだ。
うまくいくと、女王は5年以上生きるらしい。
(羽をなかなか落さないときは、未交尾なので逃がしてしまおう)
※女王アリ――唯一卵を産むことができる、選ばれしアリ。
巣に1頭存在し、非常に長寿でひたすら卵を生みつづける。
働きアリだと生殖能力はないか、あってもオスしか産めず、
いずれ巣は滅びてしまう。