生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

矛盾つきまとう難しい問題……

2005-11-13 | 雑記

印象的な、小学校総合学習?の話を聞いた。
当時(1992年)としては珍しい、命の学習の試みという。

――クラスで3年にわたってブタを育て、
成長したら食べよう
というものである。

いざ食べる予定の時期が来て、
クラスは揺れに揺れる。
「やっぱり下級生に引き継いでもらおう」
という意見(始めはほぼ全員この意見)と、
「約束通り、自分たちで終わらせなければならない」
という意見で、激論が交わされる。

結局、ブタは食肉センターに連れていかれることになるのだが……――

この話は、大学教育学部の授業でも取り入れられてるらしい。
多くの人が、思いきったことができる先生に敬服すると共に、
もし自分だったら??
という難題が頭を擡げるかもしれない。

もし自分なら――
(やはり難しい問題なので、見当外れ・非常識なことを書いてるかもしれないが……)

まず、「ブタを助けてくれ!」
と教師に掴みかかってくる子どもを、最大レベルで誉めたい。
そして、
「やはり助けたい。でもそうすると責任逃れになるかも」
というジレンマに陥っている子どもへは、
ときには――殊に生命を前にしては、
責任・けじめといったものさえ、無価値になることもある、
と、助けたい精神の方を、絶対支援したいと思った。

この試みでは、
生きてるブタと豚肉を結びつけよう、という目標は、
激烈なほど果たされた。
ただ、少々過激過ぎるのでは?という疑問も残る。

草が鎌で薙がれるのを見て食欲をなくす、
毎日無数の虫が鳥に食べられてると知って眠れなくなる、
というようなセンスを持った子どもが、
確実に存在するようであるから……

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近い場所ほど遠い

2005-11-13 | 日記風

どこにでも、たいてい一つくらいある。

快速が止まらず、他の路線との交わりもなく――
その駅のそばに住んでいない限り、
降りずじまいになる駅。

下総中山という駅に、
わりかしそういうイメージを持っている。

祖母に参拝を頼まれ、
この下総中山で降りて、
中山鬼子母神に行ってきた。

本堂に行きつくまでに、相当歩かなければならず
祖母が来るのは厳しいからであるが。

駅を降りると、一本長い商店街が伸びている。
狭い道で、歩道もなくごみごみしているが、
駄菓子屋、せんべいや、饅頭屋、喫茶店…………
興味を引かれる店があまりに多い

――このままのペースだと、境内につくまでに日が暮れる。

やがて、鳥居を潜ると、
桜並木、五重塔、美術館など、一段と魅力的なものが
次々と現れる。
さらに、桜並木のメイン参道に対し、
無数の小神社が鈴生りになっている。

近い場所ほど知らないものだ、というが
今日はそれを実感。
大晦日には、大きな鐘をつくために、
この界隈がかなり賑うという。

「また来たい」場所が、ひとつ増えてしまった(笑)

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