生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

破滅するために生まれた??

2009-09-26 | 音楽・文学・美術・芸能
悲しいことであるが、かなりの確率で
不幸になってしまうタイプの人というのが存在する。

それが『天才』ぴかぴか(新しい)

『秀才』は、幸せになれることも多いグッド(上向き矢印)
だが天才は、ドラクエ5の主人公並みの
悲惨な人生を送ってしまうものであるバッド(下向き矢印)

……と、そんなことを考えさせられたのが、
●『すべてがFになる』……森博嗣
●『四季・春』……森博嗣
であった。

9ヶ月くらい前に、友だちから勧められていた小説だったが、
遅ればせながら、読んでみたのだ本

さすがメフィスト作家exclamation やっぱり凄いexclamation ×2

つくづく考えさせられたことが
「天才って大変だあ……。
天才でなかったことを感謝しなければふらふら」だ。


「5歳までには博士課程レベルはマスターしてしまう」。
そんな天才が、日本のどこかで、
何十年に一度くらいの割合で生まれてるに違いない爆弾

だが、彼ら、彼女らは乳幼児のうちに、
「生きることは不自由なこと。
生きなければならない、という脅迫概念に縛られ続ける衝撃

ことに気づいてしまうのだ。

この現実は、幼児にとってはあまりに重い――。
「幸せになることの価値」も見出せなくなるのだろうげっそり


よく言われるたとえとしては、
太宰治が天才森鴎外・夏目漱石が秀才ペン
モーツアルトが天才ベートーベンが秀才ムード
といったイメージであろうか。

特に太宰治は、
自殺未遂や心中などを繰り返し、身内から絶縁され、
ドラッグに溺れるという破滅的な天才だったことで有名である。


心理学や教育学が発達してきた21世紀。
そろそろ、
『天才を夭逝させないシステム』が生み出されてもよさそうだが考えてる顔


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【通り雨の旅路(本館)】
http://www5e.biglobe.ne.jp/~tooriame/
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