2018年11月17日、神戸市立外国人墓地にあるA.C.シムの記念碑の写真を
撮りましたので紹介します。
フルネームでアレキサンダー・キャメロン・シム(Alexander Cameron Sim)
記念碑には下記のように刻まれています。
To the Memory
of
Alexander Cameron Sim
Born Aug.28,1840
Death Nov.28,1900
A True man
Erected by Friends
True manをどう解釈するか難しいが誠実な人柄で「たくましい男」
と私は解釈しました。
R.ゴードン・スミス(1858-1918)は友人の一人で私が纏めたブログで後述の
ラムネに関してラムネのラベルの写真を掲載しています。
A.C.シム(1840-1900)
英国出身。明治3年(1870)に来日、当初は長崎に次に神戸にやってきて薬局に入り
のち店を継いでシム商会を開きました。
居留地消防隊の隊長を長らく務めたことやスポーツクラブKR&ACの創設に尽力した
ことなど、社会貢献の活動で知られています。
東遊園地には顕彰碑が建てられています。(下の写真 撮影:2010-9-29)
碑文には「公共の慈恵と利益の計画を助成した最初の人」と記されています。
年譜形式でA.C.シムの略歴を記載しておきます。
1840年8月28日 スコットランド(Scottland)のアバルー( Aberlour)に生まれる。
1862年 王立ロンドン病院に薬剤師として就職
1866年 政府の海外派遣員の資格を得、香港の海軍病院で3年間半勤務
1970年 数ヶ月長崎の外国人居留地で過ごす
その後神戸居留地に移りレウェリン商会に薬剤師として勤務
1870年9月23日 神戸レガッタアンドアスレチッククラブ(KR&AC)の設立
義勇消防隊も結成し活躍した。
道路の改修など公共事業の指揮などでも功績
1885年 この頃、企業として本格的にラムネを製造販売 居留地の18番にシム商会があったため
「18番」と命名ラムネの代名詞となった コレラの予防になるということで爆発的に売れる
ラムネ(レモネード)の発祥については諸説あり判然としない。1865年に長崎で
製造されたとか、1867年に横浜で英国系のノース&レー商会が製造販売とか・・・
神戸に於いては濱田篤三郎がA.C.シムより早期に「ラムネ」を企業として製造販売(丸越組)
1891年 濃尾地震が発生した際には義捐金集めに奔走
1896年 明治三陸地震が発生した際にも義捐金を集めに奔走
1899年7月17日 神戸居留地返還に際し病気の居留地会議議長に代わって署名
1900年11月28日 腸チフスにかかり死亡 神戸再度山の神戸市立外国人墓地に眠
神戸でのスポーツの振興にとって大事な役割を果たした明治3年(1870)9月23日
に会員43名で創設されたKobe Regatta & Athletic Club(KR & AC)があります。
KR&AC又はK.R.A.C(神戸レガッタ・アンド・アスレチック倶楽部)の創設者は
居留地18番に住むスポーツ万能のA.C.シムです。
上の写真はKR&ACの創設を呼びかける Hyogo News(1870-9-21付)と
12名の発起人 オリエンタルホテルで発起集会が行われ新たに31名が
入会して43名で発足した。出典:KR&ACの公式サイト(About us)
A.C.Simの名前を確認できます。
上の文は下記サイトより再述
神戸から広まったスポーツ - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)