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iPS細胞研究の最近の動き

2009年08月16日 06時38分24秒 | Weblog
iPS細胞、作製効率百倍…京大・山中教授ら(読売新聞) - goo ニュース

読売新聞の上記記事では皮膚などの細胞に4つの遺伝子を入れて
iPS細胞を造る際、p53という遺伝子がiPS細胞作製の邪魔をしている
ことを究明した。p53の作用を抑えた方法でiPS細胞を作製すると
効率があがるというものである。

2009年8月14日の朝日新聞の朝刊には「日本が09年予算に145億円の予算を
確保しているものの欧米にたいしてバイオ企業の数も少なく、研究者の
層も薄い為、iPS細胞の再生医療への応用実用化は、欧米よりも遅れる
ことが懸念される」ことを懸念する記事が載せられています。

以下に同じく8月14日の朝日新聞の記事より最近のiPS細胞研究の動き
について引用させていただきます。

2006年8月 京都大学がマウスでiPS細胞作製に成功
2007年11月 京都大学と米ウィスコン大学がヒトのiPS細胞作製に成功
2007年12月 米マサチューセッツ工科大学でiPS細胞を使い貧血のマウス
      を治療
2008年7月 米ハーバード大学などがALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者
      のiPS細胞を作製
2008年8月 米ボストン大学小児科病院などが10種の病気の患者から
      iPS細胞作製
2009年4月 米独チームがガン化リスクのある遺伝子を使わずにマウス
      iPS細胞作りに成功
2009年5月 米韓チームが遺伝子を使わずにヒトiPS細胞作製

その外に文部科学省は2009年6月24日10年後までに達成する目標を
具体的に示したロードマップを発表しています


さらに朝日新聞の8月14日の記事には日本での研究拠点が慶応大学、京都大学
東京大学、理化学研究所の4つであるのに対して米国の幹細胞研究センターは
約50.ハーバード大学幹細胞研究所は約70の研究室、約100の協力研究室をもつ。
医学、化学、工学など世界のトップレベルの研究者を集め、チームで問題解決
にあたる。
日本の研究体制との差は歴然としたものがある。
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