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姫路 船場城西・城南地区の散策 その11 車門跡

2022年11月03日 07時15分01秒 | 姫路市
姫路 船場城西・城南地区の散策シリーズの第11回として2022年10月3日
訪問した車門跡の写真を紹介します。

シリーズこれまでの記録

 第1回 境橋碑(世界一短い橋)

 第2回 初井家住宅

 第3回 船場川船繋ぎ岩 




 第7回 高瀬舟碑


 第9回 西国街道碑

 第10回 高田神社

まず、車門の位置を理解するために姫路城の門の一覧を示します。
出典:姫路市立城郭研究室 「姫路城絵図集」(2014) Page69 




上の写真は残存している石垣の現況です。

上の写真は現地説明板による「車門」の解説と「石垣の築造時期」の記述

上の写真はかっての車門の絵図で内門、中門、外門と船場川へ降りる車道門の
4つの門が描かれています。
内門は櫓門、中門と外門は高麗門、外門は埋門として描かれています。
外門には出番所が設けられていました。

西から木橋で川を渡り、高麗門をくぐって最初の枡形へ。左折し北側に向きをかえ次の高麗門をくぐると第二の枡形に入り、北向きに櫓門をくぐると城内へ入っていけます。岡山方面への西国街道に直結する重要な門であることから
厳重な二重枡形構造となっていました。
上の写真は「大工幾蔵姫路城図」姫路市立図書館蔵 で描かれた車門
2023-12-13追記

発掘調査と石垣修理



上の2枚の写真は石垣修理と発掘調査に関する現地説明板の記述

石垣の修理は平成7年(1995)、平成24年(2012)、令和元年(2019)、令和2年(2020)に実施。

令和元年(2019)の石垣修理について下記サイトで纏められています・

姫路城の石垣の造成は次の5期に分類されます。
 Ⅰ期 16世紀末 羽柴秀吉が築いた石垣

 Ⅱ期 慶長6年(1601)頃から池田輝政により築かれた石垣

 Ⅲ期 元和4年(1618)頃 西の丸を中心に本多忠政により築かれた石垣

 Ⅳ期 Ⅲ期以降江戸時代に修理された石垣

 Ⅴ期 明治時代以降の修理による石垣

車門は凝灰岩の割石を主体とした打ち込みハギでⅡ期以降に築かれました。


上の写真は平成7年度(1995)に行われた発掘調査の内容
内門櫓の痕跡が確認されました。

最後に船場川に架かる車橋の写真を添付して筆を置きます。



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