3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎で死去したタレント、志村けんさん
(享年70)が、5月1日放送のNHK連続テレビ小説「エール」に日本を代表
する作曲家、小山田耕三役で初登場しました。
その時の写真を紹介します。
「エール」は作曲家、古関裕而(ゆうじ)さんをモデルとしており5月1日の放送
のドラマでは文通で恋に落ちた裕一が「おと」に会うために豊橋に行き、プロポーズ
した後、豊橋で前にイギリスのコンクールで2等受賞を記念して行われたコンサート
が行われたのがメインのストーリーで志村けんさんが出演した場面は上記の
イギリスのコンクールで作曲した「竹取物語」が2等に入賞した新聞記事を読み
自分の後継者が出来たと側近から言われる場面であった。
ドラマ初出演の志村さんは昨年12月から亡くなる約3週間前の3月6日まで撮影
に参加されていたそうです。志村けんさんが演じた人物のモデルは山田耕作
実際のファクトでは
昭和5年(1930)1月23日付けの福島民報新聞などの地方新聞で「市内一青年の
作曲が認められて世界の舞台へ」と報じられ福島の川俣銀行勤務の古関祐而さん
にファンレターを書いた内山金子との文通が始まり恋に落ちます。
金子とのこと実家の破綻などもありイギリスの出版社チェスター楽譜出版社から
オファーされた無償の留学の話を断ることになります。
祐而は留学をあきらめ、金子との新婚生活のため川俣銀行に代わる新しい就職先
を探し始めた。そして東京のレコード会社コロンビアに譜面を送ると、学生時代
(福島商業高等学校)から交流のあった山田耕作の推薦でコロンビアの専属作曲家
として採用されることになります。
昭和5年の6月1日には祐而と金子の結婚の祝い事が行われ同年9月には上京し
杉並区阿佐ヶ谷にあった金子の姉の家に部屋を借り新婚生活が始まる。
上記文章は下の写真の古関祐而・金子の長男の正祐さんが監修した下に
添付の書籍より纏めたものです。
上記書籍より関連する写真を引用紹介します。
上の写真は古関祐而がイギリスのコンクールで2等に入賞したことを報じる
福島民報新聞の記事。
上の写真はコンクールでの入賞作品「竹取物語」の楽譜
上の写真は福島・川俣銀行時代の古関祐而
話が志村けんさんから外れてしまいましたので元に戻します。
昭和の名作曲家、古関裕而さんと志村さんに意外な縁があることも分かっています。
福島市古関裕而記念館のHPによると、古関氏が作曲した校歌の1つが、志村さんの
母校「旧・都立久留米高等学校」(東京)だそうです。
関連サイト:https://news.yahoo.co.jp/byline/kumasakahitomi/20200501-00176239/