6月1日(木)、早朝から辺野古へ。Sさんと「平和丸」を担当。他には「美ら海」、そして少し遅れて「勝丸」が大浦湾に出た。今日は、カヌーメンバーである目取真さんが起こした国賠訴訟が那覇地裁であることもあってか、カヌーはいつもより少なく8艇だった。
午前8時半頃、弾薬庫下の現場に着いた。作業員の姿は見えるが、今日はなかなか作業に着手しない。船もカヌーもフロートの脇でしばらく待機を続けた。
午前10時半頃、石材を入れた袋材を積んだキャリアダンプがやって来た。しばらくすると、クローラクレーンで袋材を吊り上げ、先端部に置き始める。作業開始は許せないとカヌー隊がいっせいにフロートの中に突入した。
(カヌーに飛びかかる海上保安官)
海保のGBがカヌーを追い、海猿がジャンプしてカヌーに飛びかかる。カヌー隊は懸命に現場に近づこうとするが、やがて全員が拘束されてしまった。
結局、カヌー隊は午前中に2回、フロート内に突入した。私は、昼で船を下り、那覇地裁へ。目取真さんの国賠訴訟の第5回口頭弁論を傍聴した。
昨年4月1日、目取真さんはカヌー隊の仲間たちとともに辺野古崎付近で抗議活動していたが、米軍の軍警に拘束されかかった仲間を助けようとして、不当にも軍警に拘束されてしまった。その後、目取真さんはキャンプシュワブ内で銃を持った米兵の監視のもと、8時間にもわたって拘束・監禁され続けた。しかも、身体拘束の理由も告げられず、弁護士を呼ぶことも拒否されたという。
この事件で、目取真さんは不起訴となった。しかし、目取真さんは、長時間にわたって人身の自由を奪われ(憲法31条)、ただちに司法警察職員に引き渡されるべき法的地位を侵害され(憲法31条)、拘束理由をただちに告げられる権利、弁護士を選任する権利等(憲法34条)等を侵害されたとして、国を相手どって国賠訴訟を提訴されたのだ。
今日の口頭弁論で驚いたのは、被告・国側は、目取真さんを身体拘束した理由をまだ説明できないのだ。裁判長が再三に渡って早くその理由を示すように指示したのだが、被告・国側は3ヶ月ほど待ってほしいと逃げ続けた。不当拘束から1年以上経過した今になっても、拘束理由すら説明できないのだから不当拘束だったことはもう明らかだ。
次回口頭弁論は7月28日午後3時~