本部港(塩川地区)の改修工事が終り、本部町が先週末、4月からの岸壁使用許可、荷さばき地使用許可を出してしまった。今日(4月1日・月)、海上搬送が始まるかどうか、朝から港の様子を見に行った。
何人かが監視に入っていたが、今のところは動きはないという。岸壁では那覇空港への石材搬送船が作業をしているだけだ。
(手前が補修が終った岸壁。向こうは那覇空港埋立事業への作業船)
本部港(塩川地区)の港湾使用許可をめぐっては、3月26日(火)に本部町島ぐるみ会議の皆さんと本部町の町長、副町長への要請を行い、27日(水)に沖縄県への申入れを行った。しかし、両者とも、「港湾使用許可については、法令・条例にのっとり判断する」という態度を変えなかった。
知事は昨年12月から3回にわたって、「埋立土砂の海上搬送は違法であり、中止するように」との行政指導を行っている。県の港湾を使って「違法」行為が行われてはならない。許可をするということは、本部町、沖縄県が違法行為に協力をするということなのだ。
防衛局は、許可を得たにもかかわらず、今日、本部港(塩川地区)の使用を始めなかった。理由は簡単だ。いくら海上搬送の船を増やしても、大浦湾での陸揚げ桟橋がK9護岸の1か所しかなく、どうしようもないのだ。急ぐ必要は全くない。
大浦湾にも土砂運搬船が滞留しているし、今日も本部沖合には7隻もの土砂運搬船が待機していた。とても本部港(塩川地区)からさらに土砂を積みだすという状況にはない。
防衛局は、ともかく本部港(塩川地区)からも土砂の海上搬送が始まったということを形だけでも見せつけ、県民を諦めさせることを狙っているのだ。
(本部の沖合には、辺野古への土砂運搬船が7隻、停泊していた)
その後、琉球セメント安和桟橋に行く。抗議参加者は少なかったのだが、それでも土砂運搬のダンプトラックが右折レーンに延々と並んでいた。