



十九年間、黙ってきた。十九年間、どうでもよかった。「私にはちょうどいい出生だった」未熟児で生まれ、両親はばらばら。「あなたの目と耳を貸してほしいんだ」はじまりは、訪問介護先での横江先生との出会い。そして、あの人から頼まれた額装の手伝い。「ひとつひとつ揺り起こして、こじあけて、今まで見たこともなかった風景を見る」心をそっと包みこむ、はじまりの物語。

介護ヘルパーになって働くのだけれど、お耳から雑音が入って聞き取れないから、無視しているみたいに思われて何件かでクビになってしまうのね。
でも一軒だけ横江先生のところだけは雑音も入らず、額装の世界に触れて居心地がよかったのね・・・佐古さんの心の成長物語
初冬の団地の五階に、「サマータイム」が流れる。家族で何度も聞いた・・・作曲はガーシュウィン
静かです。とっても・・・
自転車のお名前が ロドリゲス
