森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

ようこそ

まとめ:ハーモニカのお手入れについて
まとめ:ハーモニカの調整について

申し訳ありませんが現在ハーモニカ調整に関する技術的な質問にはお答えしておりません。質問して頂いても無視することもありますので予めご了承ください。

カスタマイズ後の調整の巻なのだでR

2010-08-22 21:56:19 | ハーモニカのカスタマイズ
昨日はしゃいで遊んだせいか本日はお家で体休めです。
とは言っても何もしないでもいられないのであります。
さらの状態からハープを一本仕上げると結構つかれますので日頃使っているハープを補強する事にしました。

既にエンボスやらなんやらを施したお気に入りのHering Master Bluesがあるのですが、エンボスを念入りにやる前のころのものだったので今ひとつレスポンスが宜しくなく、#5-OB, #7-ODでSquealingが起き易のです。
チューニングも少しズレて来ているので出来ればMarineBandと同じやや純正律よりのセッテイングにするのが今日の作業です。

とにかく暑いので作業中の写真はありません。文ばかりで、かなりおざなり感が漂いますがので御期待ください(?)。

■Reed根元付近のエンボス
以前紹介したSquealing対策です。
Gapやアーチは崩したくないのでReedを上から押し下げてしまうようなEmbossは今回は行わないので作業が楽です。
とは言ってもスパナを使って全Reedの根元をゴシゴシと行います。

■Gap
今見ると#4-#6のBlow側がOBを意識し過ぎてGapが少なく、それを補うためにアーチがやや強めについていたのでReedHookerでスロットの裏側からリードをナデナデしてアーチを緩くします(ほぼ真っ直ぐにします)。
結果先端がかなり下りますので、Gapをあげます。
この時はLeeOscarのReedHookerの楔状の部分を使うのが楽で早いです。
Gapはダブルノート等で周囲とのバランスをみながら極力均一なレスポンスが得られるように高さを決めていきます。
またベンドのつながり等も確認します。
Squealingが出るようであればGapを低くするのではなく再度リード根元付近のエンボスを繰り返します。それでも鳴くようであれば僅かに根元付近のみをスロットに沈めます。やりすぎると隣リードとのレスポンス差が広がってしまうので注意が必要です。

■面取り
どうせチューニングするのならCorner Roundingもやってみました。
道具は以前スロットの面取り用に試しに買ってみた"菱目打ち"を使ってみました。レザークラフト等で穴を開けたりする道具ですね。
リードの全長にわたって、あの薄いブラスの板のヘリを面取りするわけです。ヘリを道具で撫でて削っていくわけですのでReed Lifterを下に差し込んでおかないとReedは当然しずみます。
やってみた感じとしては音の立ち上がり方が緩やかになり、OBやベンドのコントロールがし易くなり全体的に柔らかい吹奏感が得らたとおもいます。
あまりデータが無いので過信しないでくださいね(Gapやアーチ調整の方が支配的です)。

それから、スロット裏側のヘリもスパナでEmbossした上で短い辺は菱目打ちで面取りします。TipScoopingと同様の効果でこれもリードの動きが若干安定しコントロールし易くなります(少なくとも私にはそう感じます)。

■チューニング
そもそも今日の作業の真の目的はHohner Harmonica Service Setに付いていた"特製Scraper"を使ってみたかったというのが本当のところであります。

平均律はクロマチックチューナで単純に合わせていけば良いのですが、平均律やそれに準ずるMarineBand,MSシリーズのチューニングには微妙にピッチが違います。
基準の音からどれくらい離れているかをCentで示してくれているページ等がありますので参考にしましょう。
今回参考にしたのは。。
Theory of harmonica tuning by Örjan Hanssonさん。
バンプやコードを使った演奏には平均律よりも純正律よりが好きなので今回はMarineBandのセッティングを使いました。
#調律に熱中していると他のセッティングを間違えてやってしまうので注意しましょう。今回何本かやってしまいました。。

こういったチャートを使った調律をするうえで、現在の音は何セントずれているかが明確にわからないと困ります。
そこで。。


SEIKO SAT501「デジタルセント表示」という偏差をCent表示してくれる素晴らしいチューナです。今回のような作業にはうってつけです。

さてScraperですが、Hohnerの物を見た時に「どこかで似たようなものを見たような」と思っていたらCanonの昇華型Photo Printer(CPシリーズ)のカラーインク/ペーパーセットに金属製のシャフトを思い出しました。
片付けの下手な私は印刷が終わるとぜんぶバケツに放り込めるCP770のデザインが好きで使っています。このカートリッジをバラすと金属製のシャフトが得られたのでなんとなく取っておいたのです(貧乏性ですね)。


Aが菱目打ち。Bがインクリボンから取り出したシャフトです。Cが特製Scraper。
これの為にHoherのキットを買うのであれば知り合いから使い終えたカートリッジを人から譲り受けるのも一つの手かと思います。まぁ、代用品は幾らでもありそうですが。。


Eが特製ScraperでFがインクリボンのシャフトによる削り跡です。殆ど変わらないですね。

実際削ってみましたが同じような感じです。
ケガキ針よりも深くなく、ヤスリのように広い面をもっていかないので調整には良いようです。
特にBlowリードをコームにセットしたまま削るときにはかなり使い易いです。

リードのチューニングは結構やっかりで、削っても直ぐにピッチが変わらない事があります。でガシガシやると急に変化し出していき過ぎてしまったりしますので、ここらは経験が必要でしょう。でも難しい事はないので是非習得しておきたい技術です(買ったばかりでも結構バラツキもありますし、個人の吹き方でピッチも変わります)。

■仕上げ
リードを削ったりしたのでプリンキング(ベインベイン)を確り行い、多少Gapも変わっていますので最終調整を行います。
一通り満足したら私は水洗いしてから組立を行います。
くれぐれもネジは締め過ぎないように程々にして下さい。

■レッツ!エンジョイ!
Master Bluesのピッチを調べたら私のはA:448でした。
めっちゃ高いですね。
でもA:440Hzと448Hzだと31セントくらいらしい(1Hzは何セントという関係じゃないので)ので、強めにブローしたりベンド気味に演奏すれば純正律で低くなりがちな1stの"ファ"もA440よりも高く出せます。
常にピッチを自分で作らないと行けませんので時々チューナでピッチを確認する練習等をします。

普段あまり気にしていませんでしたが、やっぱり調律すると響きが気持ちよいもんです。
さらからカスタマイズしていない分、注意力も行き届いたのか?面取りの効果でしょうか?ベンドもし易く、OBの立ち上がりも柔らかく「やわらかい」演奏感になりました。
ちなみにこのMaster Bluesの大掛かりな調整は今回で3度目です。特に劣化の傾向もなく頑張ってくれています。

色々好みの問題とかもありますので、一概に「これが正解」というのはありません。
時々のスタイルや成長に合わせてハープを調整して楽しんで下さーい。

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10Holesの指南書 勝手におすすめ その1

2010-08-22 02:29:41 | ハーモニカに関連した話題
ひゃぁ~盆休み開け初めての2連休です。

相変わらず暑いですが夜は多少涼しくなってきました(それとも体が順応しているのでしょうか)。たまにはシャワーではなく湯船につかると日頃の疲れも全身に散って良い感じです(青いバスクリンを入れてみました。サッパリぃーん)。ご機嫌で缶ビールを2本開けています。

前回"The Harp Handbook"を紹介させて頂きましたが寝る前に読んでいるので一向に進みません(笑)。楽しい事がまだあるなんて嬉しいですよね。

さて、前回一通り手元にある教則本の写真を撮ってみましたので不定期に「10Holesの指南書 勝手におすすめ」シリーズと称して不定期にご紹介する予定(?)です。

生まれて初めて買った教則本は松田幸一さんがkmpから出されている教則本だったのでありました。。しかし学生時代にハープを始めてみたいという友人にあげてしまいました。。
#おかげでCharlie McCoyさんは随分聴きました。本書の中で当時は手に入り難かったと記憶する Hohnerの"Old Standby"へのラブコールが書かれていたかと思います。
今でこそOld Standbyは日本でも気軽に購入できるのは松田さんのおかげなんだなと勝手に思っています(違っていたらすみません)。


木製。サイドホールはなくMarineBandに比べ薄いマウスピースのOld Standby。タングブロックがし易いというのでお気に入りな方々も沢山いらっしゃいます。私は素朴な音色が好きでメロディ中心に吹きたくなってしまいます。。
この写真では分かり難いですが木製釘止めハープのカスタマイズ第1号という思い出もあります。

さて話を元に(?)戻して勝手にお奨めする教則本ですが。

ダララララ。。。。パシーン。
#一応昔はパーカッションやっていたんですが。。。


田中光栄さんの"ブルースハープ 初歩の初歩入門"であります。

"初歩の初歩"と謙虚に謳われていますが、謙虚さに騙されてはいけません(笑)。確かに目次を見ると他の初めて10Holesを触る方向けの教則本と同じかなぁと思われるかもしれません。
しかし、ちょっとパラパラめくると「おやっ?」と思う事があります。
なんと、ページの半分以上が音の出し方について書かれているのです!

「はぁ~?音の出し方~?」と思われる方は厭味ではなくてかなりラッキーな方かと思います。
特に修行をせずとも人を惹き付け自分もある程度納得できるような音を出せるような人は確かにいます。
しかし、森のなかまはこれができませんでした。

その昔、近藤楽器で教室へ納入する複音ハーモニカを受け取りにきていたおばあちゃんと吹きっこしてみた事があります。
当時は多少OBも出来るようになっていてベンドもある程度スムーズに出来るようになっていたので天狗というか恐れを知らない(ていうか何も知らなかったんですね)。

その方の音は強く吹いていないのに太くて明瞭な音。ベースも各音も美しく響いています。タンギングすればザッザッと歯切れが良く、メロディだけでも曲全体のリズムが感じられます。
一方森のなかまはというと、ベンドをすれば苦しそうな音。ロングトーンは揺れてしまい、タンギングももたつく。音の粒も揃わずリズムもヘンテコリンに。。

頭の中では「あーして、こーして、ここでOB」なーんて思っていたりするのですが、そうはいかないというか、もっと基本的なところで駄目だったのであります。

かなり落ち込みました。。。かなり辛かったです。
当時仕事のトラブルもあり、ハープも上手く行かずとダブルパンチ。「ハープなんて止めてしまえ」と本気で思いました。

教室を開いているような人だから、複音と10Holesでは違うだから。。。なんて考えをして気を紛らわそうかなんて思った事もありますが、そんな風に考えても何も変わりはしないと分かっているんですが、そう逃げたくなるくらいショックでした。

でも止められなかったんですかね、近所の楽器屋で普段だったら手にしない入門書を何冊か見てみた訳です。。

で、出会ったのがこの本でした。

ベンドもそうですが、ストレート音。これをどうやって力まずに響かせるか、息苦しくなく楽々と思った(願った?)通りに音を出すのかについて半分以上のページが割かれています。
そしてその判断基準がさりげなく書かれています(これは見過ごしてしまいがちですが大事ですね)。

ベンドは音程さえ下げられればマスターしたと思いがちで気付かないと悪い癖がついてしまい、かつての森のなかまのようになってしまいます。

田中さん「初歩の初歩」は本当にこれからハープを始める初心者にとって、寄り道がが少なく、長い目で見なくても実りが大きい教則本だと思います。

ある程度ベンドが出来るようになった方でも早いフレーズでモゴモゴしてしまったり、今ひとつ音の粒が揃わない等の「音の出し方」で疑問をお持ちの方は一度手にとって、書かれている事を全て行ってチェックしてみると良いかと思います。

今でもこの本を見返す事がありますが「あれはコレだったんだなぁ」等気付く事もあります。
もうあんまり気付く事が出て来て欲しくない(苦笑)ですが、定期的に初心に戻るきっかけを与えてくれるので卒業できません(笑)。

で、ある程度音がでるようになったら曲を吹きましょう!


教則本ではなく「曲集」です。

おなじみの「キラキラ星」からバンプを含んだ曲もあれば、本格的なアドリブを含む「枯れ葉」まで、各曲に3つくらいの演奏ポイントが書かれています。
幾つかの曲は「初歩の初歩」にも譜面がついていますが、「初歩の初歩」は純粋にメロディのみでワンポイントやフィルインがありません。

また、CDもついていますが全ての曲がCDに入っている訳ではありません。。。「エーッ?なんでさー」と思うかもしれませんが。。。しかし、この模範演奏は凄いです。

よく教則本についてくるドンカマで始まって、吹けるようになったらそれでお終いのようなものではありません。

これはアルバムです!魂入っています!ハープをやらない人が聴いても「いいな」と思える作品に仕上がっています!

メロディを中心とした演奏が好みではないという方もいらっしゃるかと思いますが、10Holesにもこういった側面があるのを知るのも良いのではないでしょうか(バンプ曲は詳細な譜面があるのでこれを足がかりにするのも良いですね)。

特に最初に入っている「キラキラ星」は圧巻です。目立って難しい事はしていないのですが、これほど心を打つキラキラ星は少ないかと思います。

イントロから「ドードーソーソー」と始まると「やめてぇ~」と叫びたくなるくらい心をガンガン揺さぶります。普段濁った水に住む魚を清らかな水に移すと相当なショックがあるらしいのですが、それに近いです(笑)。

「ふるさと」は自分が何かの気の迷いで犯罪に手を染めてしまい、捕まって自供を迫られた時にこのバージョンが流れたら一発でゲロしてしまいそうです。いや本当に。。

難易度は相当高いですがC-Harp一本で吹く「G線上のアリア」
わざわざ最後にもってきている"Over the Rainbow"等はアドリブはありませんがメロディを演奏するだけで、10Holesでこれほど音楽として成立するのかあっけにとられます。

さぁ大変です(笑)。

耳コピだったら「音拾えないから」と言い訳できますが、譜面もあります(細かいビブラートやフェイクの指示はありませんけどね)。ちょっとしたヒントもあります。
これはコピーというか曲を仕上げないわけにはいきません。
ロングトーンやハノンでは気にならなかった音色、音の揺れや歯切れの悪さも、メロディ中ではごまかしがききません。

模範演奏を聴いて、吹いてみて、「ここはこんな感じで吹きたいのに何故吹けぬ」と落ち込んで、「初歩の初歩」に立ち返って練習していくうちにかなりの力がつくというエコシステムがこの2冊で完成する訳です(ちょっと大袈裟かな?)。

とても難しい曲もありますが、きちんと吹きこなせれば、どれもが人に聴かせて喜ばれるものばかりかと思います。
何より人に聴かせられるような持ち曲が増えますし、人前で曲が吹くということは聴衆ができるということで、これはメカニカルなエクササイズでは得られないものがあります。
ガンガン人に聴かせ、もし相手がいなければ録音して自分で聴く等して曲を詰める事をしたほうが良いでしょう(最近していないな。。)。

というわけで、誠に勝手ではありますがこの2冊は是非ともお奨めしたい本であります。
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Toots ThielemansがDiatonicでOB?

2010-08-15 19:07:20 | ハーモニカに関連した話題
ちょっとまえにPat Missinさんのページでみつけたのですが。。。
なんとToots ThielemansさんがDiatonicでしかもOverBlowしている音源を公開されていました。

Who are the pioneers of the overblow technique?

タイトルからしてワクワクしますね。
ここで紹介されている音源の一つでTootsさんがBbハープの#6でOBしています。OBもさることながらDiatonicでも「Tootsの音」というのが凄いです。

あーっ、あと遅ればせながら横のブックマークに"Mel Bay's Harmonica Session"にリンクを張っておきました。
更新があったようです。
Kinyaさんのコーナーではリュータを紹介していましたが、よく見るとリードを全て磨いているように見えます。。
Richard Sleighさんのツールも早速大活躍で私もみていて欲しくなります。

何も写真が無いのも寂しいので火曜日に夢の島動植物園の温室入り口にブラ~んしていた花の写真を。。


提灯、風鈴みたいで可愛いですね。
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The Harp Hand Book by Steve Baker

2010-08-15 18:55:45 | ハーモニカに関連した話題


8/2に注文した本がAmazonより昨日届きました。かみさんの本と一緒の注文だったので全然ジャンル違いの本なので今後Amazonからのリコメンドが楽しみです(笑)。

海外の書評を見ると必ず出てくるのがこれでして、単なる入門書ではないようでしたので是非見てみたい一冊でした。

初版は1990年で現在は2006年のMarineBandDeluxeが表紙のものが最新らしいのですがドイツ語との事なので1999年版を購入しました。

以前Amazon内の別の洋書専門店でDavid Barrettさんの本と一緒に頼んだら在庫がなかったらしくキャンセルされてしまった過去があります。この時は海外からの発送だったので一ヶ月以上かかりました。今回は国内からの発送です。早い早い。


David Barrettさんのシリーズ。CDも2枚ついてきます。
内容はちょっと思っていたのと違いました。
ベンドを多用したパターン集かとおもっていましたが、OBを除いたスケールの実践と思った方が良いですが、結構キラッとするパターンもあったりします。主要な6ポジションで利用可能なスケールを実践するには良いのではないでしょうか。

全然関係ないですが、本の写真を撮るのは難しくて面倒ですね。。スキャナーを引っ張り出そうかと思い出しましたが三脚を引っ張り出して汗水流して撮ってみました。。三脚使うと手持ちより全然綺麗ですね。あっ、汗が本に。。。

話をThe Harp Handbookに戻しますが、推薦を書いているのがなんとPeterMadcatRuthさん。これだけでただモノならぬ雰囲気があります。
第2章のConstruction&Maitenanceにはハープ工場の製造工程があるところなんか、マニアとしては嬉しいですね。
エクササイズのパターンやディスコグラフィも豊かです。
というか、未だ読めていないのでこれからのお楽しみというところです。

ちょっと面白いのが付属のCDでトラックが2つ(15分づつくらい)しかありませんでした。しかもiTunesで取得すると何かのGospelアルバムとして登録されていたりと。。こんなの初めてだな。。。
聴いてみると1トラック内に各エクササイズが複数盛込まれています。チマチマ1トラックづつリピートするのではなく「まずは聴いて憶えてから、トライしてや(譜面もあるんだから)」でしょうか?内容の濃さからしてこれでも良い気がします。

まだまだまだ暑いですが秋の夜長にかけて眠る前に読む本としてもよさそうですが、興奮して眠れなくなるかもしれないなと少し不安です(笑)。

しかし、この手の洋書が居ながらにして購入できるとは良い時代ですね。

るんるん♪
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Hohner Harmonica Service Set

2010-08-15 17:15:07 | 道具
暫くフラッシュライトが続きましたが、ハーモニカに戻ります。

先日Velvet Voiceを購入して以来クロマチックが面白くなってしまいました。


今回の被害者の一人。。私が持っているハーモニカの中でもっとも高価な Hoher 7565 Meister Klasse です。20年以上前にお金を貯めて海外に行く方にお願いして安く買って来てもらいました。

Vampの練習の甲斐もあったのか、吹吸が交互に来るようなフレーズも楽に繋がるようになってきました。
クロマというとまずはToots Thielemans, Stevie Wonderが筆頭にあがりますが、世代的にはWilliam Galisonを良く聴いていました。
甘い音色のときももあれば鋭く刺さるような表現は10Holesとはまた別なもので、これはこれで好きなのであります。
トーンコントロール以外では吹吸が交差せずスライドレバーを駆使してレガートで繋げるフレーズを選んでいくのが結構大切だったりします。
でも、どこかで吹吸が交差する瞬間は出てくるわけですし、これを避けずに息継ぎとして率先して利用していくと多少滑らかさは失われるもののラインの選択肢は増える訳です(実際ずーっと吸いとレバーだけで吹けるラインも限られるのでクロマの神様たちも戦ってるわけですが)。

さて、結構楽しくなってくると楽器もいじってみたくなります(笑)。
早いフレーズを吹くには均一なレスポンスでリードが鳴ってくれるほうが楽にきまっています。

クロマをEmbossするとかの話は聞かない(だってバルブあるんだもん)ですのでGap調整くらいになるかと思います。

Gap調整説明は省略。。

Gap調整も終わり、さーて組み立てて終わりにしようか、と思っていた所バルブを曲げてしまいました。。
予備のバルブをもっているので動揺する事はありません、ちょっと面倒ですが張り替えれば良い訳ですから。。えーと、バルブは。。

予備のバルブセットがありません。。
二日間探しましたが何処にもありません。
フラッシュライトはかなり役立ちましたが、ないものはないのです(哀)

バルブセットのみを購入しても良いのですが、なんかの拍子に行方不明のバルブセットが出て来てもなんだかなぁ、と思いましたのでお値段はかなりしますが、かねてより気になっていたService-kit(MZ9933)を購入するため金曜日に谷口楽器さんへ向かいました。
私はお盆休みでしたがかみさんはホームヘルパーの仕事だったので、こういう身勝手が許されるわけですがヘルパーの仕事も大変です。


こんな紙の筒のパッケージです。


表はベルクロ止めで何も書いていないので面白くありませんので、裏側でも。。
こんだけのケースに入っていればバルブも逃走しないことでしょう。


開いてみます。各ツールはゴムバンドでしっかり固定出来るようになっています。右側に今回必要なバルブ(Wind Saver)がサイズ毎に紙袋に収まっています。数えていませんが各サイズ10以上は入っているようです。64系低音域用の立体型バルブは入っていません。


上からヤスリ(file),、差替え式ドライバ、特製スクレイパー(チューニング用のけがき棒)、Reed Hook、Reed Lifter。
右上にはスライドレバー用のシリコンオイル、バルブ用の接着剤。


それと、いつもの絶対使わないHohner印のクロスと、良く出来た数各語で書かれたマニュアルが付属します。残念な事にアジア圏の言語はありません。

このキットケースもコンパクトでなかなか良いかと思うのですが森のなかま的には1点「よろしくないのでは」と思うところがあります。
ドライバがPoziとマイナスの差替え式になっていますが、なんと"#0"番です!
#0番を使うのはクロマのプレートを止めているネジくらいです。

2010/12/2 訂正 キットに付属するのはPZ#0(Pozi#0)ではなく、PH#0つまり普通のプラスドライバ#0でした。間違った情報を書いてしまい申し訳ありませんでした。
#HohnerのハーモニカでPH#0を使っている製品を見た事がありません。。。私が知らないだけで実はあるのでしょうか。。
ちなみにマイナス側も"2.5"と書かれていましたので#0です(古いクロマのプレートがマイナスだったのでそれに使うのでしょうか?)。

10Holesやカバーのネジは#1番を使わないと高い確立でネジ山を潰してしまうのであまり頂けないと思いました。
高品質なものを求めてるとかではなく、頻繁に使われるニーズにマッチしていないようです。シャンクの太さからして#1番のものもつけられると思いますので是非#1番をつけてもらいたいところです(Service Setを使う人は#1を持っていることが前提なんですかね)。

と、待っていても仕方が無いので楽器を駄目にしないためにも多少お金を懸けてでも良質なドライバは別途揃えた方が良いと思います(プロツールさんなら安いし、無ければ取り寄せてくれますです)。

その他、シリコンオイルは既にSuzukiのオイルを使っていますし、バルブ用接着剤は100均のマニキュアが使い易く十分な接着力もあるので多分使わ事はないかと思います。
ヤスリも恐らく使う事はないでしょうが(付属マニュアルにもヤスリよりScraperを推奨しています)、木の柄というのはなかなか良いですね。
特製Scraperは未だ使っていませんが、これは期待大です。
Scraperなのでカキ取るような感じで使うのでヤスリのように広範囲を削ってしまうのに対し、狙ったポイントのみを削れるので使い易そうです。
#研ぐのが難しそうです。。

はい。突然ですが。お待たせしました。世界3大メーカのReed Lifter大会です。パチパチ~(笑)。
#Heringがないけど


私がこれまでReed Lifterといっていたのは正しくはReed Hookというものらしいです。
まぁReedをオッペするんにも、浮かせるにも使えるのであまり気にしていません。用途にあった道具の使い方をすれば良いでしょう。
上から、LeeOscar, Suzuki, Hohnerの Reed Hooker。最後にHoherのReed Lifter&レンチです。

HoherのものはSuzukiの用に直角に曲がっておらず高さが低いのでクロマの高音域のリードを調整する際、マウスピースから直接リードをチョイチョイ押す事ができてかなり便利です。
#クロマのプレートを開け閉めするのはかなり面倒なので出来ればこれで済ませたいところですが、バルブを傷つけないよう注意が必要です。

相変わらず作ろうと思えば作れてしまうものです。長年考え抜かれた道具を模造するのは簡単かと思いますが、まずはオリジナルを使ってみて色々気付いてみるのも楽しいかと思います。

ということで、無事にクロマのバルブ修理は終わりました。

えっ、他に何か買わなかったって?


はい。HeringのVintage BbとSuper20のBbを買ってしまいました。
この夏はBb強化月間です!
お魚の骨マークが嬉しいです。

帰りに秋葉原をまわってみましたが、もう全然知らない町です(笑)。
喫煙可能な場所も殆どないので苦労します。
リビナヤマギワが閉店セールをしていてビックリです。B&Oのショールムもあったんですがね。。今更ながら渋谷HMVが閉店するのもショックでした。


グレイを買うはずが何故か基本の黒が欲しくなってしまいました。。これでLEDとクリプトン球を使い分けられます。
尖った所もないのでポケットや手のひらにのせても優しい感じが好きですね。
黒はベーシックで良いですが、ソリテールの大きさからすると赤や青なんかもいいですね。。。
もうクリプトン球との使い分けという理由は使えませんね(笑)。

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