随分と勉強させてもらいました。
隔日休業も本日で終了です。来週からテレワーク時々出社という生活になります。せっかくですので休業中にこもってあれこれやっていたものをモノを紹介させてもらいます。
CR123A x 2 砲弾型LED 5個で30ルーメンと現在では「ちょっと。。」というスペックですが切削や仕上がりの良さから評価が高いINOVA X5。
砲弾LED5個なら16650というリチウム充電池を使えば経済的に使えますし
高演色LEDに入れ替えたらどんなにステキだろうなぁ。。と思っていたました。
でも、この懐中電灯はパーツが圧入されているため
水の力を使って分解するという難易度高めのもの。。しかも流通在庫は結構なお値段で手を出せずにいました。
ある日オークションでINOVA X5を手に入れた方から分解方法の相談を受けて。。改造のポイントを絡めて楽しいおしゃべりをしてのが1月初めの頃。
「ガラクタおくったから」
みたいな連絡が4月にありました。
「
いつかはクラウン」みたいな「いつかはINOVA X5」が分解済みで目の前にあります。すぐにでも。。。と思いましたが一度ユニットを戻してしまうと水のちからを借りなければならないのでプランを練る。。といいますか。。しばらく放っておくことにしました。
「EMISSIVE ENERGY」と刻印されたテールスイッチ。
テール側に電池のプラスになるように電池を入れるタイプです。スイッチをプレスするとプレートがポコンと動いてモーメンタリースイッチとして働きます。常時点灯はスイッチ自体をねじ込みます。
モーメンタリーは「どうせネジ切りのアソビだろう」と思っていたのですが。。
なるほど造りの良さが言われるだけのことがあるネジ切りでアソビが殆どありません。なのでスイッチポコンでムニョムニョ動くプレートがちゃんと仕事をしているんです。本気で作ってるんです。
森のなかまが知っているX5は後期の多面体みたいなのですが、こちらは溝がほられたようなタイプでより古いもののようです。
最近の中国製懐中電灯の仕上がりはとても良く知らない人が見ると「なんだか高そう」と思うくらいの出来のものがワンサカあり平均レベルが高いです。
ただ。。この古いINOVA X5を触ると。。ちょっと前の良いものには図抜けて良い造りのものがあるのだと思いました。これは放置させておくだけではなく点灯させてみたくなります。
あんまり気持ちの良いものではありませんので。。ちっちゃいサイズで(笑)
外出自粛のGWにエイッとやりました。プリント基板のパターンが怪しかったので空中配線で逃げます。
あれ?点灯しませんよ?というのもキャニスターを通じて基板に電気が流れるのですが、元の回路を全て無視してしまったので電気が流れませんでした。
キャニスターにリード線を半田付けたところ点灯しました。が。。。
ユニットを圧入すれば半田は外れウンスンになるのは目に見えています。。
抵抗器もちゃんと並列にいれたくなったし、どうせやるならLEDも広角ではなく狭角のものでスポットを出してみたくなりいつも使っている60°ではなく30°のLEDを発注しました。30°のLEDは特別らしく到着までに1週間近くかかりました。
LED到着までの間プリント基板の修繕方法などを調べたところ。。ハトメ。。やっぱりあるんですね。「
マックエイト HT-0-2」ちっちゃい
トラちゃんの前に置いてもこんなにちっちゃいです。
剥がれてしまったランドはこれで修繕できました。綺麗にできるもんです。これなら銅箔テープでパターンを作ってお手軽基板を自分でも作れそうです。
ちなみに。。ハトメが覆いかぶさる下には接触してはいけないパターンがあったりして。。(汗)
チップ抵抗を真面目に並列にくっつけました。ピンク色の地衣類みたいのがペタペタしてあるのは絶縁目的で塗ったマニキュアです。クロマチックハーモニカのバルブを接着するのに持っていたのを思い出しペタペタしました。
当時のLINEのやり取りをみると樹脂封入のところがあったようで、基板のレジストが剥がれたり抉れた銅箔がニョキニョキと伸びてショートしていました。森のなかまなら分解で諦めていたかもしれません。
しかし。。スタートが違うので気力はがありますが知識と経験が全然たりていません。こんなもんで何とかなるだろうと思いましたが。。甘かったです(笑)
一応テスターで測ったのですが抵抗値が半分にしかならず。。うーん。やっぱりどこかショートしていたんだと思います。電気流したら4灯点灯せず代わりに煙がでました。
最終的には当初と同じような空中配線になりました。チップ抵抗の並列を諦め一箇所生きていたパターンで通電を確保するようにしました。が。。。点灯せず。。テスターであたっていくと。。。ハトメの部分でした。「つもり絶縁」は効いていなかったようです。手早く半田を取ってハトメを外し再び組み終えると上手くいきました♪
電極パーツに入れたスプリングが基板と接触することで通電します。
無事点灯しました。一応接合部はリュータで削り再び分解するときは水の力をかりないようにしておきました。
INOVA X5 Yuji LED 5600K 30°
Nichido LED-5P: Yuji LED 30°, 80°
参考にNichido LED-5Pの30°60°版を載せてみました。写真だとわかりにくいですが。。60°版は小物撮影には便利な綺麗な配光ですが30°版の方が中心輝度があがり懐中電灯らしい感じになりました。
INOVAは100均の5LEDライトで事前にテストし定格より少し多く電流が流れるよう制限抵抗値をきめましたので若干明るめになりました。
左が
以前紹介したLED-5Pです。親子みたいでほのぼの(笑)
電池の太さが顔の大きさに現れています。やっぱり5mm砲弾は多灯がおもしろいです。
こうして。。好みのINOVA X5ができあがりました。明るさを狙うのなら
NSDW510GS-K1とかを使えばもっと明るいものに仕上げられるかと思います。でも明るい懐中電灯は持っています。
モノ限定のお話ですが。。殆どおんなじ仕事をしているのに「ガワ」が違うだけでテンションが違ってきます。真鍮製品が好きというのも単純に「ガワが好き」なんだと思います。
というわけで、嫁いできたINOVA X5は今はこんな風になっています。ありがとうございます。>ヒゲちゃんさん。
それでは!