随分前に「
作業のお役立ちグッズを注文」等と書いておきながら紹介していなかったものがあります(しかも散々使っています)。
もちろんフラッシュライト(笑)なんですが、写真も撮っておきながら何となく書かずにいました。
ZEBRALIGHT社の
H501wです。付属品等の写真は
こちらをご覧下さいませ。
#おぅ、やる気あんのか(笑)?
AA電池(単3)一本で3つのモードがあり公称ランタイム(電池寿命)はこんな感じです。
H: 80 lumen 2.3時間
M: 15 lumen 19時間
L: 2.7 lumen 3.5日(単位が。。)
森のなかまが紹介したフラッシュライトは筒の末端に発光面がくる所謂普通のものばかりでしたが、H501wは変わっていて約束の地にスイッチがあり、側面に発光面があります。
これを頭につけている姿をみてワイフは「お家に
立川談志師匠がいるぅ」と言っていました。自分もそう思いました(笑)。
"Cree XLamp XR-E Q3 5A"と呼ばれる1チップ型のLEDから光が吐き出されます。
配線とか見えてなんかカッコいいですね。
型番のH501に"w"が付いていますが、これは"Warm"を表すようで一般に青白いイメージのあるLEDが多い中、電球色に近くなるように作られているそうです。
以前
Sufrefireでも書きましたがフィラメントが燃えるあの光が好きなもんとしては、LEDであの光が出てくれればとても嬉しいのであります。
しかし、何故に青白い光が電球色に。。黄色いフィルターでも被せているんだろうか。。
久しぶりに脱線してみようと思います(きっぱり)。
森のなかまは知らなかったので調べてみた所、白い光を出すLEDは三原色で作られている訳ではなく、強い青い光と黄色の蛍光体から作るのが主流だそうです。
例えば
このページ。。おっと演色性にまでふみこんでいるか。。
色温度というと一昔は「?」でしたがデジカメのおかげで割と一般的?になってきました。乱暴に言えば赤っぽい(電球)青っぽい(晴天の空)を数字であらわしているのですね。
もう一つの
演色性は、色んな色の見え方を数字で表したものですね。昔「蛍光灯だと青物はまぁ良いんだけどお肉が不味そう」とか「蛍光灯の下だと不健康そう」とか言っていませんでしたか?
同じ色温度の光で青や緑は得意なんだけど赤が実際よりも沈んだり、くすんで見えてしまったりするようなのを演色性が低いというらしいです。らしいです。らしいです。
ちなみに、どの色がどう見えるのかはお日様を基準にしているそうです。
お日様は贔屓なんかしないんです。やっぱりお日様はエライのです。
蛍光灯一つにしても、なんだか勿体をつけて三波長、白色とか色評価用等がありどう違うのかと思ったらこの演色性の違いだったんですね。
こちらのページにそれぞれの違いが出ていました。
うーん。こんだけ違うなら色評価用蛍光灯を買ってもよいのかなぁと思ったりします(値段はみてないですよ)。
なので、電球色(色温度)LEDだからと言ってフィラメントが燃えてるあの光とは見え方が異なるわけです。また色温度を低くするため蛍光体の量が増え(青が通過し難くなる)て同じスペックのLEDでも僅かに暗くなるわけです。
ただLEDはもの凄い勢いで発達していますので、演色性の良いものが安価に使えるようになるのかもしれませんね。
ふーっ。
グダグダと書き連ねましたが(しかも人様のリンクばっかり使っています。。すみません)、なんだかんだ言っても青白い光よりも低い方が落ち着く人間ですし、作業中は付けっぱなしだったりしますのでランタイムが長く、球切れのないLEDはとても有り難いのであります。
■1.5mくらい
Low:
Mid:
High:
照射面はムラがなくフラットに照らし出される超拡散光です。スポットはまったくありませんので液晶プロジェクタみたいな感じです。
照射範囲も広いく、スポットもないので数値よりも暗く感じますが、手元作業用にはもってこいです。
Lowは明るくありません(笑)。ただ暗闇で目が慣れた状態で行動する分には結構使えたりします。なんせ3日以上いけるので照らすというより長時間自分の位置を知らせたりするような使い方などが良いのではないでしょうか。あっ、あと超近接での使用には使えます。
このMidはかなり使えます。移動や作業には殆どこれで間に合います。天井バウンスで本が読める明るさです。
Highは森のなかま的には「いやーん」というぐらい眩しかったのですが恐ろしいもので慣れました(笑)。ただ電池が少なくなってくるとMid,Highの差が分かり難くなるのであまり使っていなかったりします。
■20cmくらい
Low:
Mid:
High:
ちなみにキセノン球15ルーメン(H501のMidと同じ)の
Surefire E1eだと。。
生:
拡散フィルタあり:
同じ15ルーメンでも随分印象が違いますし、H501がいかにムラなく広範囲を照らすかが分かるかと思います(E1eはディフューザを付けても力強いとも言えます)。
これは良い/悪いを表している訳ではありません。
作業によっては中央が緩やかに明るい方がよかったりしますし、超拡散光のH501では照射先が3メートルを越すと目的によってはかなり心細いでしょう。。
#最近E1eのまわりも明るく、中心に芯がある配光も妙に気に入っています。
なお、随分アンダーで写真を撮っていますので、実際にはもっと明るく広い範囲を照らしています。
さて、同じような写真ばかりで文ばかりで嫌になりますね。あともう少しです(笑)。
■操作
スイッチは一個しかありません。これでどうやって3モードを使い分けるかというと。。
●長押し
長押しすると。。Low->Mid->Highとモードがキュゥーン、キュゥーンとチェンジしていきます。希望のところで押すのを止めるとそのモードになります。
●クリック
シングルクリック:High (何も考えなければHighから始まるというわけですね)
ダブルクリック:Mid
トリプルクリック:Low (11/23 シングルとトリプルがテレコになったので修正)
モードチェンジ後2秒(?)以内にシングルクリックすると次のモードに遷移するようです(長押しとみなしてくれるらしいです)。
またHighモードでダブルクリックするとパカパカパカと高速点滅をします。チーパ、シーパとゆっくりなら良いのですが、照射されると相当勘に障る点滅なので殆ど使用していません。。
いずれのモード遷移後2秒以上でシングルクリックで消灯になります。
書くと凄く複雑ですが、やっぱり複雑なわけです(笑)。しかし投げつけたくなる程ではありませんし慣れない事はないです。少なくともワイフに使い方を説明する気は起きませんし聞いてもくれないと思います(苦笑)。
多機能とシンプルな構造を一度に求めるとこれくらいの複雑さにはなります(もっと難解なものもあるようですので悪い意味に取らないで下さいね)。
昔、
小林秀雄さんの文章は難しいと言われていましたが、簡単な事を難しく言っているのでなく、難しい事をなるべく平易に語っても、それでも難しい事を取り扱っていのと同じでしょう(ほんまかいな)。
H501は森のなかまのように迷走してはいませんので、機能と装備に見合った複雑さかと思われます。
さて、スイッチは軽い力でOn/Offしますので運搬時はネジを緩めておくと不用意な電池消耗を防げるのであります。
ヘッドランプ(ヘッデン)なのですが使う時は立てたり、首からぶら下げたりなど色々な使い方ができますので必ずしも立川談志師匠になる必要はありません(笑)。
■まとめ(強引にまとめるしかないよねぇ)
アルミを削り出しボディに、ハードアナダイズド処理された表面。ネジ切りもスムーズなんですが、あまりにも素っ気ない姿をしていましてモノとしてのファシィネ~ションはあまり感じられません(なので長々と書かずに放置していました)。
しかし道具として割り切って見直してみると、自分の用途にとってこれ程バランスのとれた製品なかなか無いのかと思います。
もちろん不得意なところもありますが、全てを一つに望んではいかんのです。
足が早くて、勉強もできて、ハンサムで、清濁を使い分け世の中を渡り、一晩でパートナーを6回以上もいかせてしまい、家族を守るために何百人もの兵隊をなぎ倒し、何故か戦闘機にも乗れて熟練パイロットを凌駕してしまうかと思えば、動物にも好かれてしまう人間が横に居たら嫌でしょ(笑)?
#人とモノを一緒にしてはいかんですね。。
というわけで、H501wは地味ながらも森のなかまを支えてくれるパートナーなのです。本当に地味なんですが。。
さて、もう誰も読んではいないと思いますので文脈とは無関係に写真を貼って終わりにしましょう。。
。。と選んでいたら9月に象の鼻から出ているシーバスで「夜間湾内クルーズお二人様で千円」で撮ったコンテナ船の写真になってしまいました。。
ベイブリッジよりもこういう風景に目がいってしまう夫婦は珍しいかと思ったら最近は夜間のプラント見学なんかの企画が流行っているそうです。行ってみたいなぁ。
では。