都議選

昨日は都議選の開票状況をウォッチしていて結局世田谷区の２議席が開かないのを気にしながらこれ以上夜更かしするわけにもいかず１２時過ぎに就寝した。
１１時頃には大勢が判明していたわけだが、今回の都議選は、自民対民主の対決軸が鮮明であった。結果的には民主が前回議席より２０議席も伸ばして圧勝だった。
しかし、その構造は私には驚きであった。２０議席の半分は自民から、残りの半分は野党から得たものである。その意味で自民・民主の対決軸が実に鮮明だったといえる。
しかし、野党が躍進したかというと疑問である。民主を除く野党も自民同様に議席を減らしているのだ。前回より投票率が高まったが、与党対野党の対決の構図にはなっていなかった。つまり与党への批判にまで民意は動いていなかったと思われる。
その象徴は与党の一端を担う公明党が議席を減らすどころか全員当選の「快挙」を成し遂げているのである。投票率が１０％程度上がったからといって議席に影響を及ぼさないレベルの集票構造を確立していることこそが今回都議選の結果の中で唯一驚嘆すべきことに思う。この浮動票をあてにしない組織力・結束力はすごい。いまや組織の共産党の比ではない。
ただ、この４年間の信任を与えてきたことの結果に対する見直しへの動きが高まってきていることは確かである。８月末に総選挙というニュースも入ってきている。どういううねりになっていくのか注目したい。

【都議選　結果】

政党別では、民主が５４議席（現有３４議席）、自民が３８議席（同４８議席）、公明が２３議席（同２２議席）、共産が８議席（同１３議席）、東京・生活者ネットワークが２議席（同４議席）、無所属が２議席（同３議席）だった。