新潟県中越「群発」地震

１０月２３日午後５時５６分に新潟県中越地方で発生した最大深度７（川口町）の地震は、その後１１月１０日未明の震度５弱までに震度５弱以上の強さ余震は１７回を数えるとのこと。
「余震」というけど、本震の後は徐々に弱まり終息するはずだ。２０日近く続く震度５弱以上の余震、それ以下の震度も含むと数え切れないほどの揺れが中越地方で頻繁に起こっていることになる。
これは本震、余震というものでなく、「新潟県中越『群発』地震」と命名したほうが実態に合っているように思う。
松代「群発」地震より相当規模の大きい群発地震である。信濃川流域の複数の活断層が互いに干渉しずれあい始めたと見たほうが、震源地の広がりから容易に判断できる。
いつかは地震も治まるという判断での被災者救援・生活基盤の再構築を行うより、「群発地震」として、長期化することを前提にした対策、政策を実施することが大切と思う。
なぜ、そういう認識を気象庁や政府・自治体は持たないのだろう？

地震予知も予知できるレベルには全く達していないことも露呈してしまった。
こんなに頻発しているのだから、発生確率でなく、今度は何日に震度○程度の発生が予想される、と発表してもいいと思うが、沈黙を決めこんでいるとしか思えない。（生活・保身・プライドのいずれだろうか？）
また、どこぞの週刊誌のタイトルに、中越地震の発生を的中させ、こんどは１１月末に房総で地震発生を予言、というのがある。中越地震発生の予言なんて聞いたこともない。世を混乱させる風説であり、はずれたら何らかの罪を問うてほしいものである。（いつもこんな輩がでてくるのものである。「私は的中させた、今度はいつ・どこで○○が発生する。」・・・ふざけるな、と言いたい。４０人からの犠牲者への冒涜である。）

http://www.asahi.com/special/041023/TKY200411100079.html（ＡＳＡＨＩ．ＣＯＭより引用）

新潟・見附市で震度５弱　新潟・中越地方で余震
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　１０日午前３時４３分ごろ、新潟県中越地方で地震があり、見附市で震度５弱、栃尾市、中之島町、旧守門村（魚沼市）、栄町などで震度４を観測した。震源の深さは約５キロ、地震の規模はマグニチュード（Ｍ）５．３と推定される。新潟県中越地震の余震とみられる。同地域で震度５弱以上が観測されるのは８日以来。

　震度５弱以上の強い揺れを伴う余震は今回で１７回目。１０月２５日朝、小千谷市などで震度５強を観測した１３回目の地震（Ｍ５．８）以降は、すべて本震より北側が震源となっている。このため、最近の余震では本震より北側で強い揺れが出ている。気象庁地震津波監視課の山本雅博課長は「本震と同じ断層面だが、北側だけでなく余震域全体でまだ地震は起きている。これまで強い揺れがあった地域では震度５クラスの地震が起きる可能性は高く、今後も１カ月程度は警戒が必要」と話している。

(2004/11/10)