梅雨の季節が近づいたのを察知したかのようにエゾハルゼミが朝早くから夕暮れ、7時過ぎまで必死で鳴き続ける。
昨日は妻が病院から帰るのを待って駒止湿原に行った。今週で長かった妻の毎日の通院も終わる。
カッコウ啼き、コバイケイソウ、レンゲツツジ、タテヤマリンドウ咲き、青空、白雲浮かび、爽やかな風吹き抜ける青き高原、
6月のワタスゲ揺れる駒止湿原、期待通り、天上の楽園を彷徨い歩くごとく、それは夢のように素敵な逍遥であった。
梅雨の季節が近づいたのを察知したかのようにエゾハルゼミが朝早くから夕暮れ、7時過ぎまで必死で鳴き続ける。
昨日は妻が病院から帰るのを待って駒止湿原に行った。今週で長かった妻の毎日の通院も終わる。
カッコウ啼き、コバイケイソウ、レンゲツツジ、タテヤマリンドウ咲き、青空、白雲浮かび、爽やかな風吹き抜ける青き高原、
6月のワタスゲ揺れる駒止湿原、期待通り、天上の楽園を彷徨い歩くごとく、それは夢のように素敵な逍遥であった。
晴天。
今日は気温が高くなるという。されど昨日の雪で庭に立つこともできない。
そこで・・・
昨年の白河の関のスプリングエフェメラルの絨毯が忘れられない、車を白河に向ける。
今年は花々の開花が早い。昨年より10日近く早いというのに満開、期待通り。
カタクリ、キクザキイチリンソウの絨毯、この見事なスプリングエフェメラルの絨毯を楽しむ人影まばら、驚くほど。
今年も出会えた。
ああ、この悦び・・・
天気が良い。こうなるとまたまたじっとしていられない。
雪のない道を散歩するには裏磐梯を脱するしかない。最近知ったばかりの乙字ケ滝に車を向ける。
乙字ケ滝、阿武隈川にかかる日本の滝100選に選ばれている名瀑であるという。
福島に20年以上住んでいるにもかかわらず全く知らなかった。須賀川の気温17°c、快適な早春のドライブ。
初めて見る乙字ケ滝、落差6m、幅100mの堂々たる滝、阿武隈川にこんな滝があったことに、阿武隈川について何も知らなかったことに我ながら驚く。
川岸には瀧見不動尊が祀られ、おくのほそ道行脚の途中立ち寄った時に詠んだ芭蕉の句碑などもある。
五月雨の滝降りうづむ水かさ哉
阿武隈川、延長239km、河口、宮城県 水源、旭岳(標高1835m)、磐梯側から猪苗代湖、布引高原越しにそびえるピラミダルな見事なあの山容が旭岳だったのだ。
知らなかった、今度機会があったら是非、旭岳に登ってみたい、が・・・
しっかりした登山道がない? どういうことだろうか。
福島市にある個人の広大なバラ園にゆく。
やっとたどり着いたバラ園、バラを愛してやまない、個人、佐藤梨園に作られたオープンバラ園。
すでに広い駐車場は満車、列に並んで待つが、すぐに手際よく駐車スペースに案内される。
梨園の中のバラ園、車を降りるやバラのパワーに圧倒される。えーこれがエブリン、これがメアリーローズ?
信じられない一輪一輪のバラの大きさそして強さ、個人のバラの園を開放する園主のとてつもないおおらかさ。
このことがバラ園としての完成度などといった些細な要件を忘れさせ、全てを圧倒し、すごいの一言となる。
たくさんの美しさの中でも特に気に入ったノイバラとコモンモスのワンカット。
駒止湿原に行く。
ブナの新緑、野鳥たちのコーラス、まずはコマドリ、そしてカッコウ、ウグイス、アカハラ・・・
どうしてこの湿原で聞く野鳥たちの歌声はこんなに美しく響き渡るのだろうか?
どうしてこの湿原のミズバショウは妖精のように小さく、かわいらしく、そして美しいのだろうか?
今年も天上の楽園で半日遊び過ごす。
晴天。
急遽、水原のクマガイソウを見に行く。
薄暗い杉林の林床一面に観覧者を見下ろすように咲いている。
ブルドッグのような、ユーモラスな顔、たくさんの顔・・・
昨日は夕暮れ、ヘトヘトになるまで懸命に働いた。
小川沿いの茂りすぎてしまった潅木を50数本伐採、とても気になっていたが実行できずにいた作業。
これで、小川が、庭が明るくなる、ホタルにとってもいいことだろう。
今日はやらねばならないたまりにたまった仕事をおっぽり出し、野山に飛び出す。
仁田沼、そして花見山、山の春、里の春、花、花、花を廻ってたっぷり一日遊び歩く。
郡山に買い物つもりで家を出たが、湖南の分岐点近くの林に咲くキクザキイチリンソウを見つけたとたん、妻が白河の関のカタクリが見たいと言い出した。
いいねー、とすぐ同意。ハンドルを右に切り湖南から白河に向かう。なんと能天気、気楽なことか。
とら食堂のラーメンを食べてから4年ぶりの白河の関、 白梅,紅梅満開、 春浅き 白河関に 梅が香・・・
呆然と佇ほどのカタクリ、そしてキクザキイチリンソウ、アズマイチゲの花畑、これほどのカタクリの絨毯を今までに観た事がない、
これほどのスプリングエフェメラルに出会った経験がない、山全体がカタクリ、それは愕くべき光景であった。
残念、カメラを持参しなかった。
iphonede我慢
2,3日家にいると、ムシ?が騒ぎ出す、抑えきれない。
どこかに行こうか。
妻が白水阿弥陀堂に行きたいと言う。早速いわきに車を向ける。
白水阿弥陀堂の前に立つ。
背後に経塚山、池を廻らせた浄土式庭園の向こうに黒く沈む堂の檜皮葺の屋根の曲線の美しさに愕く。
福島にこんなすばらしい名刹があるとは・・・知らなかった、不覚だった。
僧侶に招かれるように誰もいない静まり返った堂内に入る。正面に木造阿弥陀如来、両脇侍像等5体の仏像、入堂者二人は正座、頭をたれ合掌、祈願。
時を置き、厳かに僧侶が阿弥陀堂の略歴を披露する。
およそ850年前、平安末期の建立、釈迦入滅2千年後には世が暗黒になるという末法思想が蔓延し、王朝貴族は光明を求めて阿弥陀堂を建てた。
白水阿弥陀堂もこのような時代背景によって建てられ、当時の東北南部の仏教文化を考える上で重要であり、建立当時仏像は金箔で輝き、天井、壁は極彩色で飾られていたと言う。
今はその面影はまったくない。再現されたレプリカによって往事の絢爛たる様子を想像するしかない。
国宝白水阿弥陀如来堂、いわき付近にお出かけの折には是非、お立ち寄りあれ。
西会津、野沢にある大山祇神社に詣でる。
三年続けてお参りすればどんな願いもかなえてくれる野沢の山の神様として福島県はもとより山形、新潟県からも参拝する人、年間に数十万人、非常に霊験あらたかな神社。
こんな不便なところになぜ?
遇拝殿を数度参拝したことはあったが車も入れない山奥の御本社に詣でたことはなかった。
そして今日・・・山道をたどること1時間、いや、1時間30分、ほんの軽い気持ちでだらだらと歩き始め、4kmの山道の長さ、辛さを知らされた。
やっとたどり着いた電気も無い山奥の御本社、だが歴史ある厳かな佇まい、来てよかった、参拝してよかったと心の底から思う・・・
神社、仏閣を訪れてこんな気分にさせられるのは珍しいことだ。
天気がよい。
スカイラインの紅葉でも見に行こうか。気分が乗ったら釜沼まで足を延ばそう。
だがあいにく天気は急にぐずりだし、スカイラインは雨、そして強い風、急に青空、とても落ち着かない。
期待のナナカマドの紅葉は残念ながら遅れている。今週末あたりが見ごろだろうか。
浄土平は激しい風、時々雪が混じる。気温3℃、散歩どころでない。それでも釜沼を目指し登り始めている登山者数人。
私たちは御免こうむろう。またの機会がある。
早々に退散。
快晴。駒止湿原へ行く。5月、新緑のドライブ、まさに若葉色に染まりながら・・・
期待通り、ミズバショウ満開の駒止湿原、目に染みるシラカバとブナの新緑、あちこちから美しいカッコウの歌声、湿原に響き渡るカッコウの輪唱。
まさに天上の楽園、天上のコーラス、駒止湿原5月・・・
車を桧枝岐に奔らせる。御池の急坂を駆け登る、ブナの新緑の後ろに残雪の白き燧ケ岳遠く高く・・・
今日の、この青空、残雪、ブナの新緑の美しさをなんと表現したらよいのだろうか・・・
晴れ、温かい。予定通り今日は土湯峠を越えて仁田沼、花見山に行く。
仁田沼は2日ほど前に降った雪が残る。今年の仁田沼の春は遅い。
カタクリ、ミズバショウとも、にぎやかに咲き誇りのは10日ほど先になりそう。
春浅い仁田沼はなんと静かで魅力的だったことか・・・
花見山、はじける春、まさにここは桃源郷、満開に咲き誇る花々、フルウインドウでご覧あれ・・・
久しぶり、三春滝桜を愛でに行く。
何年ぶりだろうか、この桜を見に行くのは。近年の異常に混雑する滝桜に近づきたくなかった・・・
一本の老木の桜を観るために渋滞す道路、近づくことが困難ほど混雑する、数万、数十万の人が押し寄せる、たった一本の桜に・・・
福島原発から直線50kmだから? 放射線、まったく問題なし、心配なし、本当にこの美しさを愛でたいならばそんなことは・・・
だのに今年は駐車場の観光バスのスペースに止まるバスなし。なんと馬鹿な話だ、と思う、底の浅い人間の心理、群集心理の愚かさを嗤ってしまう。
1000年以上この地球に生き続け、花を咲かせてきたこの巨樹に失礼、邪念を捨て今日はゆっくり、心底ゆっくり滝桜のすばらしさに専念、堪能しよう。
明日は滝桜同様、本来に戻った、落ち着いた仁田沼、花見山の美しさを求めて散策しようか、と思う。おいしいお弁当を持って・・・