相変わらず雪、今日も一日音楽を聴いて過ごす事になるだろう。
白鳥の歌、D957、(Fischer-Dieskau, Moore)一体何回聴いたら満足するのだろうか、
我ながら呆れる。特に8から13曲、(ハイネの詩)のやるせない暗さ・・・
13曲目、影法師 添付、お聴きあれ。
影法師(ドッペルゲンガー) ハインリッヒ ハイネ 服部龍太郎 訳
夜はひっそりとして、小路はしんとしている。 この家にはぼくの恋人が住んでいたのだ。
その娘はとっくにこの町を立ち去ったが、家はまだ同じ場所にある。
そこには、またひとりの男がたって、高いところを見つめ、はげしい苦痛に手をにぎりしめている。
その顔を見たとき、ぼくはぞっとした。月が見せてくれたぼく自身の姿なのだ。
その影法師よ、蒼ざめた男よ! なぜお前はぼくの恋の悩みを真似るのか。
むかしと同じこの場所で、幾夜もぼくが苦しんだあの恋の悩みを。
ドイツリート、シューベルトをここしばらく聴き続ける事になるだろう。
ひきこもり自室の窓の外、数羽のエナガがダケカンバの枝先にぶら下がり、なにかついばんでいる。
すぐ近く、2mと離れていない。子猫を見るよう、可愛い。