20年使い続けてきたアンコール、ついに買い替えの時期を迎えてしまった。
ずっと一緒に暮らしてきたものを失う悲しさ・・・無性に悲しい。
アンコールが運び去られ後に置かれたエヴァーバーン、正面から見たらまったくアンコールと変わらない。
ほっとする、安心する。
夕方そのエヴァーバーンに火を入れる。ダンパーのレバーが逆、手前に引くとダンパーが閉じる。あぁ、と思わず。
だが、ずっと思い続けていたアンコールの弱点が確信となる。世界一厳しいオレゴン州、薪ストーブの排ガス規制をクリャーするために、
カタログ上のスペック、トップの燃焼効率高さを示すために導入されたコンバスターの存在の本来の意味を知る。やはりと思う。
たった数パーセント燃焼効率アップのためのコンバスターの存在で強いられるメンテナンスの無駄。
体感できないカタログ上のスペックアップの数字の無意味さ。
エヴァーバーンはそのコンバスターを取り除き特殊セラミックの二次燃焼室を設けている。
ぐんぐんグリドルトップに置かれた温度計のメモリがあがる。350℃、ダンパーを閉じる。
サーモスタットレバーを半開きに絞る。オーロラ状の炎、二次燃焼が始まる。
安定した燃焼、とても落ち着いた気分、椅子にどっかり座り込み手にはついついグレンリベット。
この安定した燃焼、および体感温度心地よさは使い続けてきたアンコールよりずっと上と思ってしまう。
エヴァーバーン導入に後悔ナシと今は思う・・・