最近知った国内に17箇所ある国営公園の一つ、宮城県柴田郡にあるみちのく杜の湖畔公園に急遽(毎度のことだが)ゆく。
広大な園内、今日の眼目は東北六県からそれぞれ移築された古民家の立ち並ぶふるさと村。
それぞれの古民家は150年以上前に建設され、数十年前まで実際に住んでいた民家。
今では生活臭はまるで感じられないものの、それぞれの部屋に、囲炉裏端に実際に座り込み、お茶をすすってみれば、
そこで生活していた人々の姿が立ち上る囲炉裏の煙の向こうにフーと浮かび上がってくるような不思議な感覚にとらわれる。
そんな人々と生活を共にしてみたい、囲炉裏を囲んで酒でも飲んでみたい、途方もないロマンチックな考えが浮かんできたりして・・・
それは古民家の不思議な力か。
財政難、いまや、バブルの落とし子として重荷になり、維持、管理にほころびの目立ち始めた国営公園、その多くが廃園の憂き目を見ることのないよう祈る気持ちである。