今年も何事もなくクリスマスイブの楽しい食事を楽しんでいる。なんと幸せなことだろうか。
薪ストーブの前、暖かい、いや暑いほど。外は雪の-何度かの極寒世界、だのに・・・
美味しいオードブル、M氏からいただいたフォアグラのテリーヌ、K氏、北海道のスモークサーモン、ああ、辛口のカバー、
そして極上の年代物のメドック、正に言うことなし。美味しい料理のせいか珍しく飲むペースが早い妻。早くもにダウン・・・
さてと、締めのハードリカーはなににしようか?シングルモルトウイスキー?マール?コニャック?グラッパ?それともメタクサ?
酒棚を眺める、ふと急に思い出すこと・・・
ああ、まさに世界の銘酒を網羅した革表紙、スピカボンドに印刷された分厚いメニュー、
並木通りとみゆき通りの交差点近くに存在した居酒屋Uncle Tavern、
時期尚早だった、昭和40年代初め、あの居酒屋のコンセプトは当時の日本、近くのかのクラブ、
擬似恋愛を求める流行作家、成金の集うクラブ姫全盛の時代には受け入れられ難かったのだろう。
未成熟だった日本、知的レベル幼稚だった日本ではさりげない豪華さ、贅沢さ、成熟した大人の空間など到底理解されなかった。
とても残念なことだ。
出店に奔走した日本を代表するグラフィックデザイナー、仲條正義氏、いまもご活躍だろうか?
居酒屋探訪で有名なすぐ近く、S化粧品宣伝部だった同じくグラフィックデザイナー太田和彦氏、
Uncle Tavernの存在をご存知だったのだろうか・・・
結局今日の締めはブラー、カルバドス。