やっと雪止む。
雪の降り続いた3日間、司馬遼太郎原作の『坂の上の雲』をドラマ化した全13話、観終えた。
一話、90分 全話観るに要する時間20時間、長い。
NHKオンデマンド、連続で観れるのでついつい夜遅くまで観てしまう。
ツアーリズム体制下、農奴の存在、貴族社会の絢爛たる宮殿、社会制度に大きな問題を抱えつつも強大な軍事力のロシア。
一方、国民のほとんどは食うや食わずの最貧国、窮乏生活に耐え、戦費を捻出、戦い血を流している日本。
南下政策を続けるロシア帝国との戦いは避けられなかった。この状況下で戦い挑んだ明治政府、私利私欲を捨た日本国民、
原作を読んでいないので深く、正確には探れないがドラマを観ていてそんな日本に誇りを感じた。
だが・・・太平洋戦争後の日本、覇権主義を続ける隣国、それに対して余りにも鈍感な国家、国民、これでいいのかと思う。
毎回『坂の上の雲』エンディングロールに出てくる風景、私の一番好きな白馬大池から小蓮華岳に登る登山道。
歳を重ね、世界を知れば知るほど日本人に生まれてよかった、とつくづく思う。
未来永劫、子孫もそう感じる日本であってほしいと願う。
国家とは、国民とは、豊かさとは、個人とは、人生とは何か、いろいろ考えさせられる。